ザ・フォーク・クルセダーズ 京都市
2009年6月26日
「おらは死んじまっただ〜」のコミカルなフレーズで知られる「帰って来たヨッパライ」。誰もが知っている「名(迷?)曲」の一つでしょう。67年末に発売されたシングル盤は約280万枚を売る大ヒットとなりました。
この曲はもともと、あるアマチュアバンドが、「解散記念」に自費で制作した300枚のレコードのために作られた曲でした。
そのバンドこそが、伝説の「ザ・フォーク・クルセダーズ」(略してフォークル)です。京都在住の大学生だった加藤和彦さん(62)が音楽雑誌に、「フォーク・コーラスを作ろう」と仲間を募集する告知文を出したことに始まります。同じく京都在住の大学生だった、きたやまおさむさん(63)や、大学生や高校生ら計5人で結成しました。ライブでは、きたやまさんの話芸で盛り上げ、加藤さんのギターテクニックで酔わせ、コミカルな演奏で笑わせます。「笑いのフォークル」は、アマチュア離れした人気を誇り、「京都にフォークルあり」とまで言われるようになるのです。
ですが、彼らは活動2年あまりで解散することを決めました。就職や学業に専念するためです。そこで、「解散記念」に作ったのが、67年10月にプレスした「ハレンチ」と題したアルバムでした。ここには「帰って来たヨッパライ」のほか、名曲「イムジン河」も収められていました。
ところが、ある予測しなかった事態のために、フォークルはなぜかプロデビューすることになり、そして「帰って来たヨッパライ」は誰もが知る大ヒットとなり、加藤さんもきたやまさんも音楽の世界で生きることになったのです。
いったい何が、彼らの身の上に起きたのでしょう?
(続きは6月27日付け朝刊の別刷り「be」をお読みください。)

「帰って来たヨッパライ」は、60年代のフォークルのアルバム「紀元貳阡年」「当世今様民謡大温習会(はれんちりさいたる)」「フォークル大百科事典」の復刻盤(いずれもEMIミュージック・ジャパン)で聴ける。
きたやまさんと加藤さんは02年、THE ALFEEの坂崎幸之助さんとフォークルを「新結成」、1夜限りのコンサートを開いた。その模様はライブ盤「ザ・フォーク・クルセダーズ 新結成記念 解散音楽會」(ドリーミュージック)で聴ける。

きたやまおさむさんの近著『北山修/きたやまおさむ 百歌撰』(ヤマハミュージックメディア)には、アマチュアだったフォークル時代から書き継いできた100の歌の歌詞が、きたやまさん自身の解説とともに載っている。
フォークルの初リサイタルを収めたライブ・アルバム。お笑いソングからシリアスなものまで、フォークルの持ち味を堪能できる1枚。
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解散後の69年にリリースされたベスト・アルバムの紙ジャケ復刻盤。「帰って来たヨッパライ」「悲しくてやりきれない」など全14曲。
2002年11月に行われた一夜限りの新結成コンサートを収録したライブ盤。数々の名曲の新たな魅力を知ることができる名盤だ。
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作詞家として数々の心に残る歌を世に送り出してきた、きたやまおさむ。彼が約40年間にわたって紡いできた歌詞から百篇あまりを、本人の回想とともに収めた1冊。
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beは朝日新聞の土曜朝刊に挟み込まれてくる別刷り紙面です。ビジネスの「b」(青のbe)と、エンターテインメントの「e」(赤のbe)から成っています。「うたの旅人」は赤beのフロント紙面で、08年4月から続いている企画です。毎週、一つの歌を題材に、記者が歌にちなんだ土地を旅し、歌にまつわるエピソードを探します。
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