手軽なアウトドアレジャーとして人気のバーベキュー、実はここ数年でスタイルが変わってきている。それは立って焼くのではない、座って焼く「ロースタイル」だ。今回はそのロースタイルの魅力について紹介しよう。

「ロースタイル」が浸透する理由、オススメする理由

 車はコンパクトカーや軽自動車が人気だし、都心部では若年層の車離れも深刻化。そんな時代のニーズに合わせ、アウトドアギアも進化を遂げている。以前は軽量・小型のアウトドアギアは登山など、特別な時に使うものと考えられていたのだが、前述の時代の流れもあり、日本のアウトドアメーカー各社はライトユーザー向けに小型のギアを続々発売。そこで最も顕著なのは、座面高が低いローチェアの台頭である。ローチェアは比較的コンパクトに持ち運べるものが多く、車に積み込むにも容量をとらない。小型車でも家族分のキャンプ道具を積み込むことが可能となったのは、ローチェアが浸透していることが大きな要因といえる。

 では、「ロースタイル」について触れていこう。座面が低いということは、当然それに合わせてテーブルも低く設定する。低いテーブルというのはまた、小型のタイプだと超コンパクトで軽量なものが多いから、小回りも利くし展開・収納時の手間も少ない。それに合わせてBBQではBBQグリルも低くセッティング。すると、座りながら作業できるし、家族や仲間とグリルを囲みながら食材を焼ける…。コンパクトに持ち運べて、手間も少ないし、ロースタイルって快適じゃないか! ということであっという間に普及してきたわけだ。

テーブルは大型をひとつ、ほか小型のタイプを複数持つ

 アウトドア仕様のテーブルはタイプもサイズも数え切れないほどあるが、快適に過ごす上でオススメなのは、大型のタイプをひとつと小型のタイプをいくつか持つこと。大型のテーブルがひとつだけでも十分活用できるのだが、人数が多ければなにかと物を置く場所が必要となる。そこですぐに展開でき、シーンに応じてサッと移動できる小型のテーブルが活躍するのだ。

 今回使ったのは大型のテーブルが「コールマン ナチュラルウッドロールテーブル110」で、小型の黒い天板が「ロゴス 7075トレックテーブル」、シルバーの天板が「SOTO フィールドホッパー」。ちなみに筆者は大型のテーブルを他にひとつ持っているが、小型のタイプは実に10個以上持っている(職業柄というのもあるが…)。状況に応じて容易に使い分けできるのが小型テーブルのいいところ。そして、ロースタイルに高さがどれも合うのだ。ちなみに同タイプの小型テーブルを並べれば高さがそろうため、料理しやすいレイアウトを考えるのも面白い。

忘れちゃならない、ゴミ箱の重要性

 意外と軽視されがちなのがゴミの捨て場所である。大概の人はゴミ袋をテーブルの脚に結んでいるが、見栄えがよくないしゴミも捨てづらい。「コールマン ポップアップボックス」は、使用時には円筒状の小さなボックスで、未使用時にはペチャンコになる仕様。本体内部にはゴミ袋を広げて固定できる洗濯バサミが付いており、とても使い勝手がいい。今回は1色のみ紹介しているが、色違いのものがもうひとつあれば、燃えるゴミ・燃えないゴミの分別も容易だ。使ってみるまでその優秀さに気付かなかったが、これがあるだけでBBQスペースの見栄えがスッキリするのは間違いない。

 ギアはすべてを低くセッティングする意識を持つ、そしてそれをフィールドで展開してみると開放感が実に気持ちいい。BBQのみならずキャンプの場合でも、タープの下にロースタイルのギアをセットすれば空間を広く使える。カラーリングやデザインがオシャレなギアはいっぱいあるから、ファッション的に楽しむのもいいだろう。ロースタイルにするとスタイリッシュだし、アウトドアシーンでの実用性も非常に高い。と、とにかくロースタイルのいいことばかり述べてきたけれど、唯一の欠点をひとつ。それは、座面が低いゆえ、一度座ってしまうとリラックスして立ち上がるのが面倒になるってことだ(笑)。

文・アウトドアライター 真田崇史

アウトドアギア、キャンプのノウハウ、アクティビティー、そして料理などアウトドア全般で使える実践ワザの紹介を得意とするオールラウンダー。雑誌やWebでの取材・執筆のほか、アウトドアスタイルのコーディネートや監修も手がける。