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03月25日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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神話の地に重ねた過去 「砂の器」 (12/24)

  事件の突破口は方言だった。 「カメダ?」 「ハイ、二、三度そう言う言葉が……カメダはどうしたとか、カメダは変わらないとか」 殺された被害者が前夜、連れの若い男とバーで交わしたことばは、女性従業員らにはズーズー弁、東北訛(なま)りに聞こえた…[続きを読む]

バックナンバー

  • 戦争世代の夢想とは 「兵隊やくざ」 (12/17)

     軍隊の上官をぶん殴りたい。 1965(昭和40)年、戦争の記憶がまだ生々しい時代。戦争をよく知る世代による、真剣でぎりぎりの「夢想」が、映画「兵隊やくざ」だった。 舞台は43(昭和18)年、ソ連との国境に近い旧満州国北部。駐屯する日本陸軍…

  • 絶対に撮るという執念 「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」 (12/10)

     「1カ月くらい、ここを貸し切りにできないですか?」 2006年秋。宮城県北西部の山間にある鳴子温泉鬼首(おにこうべ)。今は閉館した国民宿舎「鬼首ロッジ」に現れた若松孝二監督がこう切り出したことを、従業員だった遠藤恵子さん(60)は覚えてい…

  • 映画を地で行く結婚式 「日本の夜と霧」 (12/3)

     その結婚式に祝賀ムードがあったのは、最初のスピーチまでだった。 新郎大島渚。28歳。新婦小山明子。25歳。松竹期待の新鋭監督とスター女優のカップルだ。1960年10月30日、東京・神田の学士会館は映画関係者ら約300人で埋まった。 立会人…

  • 島に撮影隊がやってきた 「瀬戸内少年野球団」 (11/26)

     岡山県笠岡港沖約30キロの瀬戸内海に浮かぶ真鍋島。桟橋を渡り、細い路地に入った先に、コンビニのない島での生活を支える久乃家商店はあった。 よろず屋の呼び方が似合うほの暗い店で、店主の久一民司さん(82)・陽子さん(78)夫婦に取材趣旨を説…

  • 零下40度の体感を撮れ 「八甲田山」 (11/19)

     銀幕の上に実体はない。 「映画はね、絵と音ですよ」と「八甲田山」の脚本を書き、製作の中心でもあった橋本忍さん(96)はいう。 本作品の絵と音はどうだ。 後入れの音はともかく、映像は端正とはいえない。とりわけ遭難した青森隊がさまよい露営する…

  • 司法への怒りが生んだ 「それでもボクはやってない」 (11/12)

     「勝ったって何も変わらない。負けたら負けたで地獄。こんな暗い話、映画にならないですよ。いっそ喜劇にして、笑い飛ばしてくれた方が……」 2003年3月のある晩、男性は、映画監督の周防(すお)正行さん(58)に訴えていた。東京・霞が関の弁護士…

  • 定跡外す北野流監督術 「3-4x10月」 (11/5)

     間抜けなのでは断じてない。 生きているのか、生きながら死んでいるのか、分からないような青年(柳ユーレイ)。ぼうっと、仲間の草野球についてきている。試合には出られない。コーチズボックスに立つ。攻守が変わっても、そのまま棒立ち。相手チームのコ…

  • 崖下に自由はあったか 「自由学校」 (10/29)

     東京・多摩、武蔵野地区から都心に向かう中央線は、四谷を過ぎたあたりから、水の風景が広がる。桜並木が続くお堀端をすぎ、お茶の水に近づくと、眼下に神田川が流れ、聖(ひじり)橋のアーチが美しい。川岸の崖は緑豊かだ。だが、この崖下にかつて、人が家…

  • 私は一体、なに者だ? 「の・ようなもの」 (10/22)

     下心のざわめきが、口をついて出てしまいそうだった。 東京の池袋駅前にある喫茶店で、栃木なまりを丸出しにした男子学生の心の奥深く、妄想がはちきれそうになっていた。 《この状況って、つまり、ふたりは最後、一線を越えちゃうってことなんだよな? …

  • 古き良き昭和の会社 「社長漫遊記」(正・続編) (10/15)

     バブルを謳歌(おうか)し、仕事に遊びがある先輩たち。超就職氷河期を乗り越えた優秀な後輩たち。その間で大した天国も地獄も味わわなかった団塊ジュニアは、職場でなんだか肩身が狭い。 昭和の会社は、こうではなかったらしい。サラリーマンが主人公の喜…

  • 寅さんの影消す攻防戦 「釣りバカ日誌20 ファイナル」 (10/8)

     「『釣りバカ』をとめる気か。余計なことはするな。2人に任せておけばいいんだ」 朝原雄三監督(50)が映画「釣りバカ日誌14」でシリーズ初めてのメガホンを握った2003年のことだった。1作目からかかわってきた製作担当の岩田均さん(52)が、…

  • 誰かのために走る意気地 「トラック野郎 度胸一番星」 (10/1)

     「一世一代のスピード違反だ! 警視総監に言っとけ、パクれるもんならパクってみろってな!!」――相棒のジョナサンがトラックの重量オーバーと公務執行妨害で逮捕された。午後6時までに金沢から新潟へ積み荷を届けないと、3千万円の損害だ。残り5時間…

  • 離れられない男と女 「夫婦善哉」 (9/24)

     法善寺横丁は意外にこぢんまりとしていた。法善寺(水かけ不動)に漂う線香の煙をまとわせながら、ぐるりと巡って2~3分、年中水をかけられて苔(こけ)むした不動明王の前で手をあわせる人の顔ぶれだけが替わっていた。すぐ隣はぜんざい屋の「夫婦善哉(…

  • 満州の闇との決別 「血槍富士」 (9/17)

     果てしない幻の葬列に連なっているかのような弱々しい足どりで、片岡千恵蔵が演じる主人公は東海道を西へ去ってゆく。 青年武士につかえ、江戸へ向かう道中、槍(やり)持ちをつとめる忠義者の家来だった。しかし、主君はもはや、無残にも骨つぼにおさまっ…

  • 太鼓に託す秘めた思い 「無法松の一生」 (9/10)

     夕暮れが迫ると、通りから太鼓の音が聞こえてきた。とんとん、どどどん、とんとん、どどどん。鉦(かね)の音や子供の喚声も交じる。別の方角からも、同じような太鼓の響きが近づく。 福岡県北九州市小倉の繁華街、魚町あたり。7月中旬の夕刻、小倉の夏を…

  • 北海道に見た満州の残像 「戦争と人間」第1~3部 (9/3)

     「戦争と人間」は旧満州(中国東北部)長春郊外の集落を匪賊(ひぞく)が襲撃する場面から始まる。撮影されたのは北海道の中標津町俣落にある牧場。1970年2月のことだった。 当時は日中国交正常化の前、現地でロケすることは不可能であり、満州を思わ…

  • “寄り道”だらけの復讐劇 「KAMIKAZE TAXI」 (8/27)

     1995年4月、東京・中野武蔵野ホールで単館公開された「KAMIKAZE TAXI」は、2時間49分もあった。 壮大なスペクタクル作品なら長くなるのは自然だろうが、この映画はと言えば、恋人をやくざの組長(ミッキー・カーチス)に殺されたチン…

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