アサヒ・コム

 

メインメニューをとばして、本文エリアへ 朝日新聞社からアスパラクラブクラブA&A携帯サービスWeb朝日新聞サイトマップ文字拡大・音声

天気住まい就職・転職BOOK健康愛車教育サイエンスデジタルトラベル囲碁将棋社説コラムショッピングbe

< 第23期朝日オープン将棋選手権準決勝第1局 >

  ▲深浦康市 八段   対   △三浦弘行 八段
  2月25日 東京・将棋会館

別ウインドウで開きます指し手再現 | 使い方

画像

画像

終局後、感想を述べる深浦八段=午後5時40分頃

画像

画像

深浦八段の昼食は鴨南蛮うどん

画像

三浦八段の昼食はさとのランチ

画像

昼食休憩時の盤面

画像

初手を指す深浦八段(左)と2手目を指す三浦八段

深浦が挑戦者決定戦へ

 115手目▲4六歩を見て、三浦は投了した。終了時刻は17時31分。

 残り時間は深浦17分、三浦1分だった。

 投了図では先手玉は右辺に大きく逃げ道が開いていてつかまらないのに対し、後手は受けても一手一手となる。

 深浦はこれで挑戦者決定戦(決勝)に進出。五番勝負進出まで、あと1勝と迫った。

 準決勝第2局の谷川浩司棋王−山崎隆之六段戦は28日、大阪・関西将棋会館で指される。


深浦、決めに出る

 三浦の△8一飛に対して、控え室では▲8五龍を予想していた。あらかじめ飛車交換を避けつつゆっくり指せばよいのではないか。

 本譜、深浦は強く▲9二龍と入った。みずから飛車をぶつけにいった手だ。△9一飛▲同龍△同銀の後、▲8三歩成を実現させて、やはり先手がはっきりいい。慎重な深浦がこの順を選んだのであるから、やはり決まっているのだろう。以下△6二金▲7一飛△8八歩と進んだところで、控え室では検討が打ち切られた。


三浦、懸命のがんばり

 88手目、三浦は△7二金と上がった。非常手段と思える一手だ。

 深浦は▲8四歩。先手は自然で味のいい手が続く。三浦が△6一飛とぶつけたのに対しては▲9二龍と引く。優勢を意識して、無理をしない方針なのだろう。

 ある記者がここで△8一銀と打つのはどうか、と予想していた。まさかと思える一手だが、三浦はそのまさかの一手を指したのには驚いた。以下は▲9三龍△8二銀▲9四龍△8一飛と進む。現局面は、はっきり深浦が優勢になったようだ。

 残り時間は深浦36分。三浦はわずかに4分。


深浦ピンチか?

 両者の指し手が再び早くなってきた。三浦の△6六歩は鋭い攻め。深浦ピンチを思わせる局面である。

 深浦は1分で▲5六歩と突いた。軽い受け。△同馬ならば▲5八香(▲5九香)と受けようという意味か。

 三浦は△4二玉と早逃げをした。以下は▲6六歩△5六馬▲6七金△4五馬▲5六歩△3五馬▲3六歩△4四馬と進む。この時点で残り時間は深浦37分。三浦25分。

 ここで深浦は▲5七金と味よく開いた。△6六桂ならば▲6三歩で飛車先が止まる。深浦はどうやらピンチを脱したようだ。


五番勝負まであと2勝

 三浦は前期、準決勝で山崎隆之現六段に敗れている。

 一方の深浦は前選手権者。昨年春には防衛を目指す立場で五番勝負を戦っている。羽生善治現選手権者へのリターンマッチまで、あと2勝とこぎつけた。

 深浦の▲7五桂打を見て中原誠永世十段は「どっちもすごい形だねえ」とつぶやいていた。以下は△6七香成▲同歩△7四桂と進む。

 中原永世十段が示した変化の一例は(1)▲5六香△4二玉。これはいい勝負か。

 本譜、深浦は▲6八香と打った。三浦はすぐに△6六歩と攻める。

 残り時間は深浦53分。三浦39分。


三浦の自陣飛車

 深浦の▲7七歩に対して三浦は考え続けている。三浦が困っているのではないか。記者室でそうささやかれ始めたところで、三浦は△6二飛と打った。消費時間は48分。持ち時間3時間の朝日オープンでは長考の部類だ。「これはなかなかの手ですね」と行方七段。攻防に利く自陣飛車だ。

 対して先手が▲7五桂と打つのは、やはり△7四歩の切り返しがある。▲6三桂不成△同飛で先手は龍取りが残り、▲8一龍と逃げれば△6六桂が厳しい。「これは後手がいいですね」(行方七段)。

