朝日新聞紙面審議会

 朝日新聞の紙面について議論する本年度第2回紙面審議会が1日、東京本社で開かれた。7月21日投開票の参議院選挙の報道を主なテーマに、読者の視点で議論をした。

 【2013年度第2回審議会】(3)原発など

情勢調査、投票行動に影響は――奥委員

 奥委員 6月3日の社説「脱原発政策 廃炉促進へ専門機関を」が掲載された。それに続き、22日朝刊にはチェルノブイリ原発のルポ、さらに7月21日の「グローブ」は廃炉に向けた世界の取り組みを紹介した。日本の課題でもある廃炉問題の重要性をわかりやすく解説し、体制面で日本がとるべき方向性を示しているが、同時に技術陣の長期的確保も重要な要素だ。

 杉浦編成局長 脱原発派だけでなく、推進派にとっても具体的な問題として突きつけられていると考え、「グローブ」は詳細に取り上げた。

 中島委員 高橋源一郎さんの論壇時評が毎回面白い。これまでの時評のように当該月の論壇誌の論考に限定していない。映画や書籍なども対象とし、大きな視点からいま何が論点として問われているかを書いている。論壇時評の新しい展開だ。この路線をすすめてほしい。

 角田克・文化くらし報道部長 高橋さんは実際に映画館に出向くなど現場を歩いたうえで、広く世相や生活とからめながら論じている。大学生など若い世代にも関心を持ってもらいたいと考えているそうだ。


第23~24期紙面審議委員


     湯浅 誠 委員
 反貧困ネットワーク事務局長。69年生まれ。08年末に「年越し派遣村」村長。09~12年、内閣府参与。08年「反貧困」で大佛次郎論壇賞。

 

     奥 正之 委員
 三井住友フィナンシャルグループ会長。44年生まれ。日本経済団体連合会副会長。国際部門の経験が豊富。全国銀行協会会長なども務めた。

 

     斎藤 美奈子 委員
 文芸評論家。56年生まれ。編集者を経て94年、近代文学評論「妊娠小説」でデビュー。02年「文章読本さん江」で第1回小林秀雄賞受賞。

 

     中島 岳志 委員
 北海道大学大学院法学研究科准教授。75年生まれ。専門は南アジア地域研究、日本思想史。05年「中村屋のボース」で大佛次郎論壇賞。