朝日新聞紙面審議会

 朝日新聞の紙面について読者の視点で意見を交わす本年度第3回紙面審議会が1月26日、東京本社で開かれた。昨年11月にパリで起きた同時多発テロや、消費増税に伴う軽減税率をめぐる報道などをテーマに、4人の委員と議論した。

【2015年度第3回審議会】 課題解決型報道に向け、発展図る

 西村陽一・常務取締役編集担当 テロ・紛争・難民問題は歴史、宗教、文明の知識を総動員しなければならない21世紀の継続的なテーマだ。同時に、「ひとごと」感というご指摘を克服するためにも、いたずらに不安を煽(あお)らないよう留意し、将来の日本社会にとっての課題としてとらえる報道を心がけたい。広い読者層への説得力ある分析や論考の発信と、リベラルの強さを維持することとは両立すると確信している。
 フォーラム面については、社会課題の解決を読者やユーザーとともに探る課題解決型報道をめざすなかで、読者代表と記者が一緒に現場を歩いたり、同じテーマを時間を置いて再度取り上げてより具体的な解決策を探る方向に発展させたり、記者が社会のプレーヤーとともに社会課題解決のフォーラムを開いたりするなど、段階的に様々な試みをしていきたい。


第23~24期紙面審議委員


     鈴木 幸一 委員
 インターネットイニシアティブ会長。46年生まれ。日本におけるネット社会の基盤を創った先駆者。東京・上野で毎春、音楽祭を主宰している。

 

     湯浅 誠 委員
 社会活動家。法政大学現代福祉学部教授。69年生まれ。08年末に「年越し派遣村」村長。09~12年、内閣府参与。08年「反貧困」で大佛次郎論壇賞。

 

     斎藤 美奈子 委員
 文芸評論家。56年生まれ。編集者を経て94年、近代文学評論「妊娠小説」でデビュー。02年「文章読本さん江」で第1回小林秀雄賞受賞。

 

     中島 岳志 委員
 北海道大学大学院法学研究科准教授。75年生まれ。専門は南アジア地域研究、日本思想史。05年「中村屋のボース」で大佛次郎論壇賞。