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西酒造の薩摩宝山
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今でこそ、料理にはお酒がつきもの…と、ほぼ毎日、日本酒にすれば4合のお酒をいただくわたくしですが、初めてお酒を飲みに行ったのは32歳のとき。主婦の友社へ入社してからのことです。
それまでは、お正月におとそを少々飲む程度。夫は体質的にアルコールを受けつけないタイプで、おとそすら飲む真似だけという人でしたから、お酒には全く縁がありませんでした。
会社の同僚に誘われて生まれて初めて入ったバーで飲んだのは、当時いちばんおしゃれな飲み物だったハイボール。グラス3杯飲んでも顔色も変えずシャンとしたままなので、「飲ませて損した」なんていわれてしまいました。
以来、料理記者として働きながら、「味」を知れば知るほど「酒」を知り、酒を介して友人知人も広がって「人を知る」という具合。「酒知る、味知る、人を知る」がわたくしのモットーです。
普段いただくお酒としては焼酎が多く、行きつけの小料理屋にはボトルキープもしてあります。麦、米、芋とそれぞれに味わいがあり甲乙つけがたいのですが、数年前からの本格焼酎ブームで圧倒的人気を誇っているのは鹿児島の芋焼酎。
そこで、今回は鹿児島の芋焼酎の中から、西酒造の「薩摩宝山」をご紹介します。この焼酎は、「富乃宝山」「吉兆宝山」「天使の誘惑」などの人気銘柄を造っている蔵元の原点といえるもので、1845年の創業時から変わらず造り続けられています。ほのかに甘くてこくがあり、ほどよいキレのよさも兼ね備えているため、飲み飽きないのが魅力です。
「焼酎はうちの会社だけで造るものではない。農家、小売店、そして飲んでくれる人。宝山を心から愛してくれる人々がいて初めてなりたつ」という西酒造。その言葉通り、酒造りの姿勢は誠実そのもの。これからも末永く飲み継がれていくことでしょう。
(06/02/20)