銚子電鉄から見た震災
銚子電鉄(千葉県銚子市)が自主再建を断念――。2月初め、こんなニュースが流れました。発生から2年となる東日本大震災が理由の一つといいます。しかし、被災地が東北だけではないと頭でわかっていても、震災と銚子電鉄の関係がピンときません。そこで、長さ6・4キロの電車に乗って沿線を巡ってみました。いたるところに震災の「傷痕」が残っていることに気づかされました。…[続きを読む]
修復を繰り返しながら、開業当時の姿をとどめる外川駅。銚子電鉄で「最も絵になる」といわれる木造駅舎だ。 銚子駅からみて終点であるこの駅で下車し、家々を縫うようにして細い坂道を下ること10分。夕日に照らされた太平洋が目の前に広がった。手前の外川漁港には、キンメダイ漁に使われる船が並んでいる。
犬吠駅で降り、駅舎内の売店を通り過ぎる。しょうゆが焦げた甘い香りに足を止めると、おばちゃんがぬれ煎餅(せんべい)を手焼きしていた。ここ犬吠駅は銚子電鉄のぬれ煎餅事業発祥の地。鉄道収入の4倍以上を稼ぎ、一時は赤字を穴埋めしてくれるまでに育った。
無人の本銚子駅に降り立つと、ランドセルを背負った子ども5、6人がじゃれていた。通学に銚子電鉄を使っているのだろうか。「こんにちはー」と大きなあいさつ。こちらもあいさつを返して、漁港へ向かった。
JR銚子駅のホームの一部を借りるようにして、銚子電鉄の乗り降り場はある。無人駅の本銚子駅から乗ったため、ここで運転手に180円を払って車両から降りた。その際に「精算済証」と書かれた紙を渡された。改札口がJRと共通なので、駅を出るときに必要なのだ。

銚子−外川の6.4キロで営業。駅数は10で、うち半分の5駅が無人駅。「ぬれ煎餅」の売り上げで、赤字続きの鉄道を支えてきた。
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福島第一原発の破綻を背景に、政府、官僚、東京電力、そして住民それぞれに迫った、記者たちの真実のリポート