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四方を山に囲まれ、400年以上前の町割が今なお残る城下町・伊賀。帯締めなどに使われる名産の組みひもは、全国シェアの6割を誇る。その起源は、仏教伝来と共に技術が伝えられた奈良時代にまでさかのぼるという。
若き担い手として全国を飛び回っているのが「藤岡組紐(くみひも)店」の4代目、藤岡潤全(ひろはる)さん(34)。美しく染め上げられた絹糸を「高台」と呼ばれる作業台で組み上げていく。
両手で手繰り寄せた糸を、「綾書(あやがき)」という手順書に従って交差させ、竹のへらで打ち込む。台の両脇からぶら下がる糸玉は、50個から多い時で70個以上。「糸玉が多いほど目が締まり、複雑な柄を出せるが、そのぶん難しい」
かつて「藤岡組紐店」は多くの「組み子」を抱え、京都や東京の問屋に納めていた。和装の需要が下がり続けても、問屋は「良い物を作れば売れる。売れる物が良い物」という“禅問答”を繰り返すだけ。そこで父・隆さんの代から全国の百貨店に出向き、組み方を見せながら売り始めた。「お客様の生の声を作品作りに生かせるようになった」と隆さんは言う。
若い潤全さんはインターネットを活用。ツイッターやフェイスブックで情報発信しながら実演を続けている。「まず私自身に興味を持ってもらい、出張先でお客様と会話をする。売ることより、楽しんでもらうことを優先させています」。今では、20代、30代の着物好きの女性たちに潤全さんファンも出来るほどだ。
着物や帯の魅力を生かすのが、最後に締める帯締め。「決してオマケではない。実演で、着る人の意識を変えていきたい」
(竹端直樹)
火加減の調整いらずの伊賀焼き「かまどさん」で、たきたてごはんを味わってみてはいかが?遠赤外線効果の高い釉薬を使用しているので、お米の芯まで熱が通りふっくらたきあがり、二重構造の蓋は吹きこぼれを防いでくれる。炊き込みご飯や、おこげを楽しめるのも嬉しいポイントだ。