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現在位置:asahi.com>将棋>名人戦・順位戦>第66期> 記事 名人への道(7) ベテラン多く「三途の川」クラス 順位戦B級2組昨年3月8日、第64期順位戦B級2組の最終10回戦はいつになく注目された。66歳の内藤國雄九段の昇級がかかっていたからだ。それまで順位戦昇級の最年長記録は、全クラスを通して、78年に花村元司九段(故人)がB級1組からA級に昇級した60歳。28年ぶりの記録更新がかかっていた。
9回戦を終え、昇級者2人のうち1人は9連勝の畠山鎮六段(現七段)に決まっていた。もう1人の昇級候補は6勝3敗の内藤、杉本昌隆七段、屋敷伸之九段、森けい二九段の4人。内藤はシード順が一番上だったため、勝てば昇級が決まる「自力」の状態だった。 相手は田中寅彦九段。終始優勢に進めていたが、詰将棋の名手である内藤が終盤に詰みを見逃すという劇的な幕切れ。結局、逆転負けを喫し、昇級を逃した。昇級したのは当時59歳の森。史上2番目の年長記録だった。 将棋界ではベテランが順位戦で昇級するのは難しい。B級2組では20〜30代の昇級が目立ち、50歳以上は第57期に59歳で昇級した内藤だけだ。 B級2組には現在、内藤、田中のほかに67歳の加藤一二三九段、59歳の桐山清澄九段、61歳の森、54歳の青野照市九段ら元A級のベテランが数多く在籍している。九段は22人中8人と高段者の比率も高い。 田中はこのクラスを「三途(さんず)の川。現地に戻るか、霊界に進むか」と表現する。現在50歳の田中は25歳でB級2組に昇級してから、常にA級かB級1組に所属していた。前期は初めてB級2組に陥落し、23年ぶりにこのクラスで順位戦を指した。 C級1組からの昇級者にとってはここを通過点にできるか、B級1組から落ちた者にとっては、ここで踏ん張れるか。それぞれの立場と思いが交錯している。 2007年5月15日 朝日新聞夕刊
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