現在位置:asahi.com >ショッピング>コラム>岸朝子「暮らしを楽しむお取り寄せ」> 記事 野うさぎの走り【お酒は心の栄養です】 2007年01月22日 1月は九州の名産品をご紹介していますが、忘れてはならないのが、やはり焼酎です。数年前からの焼酎ブームもいまやすっかり定着し、若いお嬢さんが焼酎を飲んでいる姿も見慣れるようになりました。
地域により、たとえば鹿児島は芋、熊本は米、大分、長崎は麦、宮崎は芋やそば…というように原材料に違いがあり、また、蔵元によってもそれぞれ独自の工夫を加え、個性的な焼酎を作り出しています。 今回ご紹介するのは、「野うさぎの走り」というちょっと変わった名前の米焼酎。面白いネーミングにひかれて飲み始めたのは、今から10年ほど前のことでしょうか。ルイス・キャロル作の「不思議の国のアリス」の中で、アリスを不思議の国へと誘ううさぎをイメージして付けられた名前、と聞きました。長期間かめに貯蔵した古酒にもち米を加え、濃厚なコクを醸し出しています。ほのかな吟醸香ときめ細やかな口当たりも特徴。アルコール度は42度と高めですが、わたくしはロックでいただくのが好みです。冷凍庫に入れて、とろりとなるまで冷やしてもおいしいですね。 この「野うさぎの走り」は、「百年の孤独」という名の麦焼酎の醸造元としてよく知られている黒木本店が醸造元です。もうひとつ、黒木本店の芋焼酎で、「爆弾ハナタレ」という商品があるのですが、これもガツンと手応えがあって、大好きなお酒です。「ハナタレ」とは、漢字で書くと「初垂れ」。蒸留するときに最初に出てくる原酒のことを指し、わずかしかとれないこの初垂れを集めたのが「爆弾ハナタレ」です。貴重なものですからなかなか手に入れることはできませんが、興味があれば、ぜひみなさんも探してみてください。 焼酎のおともには、長崎産のからすみはいかがでしょう。からすみとは、ぼらの卵を塩漬けにしたもの。その形が昔の中国、唐の墨に似ていることからこの名があります。高野屋は創業320余年、長崎でも最も歴史のある老舗です。からすみは大根と相性がよいといわれますが、薄くスライスして大根にはさんでしまうと、水けを吸って味が損なわれます。別添えにして、交互に食べるのがおすすめです。 お店紹介 |