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吹奏楽ワークショップ 朝日新聞東京本社で開催
プロの演奏を中高生が体感

フルートの分科会。講師の前田綾子先生(左)は、たびたび壇上から下りて参加者の間を回るなど、精力的な講義を展開 クラリネットの分科会。講師の有馬理絵先生はマンツーマンで基礎を指導 有馬先生のクラリネット演奏に聴き入る生徒たち

 吹奏楽のプロ楽団、東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の奏者が、中学・高校の吹奏楽部員にフルートとクラリネットを指導するワークショップが6月17日、朝日新聞東京本社で開かれ、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県から16校の85人が参加しました。

 朝日新聞は全日本吹奏楽コンクールを70年以上にわたり主催するなど、長年、吹奏楽を応援してきました。そのコンクールの中学、高校の部の全国大会の会場となってきた「吹奏楽の甲子園」普門館を本拠地とする、TKWO。この両者が力を合わせ、いま以上に吹奏楽をもり立てていこうと、初めて開いた講座です。参加費は無料。講師の先生方にもボランティアでご協力いただいています。

 フルートを指導するのは前田綾子先生。大学を卒業した後、パリへ渡り、パリ・エコール・ノルマル音楽院など4校を首席一等賞で卒業したほか、数々のコンクールにも優勝。帰国後はリサイタルを多数行うほか、小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラなどにも参加。2012年4月には第22回日本管打・吹奏楽アカデミー賞(演奏部門・個人)を受賞しました。

 クラリネットは有馬理絵先生。京都市立芸術大学在学中からYAMAHA管楽器新人演奏会、読売新人演奏会などに出演。音楽学部賞を受賞して卒業した後、東京芸術大学大学院を修了。これまでにクラリネット、バス・クラリネット奏者として日本各地のオーケストラ、内外の音楽祭に出演しています。

 まず、参加者全員を前にお二人が、この日の教材となったモーツァルト「パスピエ」の模範演奏を披露しました。続いて楽器別の分科会へ進みます。

 フルートでは前田先生が実演しながら、指導。基礎的な音の出し方に始まり、指の運び方など具体的な技術を解説した後、会場からの質問に答えました。

 講習を受けた和光市立第三中(埼玉)1年の辰巳彩夏さんは「難しいところもあったけれど、ビブラートのかけ方などが分かってよかった」と、やや緊張した面持ち。一方、千葉県四街道市立四街道中3年の林夏帆(なほ)さんは「初心に帰ることができた。もうすぐ引退ですが、今日教わったことを毎日くり返して練習し、コンクールで頑張りたい」と、晴れやかな笑顔を浮かべました。

 クラリネットの分科会では有馬先生が一人ひとりの音を聞き、マウスピースなどを点検。音の出し方に重点を置いた講義になりました。「もっと元気よく」「高校生なんだから、もう少しおしとやかな音を出そうね」など、親しみを込めた言葉に、うなずく参加者たち。助言を受けると、音が格段によくなるのがわかりました。

 日本大学第一高(東京)1年の武(たけ)琴乃さんは「いろいろな学校と一緒に学べた貴重な体験でした。これからに生かしていきたい」、神奈川県立川崎高2年の藤原日向子(ひなこ)さんは「すごく参考になりました。音がうまく出なくて悩んでいましたが、方法が分かりました」と、それぞれ感想を話しました。

 最後に再び全員が集まり、「パスピエ」を合奏して3時間のプログラムは終了しました。

 前田先生、有馬先生、ありがとうございました。参加者のみなさん、お疲れさまでした。

 これからも朝日新聞は、吹奏楽の発展のために何ができるかを探ってまいります。吹奏楽ファンの皆様、どうぞご期待ください。

(2012/06/21)