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現在位置:asahi.com>将棋>名人戦・順位戦>第66期> 記事 名人への道(2) 勝率7割以上 きついハードル 奨励会:中奨励会に入れば、プロへの道が開ける。しかし、その道のりには、昇降級規定というハードルがあり、上に行くほどきつくなる。
6級で入会した会員が5級に昇級するには、「6連勝」「9勝3敗」「11勝4敗」などの規定を満たさなければならない。例会は月2日、会員同士で1日3局指す。最短だと1カ月で昇級できるが、黒星が一つでも交じると遠のく。プロは生涯勝率が6割を超えれば大棋士とされるが、奨励会で昇格していくには7割以上の勝ち星を固めないと上がれないのだ。会員は厳しい昇級争いにもまれている。 「一度上がり目をつぶすと、作り直すのに3カ月はかかる。白星が先行したら絶対にものにしなきゃいけない。そのプレッシャーがきつかった」と藤井猛九段は振り返る。 勝率5割では停滞、負け続ければ降格する。現在の規定では満21歳の誕生日までに初段に上がらないと退会となるが、退会年齢に達しなくてもやめていく会員は多い。 10年前の97年度入会者は、18人中1人がプロとなる四段に昇段した。4月1日現在で3人が有段者。残りの14人はすでに退会している。 奨励会幹事の中川大輔七段は「理由は様々ですが、級位者の場合は自分で見切りをつけることが多い。特に進学が絡む時期になると、進路について考えるんでしょう」と語る。 有段者は奨励会員の中では勝ち組に入る。「初段になると将棋の骨格ができている」というのは元幹事の豊川孝弘六段。中でもプロ一歩手前の三段は別格だ。三段になると最終関門の「三段リーグ」に入り、さらに厳しい競争にさらされる。そこには、棋士でさえ足を踏み入れるのをためらう、張り詰めた世界がある。 2007年4月10日 朝日新聞夕刊
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