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第24回朝日オープン

 【1月27日 東京・将棋会館】  ▲藤井猛 九段  対  △渡辺明 竜王

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得意の四間飛車で勝った藤井九段

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手前が渡辺−藤井、奥が森下−畠山成

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2手目を指す渡辺明竜王

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初手を指す藤井猛九段

藤井、薄氷の勝利

 渡辺は局後、「仕掛けがいい加減でしたか」と述べた。成立するかどうかは、今後の検討課題であろう。

 渡辺は59手目▲8八銀をうっかりしたようだ。「気づかなかったなあ」(渡辺)。「森(けい二九段)流でね」(藤井)。以下ははっきり、藤井よしとなったようだ。

 86手目、渡辺12分考えて△5六歩と打つ。「渾身の勝負手でした」(渡辺)。残り時間は藤井1分。渡辺7分。実はこの一手がドラマの伏線となるはずだった。先手は▲同歩と応じておけば、何でもない。しかし本譜、藤井は▲4一成香と寄せにいった。

 97手目▲7一同龍を見た渡辺は「いい手だと思って観念しちゃった」。鮮やかすぎる決め手に見えて、そうではなかったのだ。△同龍▲2五桂に本譜は△2二銀打とつないだが、これははっきり渡辺の負け。代わりに△3一角(!)が幻の妙防手だった。後手玉は妙につかまらず、また1一香の筋が通ってくれば、先手玉は頓死してしまう。

 「はあー(長いため息)。角かあ。勝ちだよこれ。何で指さないかなあ。よく見たら普通の手ですね。この手が指せないようでは、日ごろのおこないが悪かったですか」(渡辺)。

 「ひどいねえ。いやあ、お粗末きわまりない。全然だめじゃん。負けてました」(藤井)

 藤井にとっては薄氷を踏む思いの勝利。逆に渡辺にとっては、悔しい終盤での見落としとなった。

(19:16)

*   *   *

渡辺の粘り及ばず

 96手目△7一歩に対して、▲同龍が鮮やかな決め手だった。△同龍の一手に、▲2五桂としばれば、後手玉は受けがない。また1一香が1二玉のかげになっているため、端のあやもない。

 渡辺は△2二銀打で最後の1分を使い、秒読みに追われながら手段を尽くしてがんばる。しかし藤井は間違えなかった。

 終了時刻は18時0分。残り時間は両者ともに1分。

 勝った藤井は次局、ベスト4をかけて深浦康市八段と対戦する。

(18:15)

*   *   *

藤井、残り1分

 藤井は85手目▲5一香成に3分を使って、あとは一分将棋。局面は明らかに藤井優勢である。

 対して渡辺は12分で△5六歩と打つ。▲同歩ならば、△6六角と打つ狙いか。残りは7分。さらに96手目△7一歩に4分を使って、残りは3分となった。

(17:57)

*   *   *

終盤戦

 渡辺の△7八飛に対して藤井は7分考え、▲7九歩と打つ。残りはわずかに5分。

 渡辺は8分考えて、△7五飛成と引き上げる。「これはまだまだ(藤井九段が)しんどい思いをしそうですね」(ある高段棋士)。渡辺の残り時間は19分。

 藤井は渡辺玉にすぐに迫る手はないと見たか、▲9一龍と香を補充する。渡辺は△4二玉〜△3二玉と玉形を直し、崩れる気配を見せない。この終盤戦、まだまだ何が起こるかわからない。

(17:22)

*   *   *

藤井、決めに出る

 藤井の▲5三桂は舟囲いの強度を知り尽くした一着。渡辺は7分で△5一歩と受け、辛抱した。藤井は決めるだけ決めて渡辺玉を危険地帯に追い上げた後、▲5八馬と寄って手を戻した。

 残り時間は藤井12分。渡辺32分。

(17:05)

*   *   *

逆転、藤井よしか

 59手目▲8八銀はさすがの粘り。渡辺は△6八龍▲同馬と飛車交換に応じるよりない。局面は意外と難しい。渡辺は5分考えて、じっと△1四歩と突く。これもプロにしか指せないような一手だが、こうした手待ちしかないようでは、形勢はむしろ藤井よしではないか。では渡辺のどこがおかしかったとなると、すぐにはわからない。

 藤井は9分考えて▲8一飛と打ち込む。残り時間は藤井18分。渡辺46分。

 渡辺が△1五歩〜△1六歩と端を攻める間、藤井は▲7四角〜▲5三桂と薄い渡辺陣に一気に迫っていった。

(16:43)

*   *   *

藤井、残り30分を切る

 54手目△6四歩まで進んだ局面で、控え室の検討陣は渡辺乗りである。

 59手目、藤井が▲8八銀と自陣に駒を投入した時点で、残り時間は藤井27分。渡辺1時間6分。

(16:06)

*   *   *

互いにプロの芸

 50手目△7九龍は先手の飛車角の両取り。振り飛車ピンチを思わせる場面で、藤井は颯爽と▲6四歩と突いた。「両取り逃げるべからず」の格言通りの、しゃれた手。(1)△7六龍と角を取れば▲6三歩成だし、(2)△6八龍と飛車を取れば▲4四桂がある。

 渡辺はいずれの駒も取らず、じっと△3三銀と上がった。こちらもプロの芸。▲4四桂を消しつつ、じっと壁銀を解消した。▲6三歩成ならば「こんなん勝ちでしょ、って感じで(△6八龍と)飛車を取るんじゃないですか」(ある高段棋士)。

 藤井が▲9五馬と引けば渡辺は取れる角を取らずに、じっと△6四歩と払う。見応え十分の応酬が続く中盤戦となった。

(15:23)

