被災地で生きる
津波に襲われ、人口が大きく減った自治体もある一方で、あえて被災地に移り住み、復興に役立とうと奮闘する人たちがいます。彼らの生き様を描きます。
【伊藤喜之】「明日、わたしお嫁にいくのよ。いいでしょう」 5月初め、南三陸町の老健施設「ハイムメアーズ」の食堂。入所しているお年寄りの冗談に、職員の吉田雅子さん(25)が笑顔で驚いてみせる。「ええ? いいですねっ」 吉田さんは昨年3月、埼玉県羽生市から南三陸町にやってきた。大学で介護福祉士の資… [続きを読む]
(被災地で生きる)仮設の願い届ける 神戸→石巻(5/15) 今なお1万6千人が仮設住宅での暮らしを強いられている石巻市。市内各地の仮設住宅ごとにある自治会の意見をとりまとめ、行政や支援団体とのパイプ役を担っている組織がある。西本健太朗さん(26)は、その「石…
(被災地で生きる)ここの漁師になる 八王子→気仙沼(5/12) 気仙沼市唐桑町の小鯖(こさば)漁港。4月下旬、富田潤さん(24)は、初夏から始まるカジキ漁に向けて網を繕っていた。
20センチほどの竹製の網針(あばり)で破れた部分を足していく。昨年は教えられなが…
(被災地で生きる)体操教え笑顔の輪 平塚→石巻(5/10) 牡鹿半島の南の端にある石巻市鮎川。仮設住宅の集会所が笑い声に包まれた。車座になったお年寄りたちがボールを足の下にくぐらせたり放り投げたりして、隣の人に回していくゲームを楽しんだ。
被災地のお年寄り…
(被災地で生きる)憩いの場、夫と築く 横浜→南三陸(5/10) 南三陸町歌津の馬場・中山地区。港近くの集落から山あいを抜けて内陸へ延びる1・5キロほどの砂利道は地元で「未来道」と呼ばれている。東日本大震災の津波によって、海沿いの道が断たれた。住民とボランティアは…
(被災地で生きる)家族が見つかった 京都→南三陸(5/10) 3月上旬、南三陸町歌津の漁港。京都府出身の大工の熊谷哲典(あきのり)さん(29)は木材にビスを打ち、「ワカメ小屋」を建てていた。地元の漁師にとって、ワカメから芯を抜く作業をするのに欠かせない場所だ。…
(被災地で生きる)再生、地元の若者と 東京→気仙沼(5/10) 気仙沼市唐桑町には、若者から「ホーム」と呼ばれるプレハブ小屋がある。3月5日夜、17歳から33歳の男女17人が集まった。
「唐桑の子どもと触れ合うために何をするか」。全員が付箋(ふせん)紙にアイデ…
(被災地で生きる)子どもの笑顔広げる 愛知→東松島(5/10) 「新東名(とうな)に、しゅうかいじょができました」「ふれあいセンターの外で、なにかしている人たちにしゅざいをしました」
東松島市野蒜の小学生が近所を取材して記事を書いている「かぜの子しんぶん」。子…
(被災地で生きる)このヤギでいつか 東京→亘理町(5/10) 着たきりで汚れたダウンジャケット。左胸には「亘理町応援団」と書いたシールが貼ってある。
亘理中学校で3月11日にあった町の追悼式。町内でボランティアを続ける池田直樹さん(47)が白菊を手向け、祭壇…
(被災地で生きる)2人の夢動き出す 松戸→石巻(5/10) 牡鹿半島の付け根にある石巻市桃浦の蛤(はまぐり)浜。入り江を見下ろす高台に3月11日、民家を改装した小さなカフェ「はまぐり堂」がオープンした。午後2時46分、店内では、この浜で生まれ育ったオーナーの…
(被災地で生きる)家族写真、愛の証し 名古屋→南三陸(5/10) 師走。南三陸町歌津の高台で、浜野浩行さん(39)が漁師一家の写真を撮っていた。津波で一部を流された漁師の自宅に出向いての撮影だ。「はーい、こっち見てくれますか」。できのいい一枚を、ワゴン車に載せたプ…
