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緊張でなぜ頭が真っ白に?

藤沢市立大庭中学校・有馬 進一

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 ●「頭が真っ白」

 緊張したときにドキドキしたことは、多くのひとが経験していることでしょう。特に知らない人が大勢いる前で話をしたり、演技をしたりする場面では、かなりの緊張を強いられます。すると、思考が混乱してどうしたらいいのかもわからなくなったり、普段できていたことができなくなったりします。

 入試の面接試験や部活動のコンクールや試合で想定される、とっても身近なテーマです。大切な場面で「頭が真っ白」なんてことにならないように、どうしたらそれを防ぐことができるのか、一緒に考えてみましょう。

 ●学習のポイント

 (1)どんな時に頭が真っ白になるのでしょう。

 みなさんのこれまでの経験から、緊張して「頭が真っ白」になった場面を思い出してみましょう。また、友だちの経験談も聞いてまとめてみましょう。どのようなときにそうなったのか分析することで、自分だけじゃないという安心感が得られると同時に、どのような場面でそうなるのか、傾向がつかめることでしょう。

 (2)頭が真っ白になるしくみを、藤原先生の説明を読んでまとめてみましょう。

 キーワードとなるのは、「視床下部」や「海馬」、「前頭前野」といった脳の部位です。イラストにもあるように、脳の「視床下部」からの指令で記憶をつかさどる「海馬」や思考をつかさどる「前頭前野」が機能していることがわかります。また、ホルモンの流れを示す矢印からは、「視床下部」から下垂体、そして副腎に作用して、手に汗をかき心臓がドキドキすることがわかります。

 いろいろと聞きなれない言葉が出てきますが、学校の図書室には学習図鑑などがそろえられていると思います。本校の書棚に目をやると、『学習図鑑 からだのかがく 脳』細谷亮太監修(ほるぷ出版)、「なぜ覚えられる? 脳のニューロンと記憶のしくみ」『Newton』2007年2月号(ニュートンプレス)などが並んでいました。

 (3)「記憶」にはどのような種類や違いがあるのでしょう。

 記憶は保持される時間によって、「短期記憶」と「長期記憶」に分けられます。「長期記憶」を大きく分類すると、学習した知識のように言葉で説明できるものと、スポーツや楽器の演奏のように体で覚え比較的忘れにくいものがあります。特に、感情を伴う記憶は忘れにくいのは、経験的にわかります。「頭が真っ白」になった失敗は、忘れにくいですね。

 (4)どうしたら頭が真っ白になることを防ぐことができるのでしょう。

 不安な気持ちに対処できるようにするには、どのような方法があるのでしょう。藤原先生の最後のアドバイスが参考になります。ちなみに私の場合は、「事前に会場を下見しておく」、「対象者を想定してスピーチ原稿をまとめておく」、「当日は視線が合った会場の人に語りかけるように話す」ことを心がけています。

 「人を飲む」というおまじないには効果が無かったという調査も紹介されています。みなさんのこれまでの経験から、緊張して「頭が真っ白になる」場面を思い出してどのような工夫をしましたか。友だちからもどのようなことに効果があったのか、聞いてまとめてみましょう。

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