【主催者あいさつ】
朝日新聞東京本社ゼネラルマネジャー補佐 伊藤 正樹
今日の1面に「新s あらたにす開設」というお知らせが載っています。日経新聞と読売新聞と朝日新聞で共同のウェブサイトをつくりました。狙いのひとつは、ネット時代のなかで、共同で新聞の魅力、あるいは奥深さを伝えていくことです。
では、新聞の魅力は何か。例えば権力監視です。守屋武昌・前防衛事務次官の接待疑惑を最初に報じたのは朝日新聞でした。牛ミンチ肉の偽装やホテルの耐震偽装をスクープしたのも朝日新聞です。
もちろん、そういうことだけではありません。切り抜いておきたい心に残る記事とかニュースの正確さ、日本語の美しさ、そういうものをすべて含めて「新聞のチカラ」だと思います。
では、それをどうやって担っているかというと、朝日新聞社の場合は、編集局に2600人が所属しています。全社員が5600人ですから、約半数です。テレビはキー局でも1社1000人余の会社です。新聞は、それだけ多くの人手と手間をかけてつくっているのです。
2007年4月に紙面改革をしたときは、約1年、議論をしました。朝日新聞の読者ではない方を含めてグループインタビューをし、どういう記事が読まれるのか、どういう不満があるのかをうかがいました。その結果、1面は、題字の下に記事の要約を7つ並べる紙面にしました。2、3面は「きょうがわかる」「あしたを考える」というタイトルで、長文の記事を載せるようにしました。読者調査によると、2、3面は閲読率が高くなっています。
先ほど新聞の再発見と申しましたが、では、朝日新聞社の魅力は何か。それは、自由な議論ができる、紙面づくりにおいてピュアな議論ができることだと思います。「わいわいがやがややろう」。私たちはそれが、いい紙面をつくるうえでとても大切なことだと考えています。ぜひこの「わいわいがやがや」の輪の中にみなさんに加わっていただきたい、そして、若い人のエネルギーを紙面につなげていきたいと思っています。