(被災地で生きる)経験を生かす 唐津→気仙沼(3/11) 昨年末、気仙沼市の本吉町蔵内地区。復旧工事が終わった市道の長さと幅、舗装の厚さを、九州出身の荒川茂樹さん(61)が検査していた。いずれも気仙沼市の発注通り。「合格ですね」。同僚とうなずきあった。それ…
(被災地で生きる)移住で近づいた心 東京→石巻(3/9) 牡鹿半島の石巻市大原浜に、築70年余の古い民家がある。2階まで津波をかぶったが、持ちこたえた。庭のマツも踏ん張った。ここを観光拠点に生まれ変わらせる計画がある。「多くの人に立ち寄ってもらえる場所にし…
(被災地で生きる)笑顔になる日まで 高松→仙台(3/8) 東日本大震災で津波をかぶった仙台市宮城野区の田畑で、ミカンを育てられないか――。そんな動きが始まろうとしている。
「寒い東北でミカンをつくれたら、おもしろい。失敗してもいい。挑戦しないと」。発案者…
(被災地で生きる)引き留めた悔し涙 東京→気仙沼(3/7) 気仙沼市の鹿折川近くにあるコミュニティースペース。昨年の12月21日夕、2学期の終業式を終えた小中学生8人が、宿題と向き合っていた。ボランティアの大学生2人とともに、成宮崇史さん(29)が助け舟を出…
(被災地で生きる)一人でも帰らない 東京→石巻(3/6) 牡鹿半島の南のはしにある石巻市鮎川浜。津波で住宅の基礎だけが残った集落を海からの風が吹き抜ける。横浜市出身の遠藤太一さん(39)。もじゃもじゃの長い髪がたなびく。
通りがかりの住民に「頼みたいこと…
(被災地で生きる)共に歩む、彼と町と 山口→南三陸(3/6) 涙をようやくこらえた。
がれきから見つかる食器や布団、電子レンジ、そして家族の写真。「ここで生きていたんだ……」
2011年8月16日、弘中美穂さん(27)は南三陸町に入った。管理栄養士として山…【伊藤喜之】「明日、わたしお嫁にいくのよ。いいでしょう」 5月初め、南三陸町の老健施設「ハイムメアーズ」の食堂。入所しているお年寄りの冗談に、職員の吉田雅子さん(25)が笑顔で驚いてみせる。「ええ? いいですねっ」 吉田さんは昨年3月、埼玉県羽生市から南三陸町にやってきた。大学で介護福祉士の資……… [続きを読む]
(被災地で生きる)仮設の願い届ける 神戸→石巻(5/15) 今なお1万6千人が仮設住宅での暮らしを強いられている石巻市。市内各地の仮設住宅ごとにある自治会の意見をとりまとめ、行政や支援団体とのパイプ役を担っている組織がある。西本健太朗さん(26)は、その「石…
(被災地で生きる)ここの漁師になる 八王子→気仙沼(5/12) 気仙沼市唐桑町の小鯖(こさば)漁港。4月下旬、富田潤さん(24)は、初夏から始まるカジキ漁に向けて網を繕っていた。
20センチほどの竹製の網針(あばり)で破れた部分を足していく。昨年は教えられなが…
(被災地で生きる)体操教え笑顔の輪 平塚→石巻(5/10) 牡鹿半島の南の端にある石巻市鮎川。仮設住宅の集会所が笑い声に包まれた。車座になったお年寄りたちがボールを足の下にくぐらせたり放り投げたりして、隣の人に回していくゲームを楽しんだ。
被災地のお年寄り…
(被災地で生きる)憩いの場、夫と築く 横浜→南三陸(5/10) 南三陸町歌津の馬場・中山地区。港近くの集落から山あいを抜けて内陸へ延びる1・5キロほどの砂利道は地元で「未来道」と呼ばれている。東日本大震災の津波によって、海沿いの道が断たれた。住民とボランティアは…
(被災地で生きる)家族が見つかった 京都→南三陸(5/10) 3月上旬、南三陸町歌津の漁港。京都府出身の大工の熊谷哲典(あきのり)さん(29)は木材にビスを打ち、「ワカメ小屋」を建てていた。地元の漁師にとって、ワカメから芯を抜く作業をするのに欠かせない場所だ。…
(被災地で生きる)再生、地元の若者と 東京→気仙沼(5/10) 気仙沼市唐桑町には、若者から「ホーム」と呼ばれるプレハブ小屋がある。3月5日夜、17歳から33歳の男女17人が集まった。
