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第24回朝日オープン将棋選手権 準々決勝

 【2月13日 東京・将棋会館】  ▲宮田敦史 五段  対  △郷田真隆 九段

別ウインドウで開きます指し手再現 | 使い方組み合わせ

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逆転勝ちを収めた郷田九段

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宮田五段の初手は▲2六歩

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目を閉じて対局者を待つ郷田九段

宮田、得意の終盤で失速

 終盤戦、控え室の検討陣が「宮田勝勢」と判断したのは間違いではなかった。

 103手目▲5二銀がつまずきの第一歩。△4二金打で郷田にも少し楽しみがでてきた。代わりに▲4四桂△同金▲5三角△2一玉▲4四角成で明快に先手勝ちだった。

 105手目▲4三銀不成は「2連続の悪手ですね」(宮田)。△同金左の形は、にわかに寄せにくい。代わりに▲4一銀打とこちらから迫る手があった。進行の一例は△同金▲同銀成△同玉▲5二桂成△同玉▲4四桂△同金▲7一角で、やはり先手勝ち。

 107手目▲5二銀でも、まだ▲4四桂があった。本局主役の駒は、やはり桂だったと言えよう。本譜は△2四銀とうまい粘りにあって、流れが変わった。

 109手目▲2七飛は、△3五歩(銀取り)〜△3六歩〜△3七歩成に▲同飛を用意したもの。しかしその順で来られなければ悪形。おそれずに▲2八飛と引くべきだったか。

 111手目▲4六同歩も悪手。「さすがに△4六歩▲同歩が入っちゃたら変だよね」(郷田)。▲4三銀成△同金▲5二角△3二銀まで進めた後、▲4六歩と手を戻せばまだ宮田がよかった。△3二銀と入れた形は後手玉はあまり堅くなっておらず、今度5二角は質駒になっていない(後手の8二飛は敵陣で使うよりない)。

 112手目△5六角成は、郷田のミス。ここは△8七角成が優った。しかし宮田はチャンスを生かせなかった。

 113手目、宮田は▲6六金打と一見手厚く金を入れたが悪手。打った金が後ではたらかなかった。代わりに▲4七角△4六馬▲5六金ならばまだ宮田よしだった。

 115手目▲4七歩が最後の敗着。△4五馬▲同銀△3五桂が痛烈なカウンターパンチで、ついに逆転した。代わりに▲4三銀成△同金▲4四歩△4二金▲4三金と迫っていれば、まだ宮田に分があった。

 宮田は得意の終盤で失速してしまったことが悔やまれる。

 戻って中盤の郷田の攻め、宮田の受けはどちらもぎりぎりの変化を追求していた。どちらがよかったのかは、結論が出なかった。感想戦は2時間ほどおこなわれ、午後8時過ぎに終わった。

(21:10)

*   *   *

郷田、ベスト4進出

 勝ちになってからの郷田は指し回しは正確そのもの。これではいかに終盤得意の宮田でも、変化のしようがない。

 138手目△3五銀を見て、宮田は駒を投じた。以下は▲4五玉△4四金までで、先手玉は詰みである。

 終了時刻は午後6時10分。

 残り時間は宮田1分、郷田2分。

 郷田はこれでベスト4に進出。準決勝では三浦弘行八段と対戦する。

(18:27)

*   *   *

138手まで、郷田九段の勝ち

 第24回朝日オープン将棋選手権の準々決勝、郷田真隆九段−宮田敦史五段戦は、郷田九段が138手までで宮田五段を破った。

(18:20)

*   *   *

逆転、郷田勝勢

 118手目△3五桂は厳しい。今度は郷田の桂打ちがヒットしてきた。

 126手目、今度はその桂を△4七桂成と捨てる。冴えた寄せである。

 132手目△3七銀不成の時点で残り時間は宮田1分、郷田2分。局面はすでに逆転し、控え室では「郷田勝勢」と言われていた。

(18:12)

*   *   *

怪しいムード

 113手目▲6六金打は何とも手厚い一手。若手棋士たちは「敦史」の名前にひっかけて、宮田のことを「てあつし」と呼ぶことがある。「手厚い」は棋界では最上級のほめ言葉だ。

 しかし本譜の進行では、すでに怪しいムード。108手目△2四銀など、郷田の粘りがそれだけ巧みだった。

 戻って103手目▲5二銀では▲4四桂△同金▲5三角(王手金取り)が簡明であったか。

(18:02)

*   *   *

両者残り10分を切る

 102手目、郷田は△3一玉と寄って玉形を直す。粘りのある手だ。

 106手目△4二同金左の時点で残り時間は宮田13分。郷田8分。

 宮田はしばらく考えた後、▲5二銀とからんだ。この時点で、宮田も残り10分を切っている。先手玉は当面安全なので、多少駒を渡しても後手玉を薄くできればよい。

 特別対局室でおこなわれていた中原−谷川戦は感想戦も終了。中原永世十段は本局を、谷川九段は隣りの屋敷−三浦戦をのぞいていた。

(17:43)

