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< 第29回朝日アマ名人戦 全国大会3、4位決定戦 >
  先手 ▲鈴木貴幸(神奈川)     対   △ △島達郎(東京)
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41〜52手

▲7八玉
△8五歩
▲5五銀
△6五桂
▲4四歩
△同 金
▲同 銀
△5七歩
▲6八金
△同角成
▲同 玉
△8六歩

△8六角まで

棋譜

指了図・△8六歩

棋譜

玉の顔面受け

 島選手が学生王将になったのは90年。しばらく将棋から遠ざかっていたが、1年前ぐらいから再び指し始めたという。

 「最近は研究会などで指してます。ネット将棋は観戦するだけ。やると荒れますから」。研究熱心、学究肌のタイプで、温和な人柄だ。

 図の△8六角は取れない。▲同金△同飛となっては先手陣が決壊する。鈴木選手の表情を見ると落ち着き払っている。そして「玉の顔面受け」と言われる▲7八玉。ここで島選手の「試したかった」一手が出た。△8五歩だ。しかし屋敷九段は「渋過ぎましたね」。

 確かに本譜の進行を見れば、おっとりした感がある。ではどう指せばよかったか。

 「△8五歩では、△6四角▲8六歩△8五歩▲同歩とし、△4五歩で歩を手に入れて△8六歩を狙う。先手がこれを防ぐには▲7五歩くらいしかないが、つぎに△4四銀と出れば本譜とは大いに違います」と屋敷九段。

 島選手も「角を引いて自然に指す方がよかったですね」という。

 流れは急になった。▲5五銀に△6五桂は勝負手。歩が手に入れば、△5七歩のたたきが楽しみになる。しかし、屋敷九段は「ここは急がず△5三銀と活用したかった」と言う。強攻策で△5七歩は実現したが、損失も大きかった。 (玉虫) [次の譜へ]

2006年08月04日


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