「唐桑の子どもと触れ合うために何をするか」。全員が付箋(ふせん)紙にアイデ…
(被災地で生きる)子どもの笑顔広げる 愛知→東松島(5/10) 「新東名(とうな)に、しゅうかいじょができました」「ふれあいセンターの外で、なにかしている人たちにしゅざいをしました」
東松島市野蒜の小学生が近所を取材して記事を書いている「かぜの子しんぶん」。子…
(被災地で生きる)このヤギでいつか 東京→亘理町(5/10) 着たきりで汚れたダウンジャケット。左胸には「亘理町応援団」と書いたシールが貼ってある。
亘理中学校で3月11日にあった町の追悼式。町内でボランティアを続ける池田直樹さん(47)が白菊を手向け、祭壇…
(被災地で生きる)2人の夢動き出す 松戸→石巻(5/10) 牡鹿半島の付け根にある石巻市桃浦の蛤(はまぐり)浜。入り江を見下ろす高台に3月11日、民家を改装した小さなカフェ「はまぐり堂」がオープンした。午後2時46分、店内では、この浜で生まれ育ったオーナーの…
(被災地で生きる)家族写真、愛の証し 名古屋→南三陸(5/10) 師走。南三陸町歌津の高台で、浜野浩行さん(39)が漁師一家の写真を撮っていた。津波で一部を流された漁師の自宅に出向いての撮影だ。「はーい、こっち見てくれますか」。できのいい一枚を、ワゴン車に載せたプ…
(被災地で生きる)経験を生かす 唐津→気仙沼(3/11) 昨年末、気仙沼市の本吉町蔵内地区。復旧工事が終わった市道の長さと幅、舗装の厚さを、九州出身の荒川茂樹さん(61)が検査していた。いずれも気仙沼市の発注通り。「合格ですね」。同僚とうなずきあった。それ…
(被災地で生きる)移住で近づいた心 東京→石巻(3/9) 牡鹿半島の石巻市大原浜に、築70年余の古い民家がある。2階まで津波をかぶったが、持ちこたえた。庭のマツも踏ん張った。ここを観光拠点に生まれ変わらせる計画がある。「多くの人に立ち寄ってもらえる場所にし…
(被災地で生きる)笑顔になる日まで 高松→仙台(3/8) 東日本大震災で津波をかぶった仙台市宮城野区の田畑で、ミカンを育てられないか――。そんな動きが始まろうとしている。
「寒い東北でミカンをつくれたら、おもしろい。失敗してもいい。挑戦しないと」。発案者…
(被災地で生きる)引き留めた悔し涙 東京→気仙沼(3/7) 気仙沼市の鹿折川近くにあるコミュニティースペース。昨年の12月21日夕、2学期の終業式を終えた小中学生8人が、宿題と向き合っていた。ボランティアの大学生2人とともに、成宮崇史さん(29)が助け舟を出…
(被災地で生きる)一人でも帰らない 東京→石巻(3/6) 牡鹿半島の南のはしにある石巻市鮎川浜。津波で住宅の基礎だけが残った集落を海からの風が吹き抜ける。横浜市出身の遠藤太一さん(39)。もじゃもじゃの長い髪がたなびく。
通りがかりの住民に「頼みたいこと…
(被災地で生きる)共に歩む、彼と町と 山口→南三陸(3/6) 涙をようやくこらえた。
がれきから見つかる食器や布団、電子レンジ、そして家族の写真。「ここで生きていたんだ……」
2011年8月16日、弘中美穂さん(27)は南三陸町に入った。管理栄養士として山…全国の地すべり地形と人工地形の分布マップを掲載
住所・地域で地震発生時の揺れやすさを検索
巨大地震発生時の各地の揺れや津波の大きさを確認
全国の活断層マップを掲載。震度予想データも
日本が抱える原発問題。16原発の放射能拡散予測も掲載

個人としての思いと、かつてない規模の震災被害、その両方を同時に伝えます(無料でご覧いただけます)
福島第一原発の破綻を背景に、政府、官僚、東京電力、そして住民それぞれに迫った、記者たちの真実のリポート