*   *   *

宮田勝勢

 96手目△6八銀は「玉の腹から銀を打て」の手筋。対して宮田が▲6七金と寄ったのは、心憎い落ち着きぶり。△8七飛成と飛び込んでくれば、▲9六角の王手龍取りがある。

 101手目▲4八玉で宮田玉はもうつかまらない。泉七段に「宮田勝勢ですか?」と尋ねると「必勝です。これを負ける人はそうはいないでしょう」。

(17:23)

*   *   *

宮田優勢

 93手目▲7七同角の局面で、千駄ヶ谷の町に午後5時を告げるチャイムが鳴った。残り時間は宮田16分。郷田21分。

 郷田は2分を使って、△同角成▲同金と進める。控え室の検討陣は、「宮田優勢」と断言。△7六歩ならば▲5二角△3一玉▲4一銀と迫って、後手玉はほぼ受けなしである。以下△7七歩成は▲3二銀成△同玉▲4三角成△同玉▲2三飛成で後手玉は詰む。

(17:18)

*   *   *

宮田リードか

 79手目▲4五桂はきわどいタイミング。この桂跳ねが入ったのは大きい。

 83手目▲7六桂で、それぞれ2枚ずつ、合わせて4枚の桂が急所に配された。本局主役の駒は、どうやら桂のようだ。

 86手目△6四同銀は、はっとする強手。銀を引くようでは勝負にならないと見たか。

 91手目▲7七同銀の局面で郷田の手が止まっている。控え室で検討を続ける泉七段は、先手の宮田持ちである。

(17:03)

*   *   *

桂打ちに表れる才能

 宮田の駒台には桂が2枚並んでいる。桂は守りには使いにくい駒である。また現時点では、攻め合いに出ることも難しい。

 宮田は17分考えて、まずは▲5七桂と打った。6五と4五の地点に利かせて、なるほどという手だ。郷田は控えて△7六歩と打つ。控え室の継ぎ盤では▲同金△6四桂▲6五金△5六桂と進められ、後手の攻めもうるさいか、などと言われていた。

 本譜、宮田は▲6九桂と打った。この手の意味がすぐにわかるのは、棋才豊かな方であろう。郷田の△7七桂打を待ってから▲7六金△6九桂成▲同玉と進めれば、ゼロ手で玉が7九から6九に寄ったことになる。その分△7七歩など、後手からの攻めが緩和されているわけだ。「なるほど賢いか」。控え室では感嘆の声が上がった。しかし今度は△5六桂〜△4八桂成に近づくだけに、損得は微妙とも思われる。

 75手目▲7六金の時点で、残り時間は宮田24分。郷田36分。

(16:49)

*   *   *

強気に受ける宮田

 宮田は郷田の攻めを見て、素直に、そして強気に対応する。

 70手目△3三角まで進み、郷田がずいぶん調子よく攻めているように見えるが、簡単ではない。控え室で検討する泉正樹七段は「これは攻めさせられている感じですよ。こっち(先手の宮田)は自信あるんじゃないかな」と語っていた。後手は玉形が不完全なままなのが気になる。

 時刻は午後4時を過ぎた。

(16:20)

*   *   *

郷田、総攻撃を開始

 宮田は19分考えて、深く▲6八角。形だけ見れば間接的に後手の飛車をにらむ5七に引きたいところだけに、深い読みをうかがわせる。

 郷田はまたもや熟考。32分を使って、ついに△6五歩と仕掛けた。さらには9筋、7筋も突き捨て、総攻撃の開始である。

 62手目△6五桂の時点で、残り時間は宮田58分。郷田43分。

(16:04)

*   *   *

中盤戦

 郷田は37分考えて△4五歩と突いた。

 ここまでの消費時間の通計は、宮田1時間42分。郷田1時間43分。(持ち時間各3時間)

 ▲同飛、▲同銀はいずれも△3三桂と打たれてそれまで。よって角をどこかに引くよりないが、角筋がそれた瞬間、今度こそ後手の攻めが来るかも知れない。進行の一例は▲5七角△7五歩▲4六歩。4筋からの歩の突き上げが間に合えば、先手も戦えそうだ。

 今度は宮田が考える番であろうか。時刻はそろそろ午後3時。モニターテレビに映る中原−谷川戦は同じ3時間の将棋だが、すでに終盤に入っている。

(15:02)

*   *   *

本格派の郷田

 49手目、宮田は24分考えて▲1七桂と端に跳ねた。歩越しの3六銀とあいまって、いかにも現代風の攻撃態勢である。一昔前ならば、奇異な目で見られたであろう。次に何でも▲2五桂と跳ねていく狙いだが、この瞬間が少しこわい。

 後手から先攻する順もありそうなところ、郷田はじっと△6三銀。歩の下から銀を押し上げ、力をためた。郷田が指すのだから、これが本筋に見える。とりあえず待ってみたという感じではない。郷田はチャンスと見れば、剛毅に打って出ることも辞さない。2回戦の山崎六段戦では新趣向の角打ちを相手に、守りの銀を繰り出して力で圧倒している。

 宮田は当然▲2五桂と跳ね出す。△同桂に対しては、▲同銀ではなく▲同飛。前につんのめったような4六角、3六銀、2五飛の姿を見れば、形や感覚にこだわらないコンピュータソフトが指している風にも思える。本格派の郷田とは、何とも対照的だ。

 ▲2五同飛の局面で郷田は熟慮を始めた。時刻は午後2時半を過ぎた。

(14:38)

*   *   *

対局再開

 本日特別対局室に配されたのは、棋聖戦最終予選の中原誠永世十段−谷川浩司九段。永世名人同士が対戦するビッグカードである。棋聖在位期数は、中原16期、谷川4期。過去の対戦成績は中原41勝−谷川55勝。モニターテレビには両者得意の相矢倉の戦いが映されている。

 午後1時、対局再開。郷田はすぐに、△3三桂と跳ねた。

(13:43)

*   *   *

昼食休憩

 45手目、宮田が▲6七金右と金矢倉に組んだ局面で昼食休憩となった。

 ここまでの消費時間は宮田53分。郷田54分。

 昼食の注文は、宮田は梅雑炊。郷田は注文なし。

(12:22)

*   *   *

期待の星、宮田

 序盤の進行が遅かった本局も中盤は手が進み、互いに矢倉模様の陣形となった。44手目△7三桂の局面を見て渡辺竜王は「先手の銀はどこに進むんですかね」。

 郷田と宮田は初手合。宮田が各棋戦でさらに勝ち上がってくれば、現棋界トップグループを形成する郷田との対戦も増えるだろう。

 本棋戦でベスト8に進出したのは郷田をはじめとするA級棋士6人と、今期B級1組からA級復帰を決めた深浦康市八段。合わせて7人とも30代以上で、すでに実績十二分の実力者である。その中にあって24歳五段の宮田の存在は光っている。昨年羽生善治選手権者に挑戦したのは、1学年上の山崎隆之六段。現在の若手棋士の双璧は「東の渡辺、西の山崎」であるが、同様の活躍を宮田に期待しているファンは多い。

 準々決勝4局のうち、最初におこなわれたのは三浦弘行八段−鈴木大介八段戦。本日将棋会館で練習将棋を指している鈴木八段に感想を聞くと「完敗でした」。本局の勝者は挑戦者決定戦進出をかけて、三浦八段と戦うことが決まっている。

 ちなみに郷田と三浦の対戦成績は、郷田の6勝4敗。もし王座戦二次予選・屋敷−三浦戦で三浦勝ちならば、予選決勝で待っているのが郷田。本日2局の結果次第では、郷田−三浦戦が新たに2局生まれることになる。

 宮田は三浦と過去に1度だけ対戦し、敗れている。舞台は昨年の本棋戦準々決勝だった。

(12:16)

*   *   *

進まぬ最序盤

 本局の正式な開始時刻は10時5分。記録用紙には、宮田の初手は「▲2六歩 2/8」と記されている。これは宮田が初手に2分を使い、ペナルティの6分(2分遅刻の3倍)を足して消費時間の通計が8分であることを示している。宮田は初手を指した後、「失礼します」と言って席を立った。朝の定跡である。

 郷田は瞑目し、2分考えて△8四歩と突く。盤面の動きはしばらくここで止まった。宮田の体調を気遣う関係者は、今日も大丈夫だろうかと心配になる。対局室に戻ってきた宮田は、さらに飛車先を伸ばす。記録用紙には「▲2五歩 8/16」と記された。

 10時半頃、19手目▲2七銀の時点で消費時間の通計は宮田27分。郷田2分。記者室にやってきた渡辺明竜王に「どうですか?」と問うと、「どうもこうも、まだ序盤じゃないですか(笑)。3時間の将棋なのに、全然進んでないですね」。

(11:20)

*   *   *

対局開始

 本局が指されるのは東京・将棋会館4階の雲鶴の間。高雄、棋峰、雲鶴は一続きで、それぞれ12畳の間。通常はふすまが取り払われており、総称して「大広間」と呼ばれている。

 棋峰をひとつ隔てて、高雄では王座戦二次予選の屋敷伸之九段−三浦弘行八段戦がおこなわれる。午前10時前、大広間の床の間を背にして上座に座っていたのは、屋敷九段と郷田九段。やがて三浦八段があわて気味に現れ、少し離れたこちらの関係者に向かっても律儀に挨拶をした。

 定刻の午前10時となり、屋敷−三浦戦が始まる。宮田が対局室に現れたのは、少し遅れて10時2分だった。

 両者駒を並べ終えた後、記録係の田嶋尉二段(21歳、武者野勝巳六段門下)が振り駒。「歩」が2枚、「と」が3枚出て、宮田の先手と決まった。

 宮田が▲2六歩と飛車先を突いて対局開始。郷田も△8四歩と応じ、相懸かりの序盤となった。

(10:41)

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先手は宮田五段

 第24回朝日オープン将棋選手権(朝日新聞社主催)の準々決勝、郷田真隆九段−宮田敦史五段戦が、13日午前10時、東京・千駄ケ谷の将棋会館で始まった。振り駒の結果、宮田五段が先手となった。

(10:24)

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