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名人への道(4)

アマに門戸、「敗者復活」も 編入制度

 2年前、一人のアマチュアが注目された。26歳の年齢制限で96年に奨励会を去った瀬川晶司さん。アマ棋戦での実績を積み、約5年間のプロとの公式戦で7割超の勝率を誇っていた。「もう一度プロの世界に」。日本将棋連盟に願い出て05年7〜11月、特例で行われた61年ぶりの編入試験に合格。現在は「フリークラス」の四段の棋士だ。

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 これを機に連盟はプロ編入試験を制度化した。公式戦で10勝以上かつ勝率6割5分以上の成績を挙げれば受験できる。四段の棋士5人と対戦して3勝すれば合格し、フリークラス棋士となる。受験資格を持つアマは今のところいない。しかし、奨励会以外にプロへの門戸を開いた画期的な出来事だ。

 奨励会三段リーグの次点(3位)2回で、フリークラスに編入されるルートもある。が、同クラスの棋士は名人位につながる順位戦に参加できず、自ら選んだ場合以外の在籍は10年まで。その間に「30局以上の勝率が6割5分以上」などの基準を満たして順位戦に「昇格」しないと引退が待っている。

 直接プロになる制度ではないが、三段リーグへの編入制度もある。アマの主要6大会で優勝すれば受験資格が得られ、二段の奨励会員8人と対戦して6勝すれば合格で、リーグに4期在籍できる。プロ編入と同じく06年5月にできた制度で、この3月には今泉健司さん(33)が初めて合格した。

 実は今泉さんは元奨励会員だ。三段リーグで次点を2回取ったが、1回はフリークラスへの編入制度ができる前だったため昇段できなかった。「もう1回挑戦する権利が得られた。失敗した経験も生かして頑張りたい」と、合格後に話した。アマに門戸を開いた編入制度は、元奨励会員の「敗者復活」の道でもあり、その道のり自体に勝負のあやを秘めている。

2007年4月24日 朝日新聞夕刊




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