アサヒ・コム

 

メインメニューをとばして、本文エリアへ 朝日新聞社からアスパラクラブクラブA&A携帯サービスWeb朝日新聞サイトマップ文字拡大・音声

天気住まい就職・転職BOOK健康愛車教育サイエンスデジタルトラベル囲碁将棋社説コラムショッピングbe

< 第22期朝日オープン将棋選手権五番勝負 第4局 >
  ▲深浦康市 選手権者   対   △羽生善治 名人
  5月7日 わかつき別邸(静岡県伊東市)

別ウインドウで開きます指し手再現 | 使い方 | 日程と結果

画像

カド番をしのぎ切った直後、高揚した表情の深浦選手権者=7日午後6時11分

画像

じっと盤面を見据える羽生名人=7日午後6時11分

画像

123手完

画像

検討室で両対局者の差し手を分析する佐藤康光棋聖

画像

昼食休憩 37手まで

画像

昼食休憩中の対局室。手前は深浦選手権者が置いているイタリア産の微炭酸水のボトル。サッカーイタリア代表チームの公式ウォーターだという。深浦選手権者は大のサッカーファン

画像

深浦康市選手権者(右)の一手で始まった羽生善治挑戦者との第4局=7日午前10時、静岡県伊東市で

画像

両対局者の揮毫した色紙

画像

対局室を検分する深浦康市選手権者(右)と羽生善治名人=6日午後5時すぎ、静岡県伊東市の「わかつき別邸で」

深浦選手権者、激戦制し最終局へ

 第22回朝日オープン将棋選手権五番勝負(朝日新聞社主催)の第4局が7日午前10時から静岡県伊東市の「わかつき別邸」で指され、同日午後6時9分、深浦康市選手権者(32)が挑戦者の羽生善治名人(33)を123手で破って対戦成績を2勝2敗とした。持ち時間各3時間のうち、残りは両者とも1分。第5局は25日、静岡県伊豆市の「鬼の栖(すみか)」で。

 「一度試してみたかった」という羽生名人の誘導で、序盤は第3局までと異なる「角換わり腰掛け銀」の戦型に進んだ。駒組みが頂点に達したところで深浦選手権者が仕掛け、羽生名人が反撃。53手目先手7四歩から激しい攻め合いに突入した。中盤から終盤にかけては予断を許さぬ戦いが続いた。最後は、深浦選手権者が羽生名人の玉を受けのない形に追い込み、羽生名人は王手の連続で迫ったが、あと一歩及ばなかった。

 解説の佐藤康光棋聖は「互いに力を出し切った一局で、どちらにも勝つチャンスがあった熱戦でした。第5局がますます楽しみです」と話した。

 深浦選手権者の話 分岐点が多い将棋で、迷う所もあったが、攻めを重視した。当初から最終局までやりたいと思っていたので、納得できる将棋を指したい。

 羽生名人の話 中盤以降はねじり合いでずっと難しいと思っていた。最後は勝ちがあったかもしれないが、よく分からなかった。


羽生、厳しい反撃

 羽生は72手目△37歩の成り捨てから、△3九角の厳しい反撃。▲5八飛に△4九角とたたみかけた。


激しい攻め合いに

 深浦の51手目▲4六角に対して、羽生は△8五歩の強手を放った。それに対し、 深浦も最強の▲7四歩で応じ、にわかに激しい攻め合いに突入。検討室では「いよい よ正念場にさしかかった」と固唾を飲んで展開を見守った。


戦端開かれる

 午後に入って、本格的な攻防が始まった。昼食休憩から約1時間半すぎに放たれた深浦の▲7五歩が「なかなかの手」と検討室では評判になった。

堀口前選手権者ら棋士続々

 午後になると前選手権者の堀口一史座七段や、伊東市に住む青野照市九段ら棋士が続々姿を現し、検討陣に加わった。「週刊将棋」「NHK将棋講座」など将棋雑誌の記者やカメラマンたちも多数押しかけた。堀口七段は「伊東は1年ぶりです。こちらはやはり暖かいですね」と笑顔で語った。


37手目、▲4七金までで昼食休憩に

 深浦が37手目で▲4七金と指した後、羽生の考慮中に昼食休憩に入り、午後1時に再開した。昼食までの消費時間は先手の深浦が61分。後手の羽生が41分。

がっぷり四つ

 午前中の戦いについて、朝日新聞解説の佐藤康光棋聖は「両者がっぷり四つに組んでいる。玉が普通の戦型に比べて薄いので、どちらも仕掛けるのに神経を使う局面。仕掛けるのはもうちょっと先になるだろう」と話した。


床の間に「本立而道生」の軸

 対局室は木造2階建ての2階にある。窓からはクスノキやシイの若葉がのぞめる。床の間には「本立而道生」の軸がかけられている。「もとたちて、みちしょうず」。出典は論語で「人は根本を把握するようにつとめるべきである」の意味。対局室は10畳に控えの間と広縁がついている。室内には新しい畳の香りがほのかににおっている。

深浦選手権者に縁起の「わかつき別邸」

 わかつき別邸は1年前、当時の堀口一史座選手権者に挑戦者の深浦七段が3勝1敗で勝ち、第二代朝日オープン選手権者になった舞台。深浦には縁起のいい宿だ。一方、数々の大舞台に登場してきた羽生挑戦者だが、ここは初めての戦いの場だという。

ともに羽織袴姿

 定刻12分前、深浦選手権者が「おはようございます」とあいさつしながら対局室に入り、5分後に羽生名人も同じように「おはようございます」と言いながら続いた。深浦は薄いグレー、羽生は紺の羽織袴姿。深浦は鎖付きの懐中時計を取り出して、静かに畳の上に置いた。羽生は腕を組んで瞑想。定刻10時、立会人の大内延介九段が「時間になりましたので始めてください」とうながし、始まった。


角換わり後手1手損作戦の戦型に

 深浦康市選手権者(32)に羽生善治名人(33)が挑戦している第22回朝日オープン将棋選手権五番勝負(朝日新聞社主催)の第4局が7日午前10時、静岡県伊東市の「わかつき別邸」で始まった。

 2勝を挙げている羽生名人が選手権を奪取するか、深浦選手権者がタイに戻すか、正念場だ。

 立会人の大内延介九段の合図で、深浦選手権者が飛車先の歩を突いて対局が始まった。第3局まではいずれも横歩取り8五飛の戦型で先手が勝っている。本局は後手の羽生名人が8手目後手8八角成と角交換し、「角換わり後手1手損作戦」と言われる戦型になった。

 解説の佐藤康光棋聖は「実戦例が少ない形。深浦さんが先攻して羽生さんが反撃する展開が予想される」と話した。

午後3時から大盤解説 大阪

 日本将棋連盟関西本部は第4局の大盤解説会を7日午後3時から、大阪市福島区福島6丁目の関西将棋会館で開く。解説は小林裕士五段。入場料1200円。


日向榧の柾目盤と御蔵島産の本柘植駒

 対局前日の6日、両者は東京駅からJR東海道線「スーパービュー踊り子号」で伊豆半島の伊東入り。対局場の「わかつき別邸」で午後5時すぎ、対局室の検分をした。

 対局に使う将棋盤と駒は、旅館が対局のために新調したものを使うことで両者了解。

 盤は日向榧(ひゅうがかや)の柾目(まさめ)、六寸六分、作者は丸八碁盤店の鬼頭淳夫氏。

 駒は伊豆諸島・御蔵島産の本柘植(ほんつげ)。「根柾盛り上げ駒」、作者は静岡・富士宮の駒師・富月、書体は幕末の書家・菱湖。

英断vs克己復礼

 検分のあと両者は将棋盤の裏に揮毫。引き続いて色紙にも揮毫した。色紙の文字は深浦・朝日選手権者が「英断」。羽生挑戦者は「克己復礼(こっきふくれい)」。克己復礼の出典は論語。辞書によると「己(おのれ)に克(か)ちて礼に復(かえ)る」と読み、欲望を抑えて礼儀にかなったことをするようになることという。

(2004/05/07)

検索 使い方

キーワード入力

朝日新聞サービス

ここから広告です
広告終わり

将棋ピックアップ

朝日将棋塾

asahi.comトップ社会スポーツビジネス暮らし政治国際文化・芸能ENGLISHマイタウン

ニュースの詳細は朝日新聞紙面で。» インターネットで購読申し込み
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
| 朝日新聞社から | サイトポリシー | 個人情報 | 著作権 | リンク| 広告掲載 | お問い合わせ・ヘルプ |
Copyright Asahi Shimbun. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission