朝日・大学パートナーズシンポジウムWho Cares? 誰が私たちの面倒をみるの? 介護現場のいま


2009年6月20日(土)京都市・龍谷大学

【外国人介護労働者の現状は】

京都大特定准教授
安里和晃さん

日本語教育に格差−安里和晃・京都大特定准教授

 看護師候補者は出身国で看護の実務経験があり、高度な技術の習得を目指し来日した。だが実際は配膳(はい・ぜん)準備などヘルパーの仕事で、自らの技術の低下を心配する声が多い。日本語も課題で、国家試験には「仰臥位(ぎょう・が・い)」など難解な言葉も理解しようとしているが、教育は受け入れ先に丸投げで、配慮のある施設とない施設で差が出ている。


広島国際学院大講師
高畑幸さん

転身の比女性増加−高畑幸・広島国際学院大講師

 かつてダンサーなどをしていたフィリピン人女性たちで、介護職に就く人が増えている。加齢に伴い昼の仕事への転換が必要になったこと、在日フィリピン人向けのホームヘルパー2級講座が開設されたことが大きな理由だ。日本の高齢化社会に貢献し、在日フィリピン人全体のイメージ向上を願い働く人も多い。


祖国は看護師流出−カルロス准教授

 フィリピン人看護師の約半数が、海外で働いていると言われる。その多くは、給料のいい海外で介護労働者として就労をしている。ただ、海外の介護労働者市場は不安定。また、国内では看護師の養成過剰による高い失業率が問題となっている。働き盛りの看護師が流出する問題もある。