 本譜、深浦は▲6七桂と下から打った。馬取りなので、三浦は△4五馬とよける。この交換を入れてから、深浦は狙いの▲7五桂を放った。


手堅い深浦

 記者室では村山四段が検討をしている。ある記者が▲7五桂はどうですか、と尋ねる。一気に決めにいこうという手だ。しかし後手に桂を渡すのは危険。変化の一例は△7四歩▲6三桂不成△同銀▲9五馬△6二歩。次に▲7三桂は△6六桂の反撃が厳しい。

 深浦は21分考えて、手堅く▲7七歩と打った。

 残り時間は深浦1時間15分。三浦1時間43分。


先手が余せそう

 昼食休憩までの局面を見て行方尚史七段は「予想通りですね。両者の研究合戦です」と語っていた。

 三浦は62手目△6九同香成に22分を使っていた。以下は▲同玉△6三香▲6八歩と進む。先手からは次に馬筋を止めつつ敵陣に利かせる▲3七香が痛烈な狙いとなる。対して後手からは、これ以上の攻めは難しいのではないか。本局をネットで観戦しているある若手棋士によると「先手が余せそう」とのことであった。記者室を訪れた村山四段も同じ意見。

 三浦は▲3七香と打たれる前に、△5五馬と引いた。


午後1時、対局再開

 午後1時、再開。深浦は一息おいて、▲6六同銀と桂を取った。三浦が△同香と取り返した局面はすでに中盤の佳境を通り越して、「どちらが勝ちか?」という段階である。先手の狙い筋は(1)▲6二歩や(2)▲3七香など。本譜、深浦は(3)▲6九香と打った。「これは驚きの一手ですね」(勝又清和五段)。


昼食休憩

 両者のこれまでの対戦成績は、深浦4勝、三浦8勝。今期はA級順位戦とNHK杯で対戦し、いずれも三浦の勝ち。現時点では三浦が5連勝しているところだ。

 両者と同世代のある棋士は、深浦にとって三浦は最も負けたくない相手の一人ではないかと語っていた。本局は三浦の挑発を、深浦が真っ向から受けた形となっている。指し手は激しいが、両者とも深い研究を踏まえた上での進行であろう。

 58手目、三浦が△6六同桂と跳ねた時点で、現在は昼食休憩に入っている。

 ここまでの消費時間は深浦1時間4分。三浦41分。(持ち時間各3時間)


早い進行

 46手目△7三歩の局面を手元のデータベースで検索すると4件ヒットした。記者室を訪れた村山慈明(やすあき)四段によると、ここは▲5二馬か▲9六馬か。いずれの手も考えられ、定跡書にも書かれているという。

 本局では、深浦はノータイムで▲9六馬と引いた。早い進行。村山四段は、「これは午前中に終わってしまうかもしれませんね」と笑っていた。

 53手目▲8一飛の時点で、消費時間は深浦33分。三浦はわずかに8分。

 昼食の注文は、三浦は将棋会館近くの喫茶店「さと」のランチ(魚)。深浦は鴨南蛮うどん。


戦形は相横歩取り

 三浦の作戦は、最近連採している相横歩取りだった。今期A級順位戦の両者の対戦でも現れた戦形である。そのときは18手目△7六飛に対して、深浦は▲7七桂と跳ねている。本局では▲7七銀と上がり、以下は定跡通りの激しい変化となった。

 深浦の初手は▲2六歩だった。


深浦の初手は▲2六歩

 本局は東京・将棋会館の特別対局室でおこなわれる。奥の最上席は竜王戦4組準決勝の加藤一二三九段−土佐浩司七段戦。本局は入口側に配されている。先に対局室に入り、下座に座ったのは深浦。対して三浦は定刻10時ぎりぎりに現れ、上座に座った。記録係は渡辺愛生二段。三浦側の歩を5枚取り、振り駒をすると、歩が2枚、と金が3枚出て、先手は深浦と決まった。

 深浦の初手は▲2六歩だった。


先手は深浦康市八段

 第23回朝日オープン将棋選手権の準決勝第1局、深浦康市八段−三浦弘行八段戦が25日午前10時、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で始まった。

 対局開始の15分ほど前に、深浦康市八段が早々と入室。正座して対局者を待った。

2005年02月25日

検索 使い方

キーワード入力

朝日新聞サービス

ここから広告です
広告終わり

将棋ピックアップ

朝日将棋塾

▲このページのトップに戻る

asahi.comトップ社会スポーツビジネス暮らし政治国際文化・芸能ENGLISHマイタウン

ニュースの詳細は朝日新聞紙面で。» インターネットで購読申し込み
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
| 朝日新聞社から | サイトポリシー | 個人情報 | 著作権 | リンク| 広告掲載 | お問い合わせ・ヘルプ |
Copyright Asahi Shimbun. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission