赤い兄弟たちの中でたったひとり、黒い体に生まれた魚スイミー。仲間はずれにされながらも、知恵と勇気で小さな魚たちを率い、ついには大きな魚を追い払った絵本「スイミー」は、幼心にも深く感動したことを覚えています。
小学校の教科書で読んだこの「スイミー」をはじめ、詩人のねずみが周囲に幸せをもたらす「フレデリック」など、40冊近くの絵本を世に送り出したレオ・レオニの生誕100周年を記念する展覧会「レオ・レオニ 絵本のしごと」が東京・渋谷で開催中です。魂を温かく包み込んでくれた絵本の世界にもう一度浸りたくて、Bunkamura ザ・ミュージアムのプレス内覧会を訪れました。
絵本の原画は100点ほど。複雑な図柄の千代紙を切って張り合わせたり、色鉛筆やオイルパステル、ゴム版のスタンプを使ったり――。1点1点はさほど大きくないのに、会場にいるとまるで色彩の渦にのみ込まれたよう。レオニが「色の魔術師」と称されるゆえんを実感しました。
中でも目を奪われたのが「マシューのゆめ」。将来何になりたいのかが分からないねずみのマシューは、ある日美術館に行って色彩に心を奪われます。「ここには世界がまるごとある」。マシューは絵描きになると決め、夢を実現させるのです。赤や黄、青といった原画の鮮やかな色づかいだけでなく、幼い頃美術館に通うなどしていたレオニ自身と重なるマシューの物語が印象的でした。
大好きなスイミーは?と会場を巡っていると、大きな画面にスイミーとたくさんの赤い魚たちが! 人の動きに合わせて魚たちが動く、インタラクティブ映像になっているのです。自分も海に潜ってスイミーと一緒に泳いでいるような感覚を楽しみました。
会場には、レオニの絵本を読むことができるコーナーが設けられています。原画に言葉を添えてつむがれた物語を読み返すと、改めて原画の細部まで理解できる気がします。なにより、原画の前で子どもに読み聞かせができるなんて贅沢ですよね。
レオニの世界にどっぷり浸って、最後のグッズコーナーではついついお買い物。図録だけでなく、クリスタルガラスをふんだんにあしらった本展オリジナルチャームなどをどっさり買い込んでしまいました。朝日イベント・プラスでも、図録やチャームなどを販売しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
「朝日イベント・プラス」は、話題のDVD、展覧会カタログ、ここだけの公式グッズがそろう朝日新聞社のオンラインショップです。 会場で大量に買い込んだレオニのポストカードで暑中見舞いをせっせと送っては、「カワイイでしょ!」と相手に共感を無理強い?しています。
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