朝日新聞紙面審議会

 朝日新聞の紙面について読者の視点から議論する本年度第1回紙面審議会が5月23日、東京本社で開かれた。「選挙制度改革報道」などをテーマに、今年4月に就任した4人の新委員との間で意見を交わした。

 【2013年度第1回審議会】(3)特別報道

タックスヘイブン、報道方針は――湯浅委員

 湯浅委員 4月5日朝刊に国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)提携記事「金持ち天国 タックスヘイブン/秘密ファイル入手」があった。膨大な流出ファイルにある企業や個人名の公表については諸外国でも様々な意見があるようだ。朝日新聞の方針を知りたい。

 市川誠一・編成局長補佐兼特別報道部長 タックスヘイブンに関しては以前から実態を書きたいと思っていた。ICIJのデータは、さらに調査中だ。慎重に取材を進めつつも、積極的に報道していきたい。

 奥委員 5月22日朝刊の「父娘遭難 携帯の位置情報得られず/消防への提供ルール化」はすごくいい記事だった。これで助けられる人もでてくるだろう。

 市川編成局長補佐 消防のルールができたことは1カ月前にわかっていたが、あのとき何が起きたのか、を突き詰め、読んでいただける記事にした。


第23~24期紙面審議委員


     奥 正之 委員
 三井住友フィナンシャルグループ会長。44年生まれ。日本経済団体連合会副会長。国際部門の経験が豊富。全国銀行協会会長なども務めた。

 

     中島 岳志 委員
 北海道大学大学院法学研究科准教授。75年生まれ。専門は南アジア地域研究、日本思想史。05年「中村屋のボース」で大佛次郎論壇賞。

 

     斎藤 美奈子 委員
 文芸評論家。56年生まれ。編集者を経て94年、近代文学評論「妊娠小説」でデビュー。02年「文章読本さん江」で第1回小林秀雄賞受賞。

 

     湯浅 誠 委員
 反貧困ネットワーク事務局長。69年生まれ。08年末に「年越し派遣村」村長。09~12年、内閣府参与。08年「反貧困」で大佛次郎論壇賞。