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「鬼のすみか」激戦混戦 将棋順位戦B級1組

2011年8月23日

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写真:B級1組で初黒星を喫した橋本崇載七段(右)。左は行方尚史八段=6日午前1時過ぎ、東京・将棋会館拡大B級1組で初黒星を喫した橋本崇載七段(右)。左は行方尚史八段=6日午前1時過ぎ、東京・将棋会館

図:橋本―行方戦途中図拡大橋本―行方戦途中図

表:将棋順位戦結果拡大将棋順位戦結果

 将棋の順位戦B級1組が、例年にも増して熱い。名人挑戦権を争うA級への二つの昇級枠を巡り、元A級の実力者たちと、30歳前後の俊英が激しい争いを繰り広げている。

■元A級実力者に若手昇級組

 B級1組リーグは、「鬼のすみか」と呼ばれてきた。A級にひけをとらない実力者が多く巣くうという意味だ。あの渡辺明竜王でさえ、初参加の時は出だしから1勝5敗という成績で降級の心配をしたほど、生存競争は厳しい。

 今期は前期A級から陥落した藤井猛九段(40)と木村一基八段(38)が参加。ほかにも深浦康市九段(39)、井上慶太九段(47)、鈴木大介八段(37)、行方尚史八段(37)といった元A級の実力者がそろう。元王将の中村修九段(48)を含め13人中7人がタイトル・A級経験者で、そうそうたる顔ぶれだ。

 そこに橋本崇載七段(28)と阿久津主税七段(29)がB級2組から昇級してきた。ふたりとも同学年で、1994年に奨励会に入会した同期。橋本は18歳、阿久津は17歳でプロになり、実力は折り紙付きだ。3学年上の松尾歩七段(31)、2学年上の山崎隆之七段(30)とともに初のA級入りを目指している。

 特に橋本は3月から7月にかけて公式戦14連勝を記録。同リーグでも1、2回戦で藤井、鈴木に連勝した。このまま順調に星を伸ばすかと思われたが、そう簡単にはいかなかった。3戦目となる4回戦(3回戦は抜け番)で行方に痛い逆転負けを喫したのだ。

 途中図は▲3一銀△1二玉に橋本が▲1五歩と突いたところ。これが悪手。▲4三馬とすれば勝ちだった。▲1五歩以下は△4八金▲同金△3九銀▲1七玉△5六竜▲2二金△1三玉▲2六歩△2五桂までで行方の勝ち。さすがにこの敗戦はこたえたようだが、すでに気持ちは切り替えている。「みんな奨励会時代から教わってきた先輩たち。3連敗しなければと思っていたので上出来です」と橋本。「一局一局頑張って、昇級を目指したい」と話す。

■4回戦で早くも全勝者なし

 阿久津は初戦で中村に勝ったものの3、4回戦で木村、井上に連敗し、黒星先行となった。だが「厳しいですが、総当たりなので、残り全部勝てば昇級できるでしょう。頑張るしかない」。ふたりとも気負いは感じられない。

 4回戦では3連勝だった木村、畠山鎮七段に土がつき、早くも全勝者が消えた。一方、藤井は3連敗と白星なし。しかし前期は屋敷伸之九段が3連敗後に8勝1敗の成績を挙げ、A級入りを果たした。全日程の3分の1を終えたが、昇級・降級ともまだまだ予想するのは難しい。

■羽生二冠ら連勝 A級

 名人挑戦権を争うA級は、羽生善治二冠、渡辺明竜王、谷川浩司九段が2連勝の好スタートを切った。3回戦では羽生―渡辺戦(9月16日)という大一番があり、注目だ。一方、佐藤康光九段と丸山忠久九段は2連敗。たとえ元名人といえども現在のA級では一つ勝つのも大変だ。

 B級2組は3回戦を終え、島朗九段、畠山成幸七段、広瀬章人王位の3人が3連勝している。(村上耕司)

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 順位戦の棋譜は有料の名人戦速報サイト(http://www.meijinsen.jp/)で中継されます。

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