*   *   *

力くらべ

 39手目、藤井はやはり▲9八角と打った。振り飛車側は2枚並んだ角の力で、左辺の駒がさばければ痛快である。しかし渡辺の龍も強力。じっと△8四龍と引いて、藤井の動きを待った。ここからは両者の力くらべ、ねじり合いとなりそうだ。

 ところで本日、藤井や三浦弘行八段の師匠である西村一義九段が現役引退を発表した。通算775勝という成績はもちろんのこと、43年間無遅刻・無欠勤という記録も素晴らしい。今後は将棋連盟専務理事として、運営に専念するようだ。

 45手目、藤井は22分考えて▲7六銀と出る。9八角をいかしたさばき。渡辺は13分で△同銀と応じる。以下すらすらと▲同角△8九龍▲7三角成△7九龍まで進んで、再び藤井の手が止まった。

 ここまでの消費時間は藤井2時間2分。渡辺1時間35分。(持ち時間各3時間)

(15:02)

*   *   *

渡辺リードか?

 13時、対局再開。藤井はなおも9分考えて、▲8八角と引いた。渡辺は△8六歩▲同歩を入れてから、△5五歩と金を取る。もしこれでシンプルに居飛車よしならば、この形の決定版となりそうだ。▲6五歩は振り飛車らしく、大駒のさばきを求めた手。以下は△8六飛▲3九玉と進んだ。

 ここで(1)△7七歩成はよくある筋。▲同桂は△7六歩なので先手は▲同角と応じ、以下△8九飛成▲5五角と進みそうだ。

 本譜、渡辺はじっと(2)△8七飛成と成った。「なるほど、うまいですね」(ある奨励会員)。次に△7七金があるので▲5五角と出れば、そこで△8九竜と桂を取っておく。先ほどの△7七歩成と捨てる変化に比べ、7六歩が残っているのが大きな違いだ。

 本日の将棋会館では、この一局がモニターテレビに映されている。藤井の手が盤面に映ったので、関係者一同は「えっ? もう投了?」とあわてる。郷田九段−山崎六段戦で山崎六段が早い時間に投了してしまったのは、昨日のことだ。しかし藤井に投げる意思などもちろんない。渡辺が席をはずしている間に、9八の地点に角を打ってどうかという仕草をしただけのようだ。

(13:47)

*   *   *

渡辺新手

 渡辺が△7五歩▲同歩△6四銀と速攻を仕掛けてきたのに対して、藤井は手厚く▲5六金と上がる。ここまではかつて藤井が指した通りの進行である。

 この次、過去2局の実戦例では、居飛車は△2二角と引いている。

 本譜、渡辺は17分考え、角を逃げずに△7五銀と出た。用意の渡辺新手だろう。以下▲5五金△7六歩と進んで一気に激しい戦いとなった。藤井は20分を使い、そのまま昼食休憩に入る。

 ここまでの消費時間は藤井59分。渡辺56分。

 昼食の注文は、藤井は鴨せいろそば。渡辺は近所の喫茶店「さと」のランチ。

 昼休み、誰もいなくなった特別対局室で藤井は一人、ひざを抱えながら盤の前に座って黙々と考えていた。

(12:24)

*   *   *

システムVS早仕掛け

 渡辺と藤井の過去の対戦成績は、渡辺2勝、藤井1勝。過去3局とも先手藤井の四間飛車で、後手の渡辺は順に棒銀、左美濃、穴熊を採用している。

 19手目、▲4六歩までは正調藤井システム。藤井はこの戦法を駆使して、いまだ破られていない竜王位3連覇の大記録を打ち立てた。渡辺の△7四歩は急戦をにおわせて、システムをけん制した手。ならばと居玉を直す▲4八玉もひとつの呼吸で、このあたりは藤井によって高度に体系化された。

 22手目、渡辺は△5五角と出る。実戦例は十数局あって、藤井も経験豊富な形。渡辺は▲4七金と歩を守る手を見て、間髪を入れずに△7五歩と仕掛けた。渡辺の手の早さを見る限りでは、事前に周到な用意があることが予想される。藤井もシステムの根幹に関わるところだけに、簡単に負けるわけにはいかない。

(11:40)

*   *   *

藤井、四間飛車に振る

 東京・将棋会館4階の特別対局室には、朝日オープン本戦2回戦の2局が並べられている。奥の最上席は渡辺−藤井戦。手前の入口側は森下−畠山戦だ。

 定刻10時前、記録係の荒木宣貴三段(19歳、米長邦雄永世棋聖門下)が渡辺側の歩を5枚取り振り駒をしたところ、「歩」が1枚、「と」が2枚出て、あとの2枚は重なっているものの、2枚とも「歩」が表であることは明らか。こうした場合には、どちらが先手であろうか。答えがすぐにわかった方は相当な将棋通を自認してよい。何しろプロでも回答が分かれるところなのだから。正解は重なった2枚は無効で「歩」が1枚、「と」が2枚とカウントして、藤井先手。隣りの森下が今期日本シリーズ2回戦の羽生善治四冠戦で、ちょうど同じケースとなって現場が混乱した思い出話を語っていた。

 10時、藤井▲7六歩、渡辺△3四歩で対局は始まった。藤井は▲6六歩と角道を止め、▲6八飛と得意の四間飛車に振った。

(10:40)

*   *   *

先手は藤井九段

  第24回朝日オープン将棋選手権の藤井猛九段−渡辺明竜王が、午前10時、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で始まった。振り駒の結果、藤井九段が先手となった。

(10:15)

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