国際平和シンポジウム「核兵器廃絶への道〜2010年ナガサキ」
非核機運を潮流に 市民の英知、今こそ


2010年8月7日(土) 長崎ブリックホール国際会議場

 「核なき世界」へ機運が高まる今、人々の英知を集めよう――。国際平和シンポジウム「核兵器廃絶への道〜2010年ナガサキ」(長崎市、長崎平和推進協会、朝日新聞社主催、広島市、広島平和文化センター、長崎文化放送、広島ホームテレビ後援)が8月7日、長崎市の長崎ブリックホール国際会議場で開かれた。5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議で核兵器禁止条約にも言及した最終文書が採択される一方で、核拡散の懸念や核抑止力への依存はなお残る。国際社会はどう行動すべきか。市民に何ができるのか。国内外の専門家らから多様な視点で提言があり、活発な議論が交わされた。

基調講演
  • 河野洋平さん
     前衆院議長。外相時代の1994年、国連総会に核廃絶決議案を提出した。2008年9月には衆院議長としてG8下院議長会議を広島に誘致し、真珠湾も慰霊訪問。09年に政界を引退した。
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    天野之弥さん
     国際原子力機関(IAEA)事務局長。1972年に外務省に入り、フランスや米国で勤務し、軍縮分野やウィーン国際機関代表部大使などを務めた。IAEA理事会議長などを経て、09年12月から現職。
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パネル討論
  • スコット・セーガンさん
     米スタンフォード大学教授。専門は安全保障や核政策で、軍縮や不拡散の現状に詳しい。2008〜09年には、長期的な視点で米国外交を検討して議会や政権に助言する委員会の専門アドバイザーを務めた。
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    鈴木達治郎さん
     内閣府原子力委員会委員長代理。東大客員教授。原子力政策やエネルギー環境政策、科学技術政策に詳しい。核廃絶をめざす科学者の集まり「パグウォッシュ会議」前評議員。元電力中央研究所研究参事。
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    平岡秀夫さん
     内閣府副大臣。大蔵省に入り国税庁課長などを経て、2000年に衆院山口2区で初当選。民主党のリベラル派として発言を続ける。党核軍縮促進議員連盟の事務局長を務める。10年6月から現職。
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    田上富久さん
     長崎市長。長崎市職員として観光振興に携わり、2007年、前市長の射殺事件を受けて市長選に立候補し、初当選した。自治体間の国際的な連帯で核廃絶を目指す平和市長会議の副会長。
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    大軒由敬さん
    (コーディネーター)
     朝日新聞論説主幹。1974年入社。おもに経済報道に携わり、土曜be編集長や論説副主幹を経て現職。
高校生対談
  • 中尾悠衣さん
     長崎市の私立活水(かっすい)高校3年。祖父母3人が被爆者。高校生1万人署名活動のほか、修学旅行で長崎を訪れる中高生と交流する活動にも取り組む。
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    林田光弘さん
     県立長崎北高校3年。2010年5月にニューヨークで被爆語り部の紙芝居を披露した。09年8月にはジュネーブの国連欧州本部に署名約9万人分を持参。
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朗読劇
  • 被爆電車の悲話再現/姉妹描く朗読劇 初演
     シンポジウムの冒頭では、長崎市の劇団TABIHAKUによる朗読劇「チンチン電車の詩(うた)」が上演された。この日が初演で、長崎市江里町の和田耕一さん(83)が、65年前に長崎市の路面電車の運転士をしていた当時の記憶と取材をもとに原案を書いた。
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