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暮らしを楽しむ

R40秋葉原電脳日記 〜サラウンドヘッドフォンで聴くあの名盤

ライター 藤木俊明

2008年02月05日

 いま、かつてのロックの名盤がリマスターされて、CDだけでなく、DVDフォーマットで、5.1ch(チャンネル)再生で楽しめるように編集されたものが登場しています。

写真藤木俊明さん
写真『パイオニア デジタルコードレスサラウンドヘッドフォン』。コードがなくてすっきり。深夜でも、自宅のソファが映画館の椅子になる?
写真『Beatles/LOVE スペシャル・エディション』ほか。あの名曲の数々がまったく新しい形に。しかも前後左右に、音色が駆け抜ける!
写真『BOSE 5.1chスピーカーシステム』。値段は高くても、やはりスピーカーからのいい音で聴きたい、というこだわりの人にはボーズ

 ご存じと思いますが、普通のCDはステレオつまり「左と右」の2chから音が聞こえてくるものですが、5.1chは「左前、右前、真ん中、左後ろ、右後ろ」の5つのスピーカー、そして0.1はサブウーファーと呼ばれるスピーカーから出てくる音なのですね。本来は広い部屋で、ホームシアター用のスピーカーシステムで聴きたいものです。しかしふつうのマンションでは、なかなか大音量で楽しめない。そこで『サラウンドヘッドフォン』で聴いてはどうだろうと購入しちゃいました。

きっかけは『LOVE』スペシャルバージョン

 そもそも「かつての名演を5.1chで聴く」というきっかけのなったのは、わたしの場合やはりビートルズ。2年前に出た『LOVE』というアルバム、これはビートルズの名曲をミュージカルの舞台に使うため、テクノロジーを駆使して楽曲をリメイクし、さらにサラウンドで、つまり5.1chで聴けるようにミックスされたものです。ちなみにこの『LOVE』のサラウンド録音のために、公演会場であるラスベガスのホテルで6000個ものスピーカーで前後左右から音を収録したというのです。このビートルズ『LOVE』の普通のCD+5.1chで再生できるDVDがセットになったスペシャルバージョンを買いました。

あの『Nightfly』も5.1chで

 さっそく『LOVE』を会社にある5.1chのスピーカーシステムで聴いてみました。おお、虫の音が背中から流れてきます。元々のビートルズの音源自体が、時代も古くアナログなものですが、確かに前後左右に膨らみのあるサウンドで、宙を舞っているような錯覚に襲われます。

 また、昨年末名盤『Nightfly』などドナルド・フェイゲンのソロ作品3点が、7枚組のCD+DVD(5.1ch)のセットでリマスターされ発売されました。わたしたちR40世代には忘れじの名盤です。さっそくDVD(5.1ch)で聴いてみると、ピアノの音が背中を駆け抜けていったり、今まで埋もれていたオルガンの音が聴こえてきたり、期待に違わぬ出来でした。でもまあ、なんといっても、元の楽曲や演奏が素晴らしいからなのですが。

サラウンドヘッドフォンはやはり映画向きかも

 会社ではよいのですが、わたしの自宅では、深夜大音量で聴くなんてできません。そこで、実際のスピーカーで聴くのと、サラウンドヘッドフォンで聴くのでは、どれぐらい違うんだろう、と買ってきたサラウンドヘッドフォンを試してみました。ワイヤレスでコードがありません。それだけですっきりした感じがしますね。うーん…。確かに普通のヘッドフォンより、サウンドに膨らみはありますし、立体感は感じられますが、これはあくまで擬似的に5.1chにして聴かせる技術なので、会社の5.1chスピーカーシステムほどクリアに前後左右に再現されることではないようです。

 試しに怪獣映画(なぜか「ガメラ」)も観てみました。こちらはサラウンドヘッドフォンでも、かなりの臨場感を味わえたので、音楽DVDよりむしろアクション映画などでは効果が高いように思います。また、元々が5.1chでないCDの音源でも、擬似的にサラウンドで楽しめるので、狭いマンションの部屋ではうれしい機器かもしれないですね。


プロフィール

藤木俊明
金沢生まれ。リクルート、ぴあを経て独立。コンテンツ企画会社を経営。自らライティングも行い、企画に関する著書や講演多数。しかし40歳を超えて、音楽生活をしたくなり、秋葉原は神田明神下に書斎兼スタジオを設けて、日々「エレクトリックな風」を感じられる環境を設定する。音楽制作についてのPodcastもスタートさせた。玄関を出たらそこが電気街という物欲促進エリアにうれしい悲鳴。なお、近所にはメイド喫茶も多数

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