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羽生善治挑戦者「地に足をつけ、本筋を追究したい」

2008年4月7日15時45分

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写真羽生善治二冠

 A級順位戦は一つ勝つのがとても大変です。これまでも全力は尽くしていたのですが、前半に負けて挑戦権争いに加われないことが多かった。そういう意味で、今期はいいスタートが切れて、挑戦者にもなれてよかった。

 森内さんとの名人戦は5回目ですが、今回のシリーズでは前の4回よりも進歩したという手ごたえを得たい。

 森内さんの将棋は非常に安定していて崩れない。ひと目危なそうでも、しっかり読みを入れて受けきるのがうまい。緻密(ちみつ)に作戦を立て、自分が考えた範囲内まで早く指す。これは初めて対戦した時と変わっていない気がします。ただオーソドックスな定跡形が多かったのに比べ、最近はいろんな作戦をやる。予想しづらく、どんな将棋になるか、やってみなければ分かりません。

 七番勝負は持ち時間が9時間と長いので、本筋を追究する姿勢が大事だと思っています。「十九世名人」がかかっていることについては、シリーズが進めば実感がわくかもしれませんが、まだ近いという感じはしません。小手先のことをやらず、地に足をつけて将棋を指す。長い歴史があり積み重ねのある棋戦です。当事者としてその中にいられるのはうれしい。舞台に立てることを誇りに思い、対局しようと思っています。

     ◇

 はぶ・よしはる 埼玉県所沢市生まれ。85年に15歳でプロ四段昇段。89年、19歳で初タイトルの竜王位を獲得。96年、史上初の七冠王に。永世棋聖、永世王位、名誉王座、永世棋王、永世王将と五つの永世称号を持ち、名人はあと1期で永世名人(通算5期)の資格を得る。07年12月、最速・最年少記録で千勝を達成。タイトル獲得は計68期。現在、王座・王将の二冠を保持する。

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