第66期名人戦七番勝負第1局の前夜祭で、決意を述べる森内俊之名人
前夜祭で決意表明する挑戦者の羽生善治二冠=いずれも7日午後6時58分、東京都文京区の椿山荘、高橋洋撮影
森内俊之名人(37)に羽生善治二冠(37)が挑戦する第66期名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第1局が8日午前9時から、東京都文京区の椿山荘で開幕する。森内名人は史上4人目の5連覇を、羽生挑戦者は通算5期の「永世名人」をかけた戦い。持ち時間は各9時間で、9日夜に終局する。
今期は、朝日新聞社、毎日新聞社の共催になって初めての名人戦。第1局に先立って対局会場と同じ椿山荘で7日に前夜祭が開かれ、約350人が出席した。朝日新聞社の秋山耿太郎社長、毎日新聞社の北村正任社長、日本将棋連盟の米長邦雄会長、渡海紀三朗文科相らがそれぞれあいさつ。第1局の立会人を務める中原誠十六世名人や、十七世名人資格者の谷川浩司九段ら歴代名人8人が顔をそろえ、注目の対局盛り上げた。
秋山社長は「伝統ある名人戦の主催に加えさせていただき、大変光栄に思っている。伝統の発展に寄与できるならこれに勝る喜びはない」とあいさつ。北村社長は「森内名人と羽生二冠の名人戦での対戦は今回5度目で、史上3位になる。時代の最強の棋士が最高の戦いを繰り広げるのが名人戦。現代の最高峰の戦いを多くの方に楽しんでほしい」と話した。米長会長や渡海文科相は、伝統文化としての将棋の普及の大切さを強調した。
決意表明では、森内名人が「たくさんの言葉をいただき、名人戦への期待の大きさ、責任を強く感じた。これだけの人に集まっていただき、棋士冥利(みょうり)につきる。良い将棋、深い将棋を指したい」とあいさつ。羽生挑戦者は「この場に立って皆様の熱気を強く感じた。名人戦は400年以上の歴史と伝統があり、素晴らしい舞台に立てるのは棋士としての名誉であり、誇り。持てる力を出し切り、皆様方に喜んでいただける将棋を指したい」と話した。
対局の指し手は有料の名人戦速報サイト(http://www.meijinsen.jp/)で速報するほか、アサヒ・コム(http://www.asahi.com/)でも随時、途中経過を伝える。
大盤解説会も各地で開かれる。対局会場の椿山荘では8日午後2〜4時、9日随時〜終局。定員200人。2千円。東京・築地の朝日新聞東京本社2階読者ホールでは、9日午後6時〜終局まで、瀬川晶司四段が解説。無料。東京・千駄ケ谷の将棋会館などでも開かれる。