「ワンマイルバッグ」という言葉をご存じだろうか。ワンマイルとは、1マイル=約1.6kmの距離のことで、自宅などの拠点から「ちょっとそこまで」を意味している。部屋着とタウンウェアを兼ねた「ワンマイルウェア」ファッションが定着したのがきっかけで、そこからバッグの世界にも波及し始めている。

 その特徴は、肩ひじ張らない実用第一のスタイルながら、見た目にも優れているところにある。「コンビニ袋を持って出歩きたくないけど、大きなバッグを持ち出すまでもない」といった日常のシチュエーションに役立つ。

 利用者が増え、ジャンルが定着してきたことから、近年はバリエーションも拡充してきた。今回見た目もさまざまな3つのワンマイルバッグをご紹介する。

オールレザーで上品に見せられるワンショルダータイプ

 ワンマイルバッグとして最も広まっているのは、ボディーバッグとも呼ばれるワンショルダータイプだ。本体が縦長で、斜め掛けで利用する。ただ、このタイプは最低限の荷物を持つためのミニマムな仕様をベースにしているので、カジュアルなデザインが多かった。

 そこで、大人の男性に適したモデルとして開発されたのが、吉田カバンの「ラゲッジレーベル エレメント ワンショルダーバッグ」だ。クロームでなめした顔料仕上げのレザーを採用し、つやを落とした黒ニッケル仕上げのファスナーを使用するなど、人工的な雰囲気に仕上げている。素材にはスコッチガード加工が施されているので、撥水・撥油性に優れ、雨が降りだしても水が染み込まずに済む。高級感も満点だから、大人っぽいコーディネートにもオススメで、全体の雰囲気を格上げしてくれる効果も期待できそうだ。

3WAYで活用シーンも広いミニショルダータイプ

 ミニショルダータイプも人気だ。荷物を出し入れしやすいというのが魅力のひとつ。それに、大型のショルダーバッグと基本的な見た目は同じだから、抵抗感なく受け入れやすいという点でも、ワンマイルバッグ初心者にうけている。

 ウルティマトーキョーの「3way スマートショルダー」もそんなミニショルダーだが、多彩な使い方を実現しているのが特徴だ。荷物が重いときや手ぶらで歩きたいときはショルダースタイル、カッチリ見せたいときはクラッチスタイル、貴重品をまとめたポーチとして使うときはバッグinバッグスタイルと、3通りの持ち方を可能にする。上品なイタリア産シュリンクレザーを採用し、中仕切りを設けて整理しやすい内装にするなど実用性も高い。一石三鳥なモデルで、欲張りなユーザーの心を満たしてくれる。

抜群の機能性を備えたサコッシュタイプ

 ワンマイルバッグとしてにわかに注目を集めているのが、サコッシュタイプだ。元々は、自転車のロードレース中に補給物資をレーサーに渡すための簡易袋のことで、2枚の布を前後に貼り合わせただけのマチのないバッグだ。裏地やポケットを極力省いたシンプルさが特徴。まだ街で見かける機会は少ないが、アウトドアやフィッシングなどのフィールドで広まり始めている。

 フィッシングブランドのエアリスタ「ミニマリスト サコッシュ」は、アクティビティーでの活用だけでなく、街使いしやすいよう配慮したデザインを採用した。軽量性と耐久性を兼ね備えた70デニールのシルナイロン素材を使い、ミニマルなデザインを実現。なんといっても重量は約49gと100円硬貨10枚程度の軽さだから驚きだ。できるだけ身軽に動きたい、という人にうってつけだ。

 三者三様、個性豊かなワンマイルバッグ。自身の好みやスタイルに合ったものを選んでみてほしい。

<問い合わせ先>

●吉田

03-3862-1021

http://www.yoshidakaban.com/

●エース

03-5843-0606

http://store.ace.jp/

●ティムコ

03-5600-0121

http://www.airista.jp/

文・ライター 横山博之