朝日・大学パートナーズシンポジウム「黄砂、変化の旅――能登は大気観測の最前線」


2008年11月24日(月)石川県女性センター

 朝日・大学パートナーズシンポジウム「黄砂、変化の旅――能登は大気観測の最前線」(金沢大学、朝日新聞社共催)が24日、金沢市の石川県女性センターで開かれた。中国から日本に飛来する黄砂が、大気汚染物質のほか、微生物やミネラルも運んでいることが報告された。黄砂は環境やひとの健康にどんな影響をもたらすのか、討論に約120人が耳を傾けた。(コーディネーターは尾関章・朝日新聞論説副主幹)

パネリスト
  • 岩坂泰信
    岩坂泰信
    いわさか・やすのぶ
    金沢大フロンティアサイエンス機構特任教授
    専門は気象学。名古屋大教授を経て現職。83年には24次南極観測隊に参加し、気球などを用いた大気観測を担当。
    竹中千里
    竹中千里
    たけなか・ちさと
    名古屋大学大学院教授
    専門は林学・森林工学。83年、日本人女性研究者として海外の南極観測隊に参加。富士通研究所を経て現職。
    秋道智彌
    秋道智彌
    あきみち・ともや
    総合地球科環境学研究所教授
    専門は生態人類学。国立民族学博物館教授を経て現職。オセアニア、東南アジア、日本各地で調査研究を続ける。
    大場満郎
    大場満郎
    おおば・みつろう
    冒険家
    世界で初めて北極、南極単独徒歩横断に成功。山形で農業に従事、01年からアースアカデミー・大場満郎冒険学校を開く。
    西川雅高
    西川雅高
    にしかわ・まさたか
    国立環境研究所室長
    専門は環境関連化学。79年、国立公害研究所(現・国立環境研究所)に入所。96年に黄砂観測研究プロジェクトを立ち上げた。
    早川和一
    早川和一
    はやかわ・かずいち
    金沢大学大学院教授
    専門は衛生薬学。厚生労働省薬事・食品衛生審議会委員を務める。東アジアの大気汚染問題などに取り組む。
     
プログラム
  • 【黄砂、変化の旅――能登は大気観測の最前線】
    基調講演
    黄砂というのは
    温暖化との関連は未解明
    地域から監視を
    【留学生とクイズで学ぶ】
     シンポジウムでは、フリーアナウンサーの平見夕紀さんの司会で、中国と韓国からの留学生3人がクイズに答えながら、黄砂の基礎知識を紹介した。
     黄砂の呼び方は、日本と韓国では「黄砂」だけだが、発生源の中国では、その規模や強弱により、六つの言葉があるという。北陸大学大学院生の董宇強(とう・うきょう)さんは「一般的なのは沙塵暴(シャチェンバオ)の呼び名。子どもの頃、中国で砂嵐のような黄砂を見たことがある」と話した。