写真・図版 製品によって地図の表記法に違いがあるのがポイント。行政図タイプは国別色分けで国が判別しやすく、地勢図タイプは地形がわかりやすい。

写真・図版 渡辺周さん

 世界がより身近になり、日本と他国との関係もますます重要になってきた。しかし、断片的なニュースだけでは位置関係を正しく理解するのはなかなか難しいものだ。そんな時にうれしいのが、立体的に世界を把握できる地球儀だ。今回は、地球儀・天文教材メーカーとして知られる渡辺教具製作所の直営ショップ「地球儀で世界を巡る」で、おすすめの地球儀を伺ってみた。

創業79年、地球儀の専門家

 当ショップは地球儀にこだわり続けて79年の「渡辺教具製作所」の直営店です。地球儀や星座早見盤、小型プラネタリウムの製造などを手がけ、現在では月球儀や火星儀のような変わり種製品の開発も行っています。

いい加減な地球儀も多い?

 一番のこだわりは地図の見やすさと精度につきます。一般に販売されている地球儀はすべて同じで正しいとお考えの方も多いと思いますが、実は正確な地図で製造されている製品は少ないんです。しかし、弊社はJAXAや東海大学情報技術センターと連携して、地図の精度にこだわった信頼性の高い地球儀を製造しています。

入学祝いに最適な地球儀

 入学祝いに人気なのが「行政図地球儀WB」ですね。国別に色分けされており、国の位置や大きさを見るには最適です。マゼランやペリーの航路も記載されており、航路を追っていくだけで世界一周ができます。孫や子どもと一緒に世界一周の冒険に思いをはせれば、知的で楽しい時間になると思います。

大人向けの地球儀は?

 文字が小さくて見づらいという意見から開発した製品が「地球儀ジェミニWE」です。国名が非常に大きく記載され、南半球も見やすいように全回転式となっています。ただ文字を大きくするだけではバランスが悪くなるので、文字の大きさや配置にとても苦心したんですよ。また、地勢で色分けされた地勢図タイプの地球儀は大人も楽しめます。たとえば「中国の都市部がなぜ東部に集中しているのか?」や、「オーストラリアは砂漠地帯が多く、居住可能な地域が意外と少ない!」などの発見があると思います。

世界最高クラスの月情報が!

 「月球儀KAGUYA」は、世界でも最高品質の月球儀だという自負があります。JAXAの打ち上げた月探査機「かぐや」の情報をもとに作られ、今までNASAも持っていなかった月面の詳細情報が載っています。高低差による色分けなど、わかりやすい色使いにこだわりました。我々が普段目にする表面に比べ、裏面はかなり凹凸のある地形なのがおわかりになるかと思います。

 また、他にも夜の地球儀火星儀大型地球儀などもおもしろいと思います。多く売れるものではないので店頭で見かけることは少ないですが、一度見て頂きたいですね。弊社の製品はすべて日本製で、地図情報としてのこだわりも詰まった製品です。大切な方へ知的なインテリアにもなる地球儀をギフトとして贈るのはいかがでしょうか?

文・フリーライター 宝田薫