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第24回朝日オープン将棋選手権 準決勝第1局

 【2月23日 東京・将棋会館】  ▲三浦弘行八段  対  △郷田真隆九段

別ウインドウで開きます指し手再現 | 使い方組み合わせ

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鋭い寄せで難敵を降した郷田九段

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23日に婚約が発表された片上大輔四段と北尾まどか女流初段=昨年6月、東京大学で

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朝の特別対局室

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三浦八段の初手は▲7六歩

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王将を据える郷田九段

郷田、トッププロの芸

 感想戦が始まるやいなや、あっという間に終盤近くまで駒が進められた。「こわい将棋ですね。この戦形(矢倉・脇システム)は後戻りができない。常に最善手を指さないと負けます。研究課題ですね」(郷田)。

 93手目▲3一馬の時点では、郷田に分がある終盤戦だった。残り時間は三浦2時間1分。郷田20分。

 本譜、郷田は9分考えて△4一銀と引いた。しかしこの手が疑問手で、三浦にチャンスが回ってきた。代わりに強く△4一金でわかりやすかったか。

 95手目、三浦は(1)▲7一銀と打った。終盤の手筋で好手にも見えたのだが、△7二飛〜△7一銀と辛抱されてみると、あとの△7五歩がきつかった。また途中の△3二金打も手厚く、再び郷田よしがはっきりした。

 ▲7一銀では代わりに(2)▲3七桂が優った。後の▲3三桂がきついのだ。△8四香ならば▲8六香△8五歩▲6八金引でしのげる。三浦はしきりと「自信がなかったです」と口にしていた。時間を多く残しての敗戦は、形勢を悲観していたためであろうか。

 ほとんど時間がない中での郷田の正確な寄せは、まさにトッププロの芸。見事の一言に尽きよう。

(17:55)

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郷田、挑戦者決定戦に進出

 有り余るほど時間を残している三浦に対して、郷田は厳しい秒読みの中での終盤戦。▲7九角成で1分を使って、あとは一分将棋である。

 116手目△8六歩は△8七歩成以下の詰めろ。▲8六同歩△同銀成▲8七歩は△7七歩成がやはり詰めろとなって、受けなしである。攻防ともに見込みのなくなった三浦は3分考え、潔く駒を投じた。

 終了時刻は午後3時53分。残り時間は三浦1時間51分。郷田1分。

 難敵を降した郷田は、ついに挑戦者決定戦進出を決めた。

(16:05)

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郷田の鋭い寄せ

 郷田に辛抱されてみると、三浦も早い寄せはない。105手目▲6九金からは手を戻して、受けに回った。

 108手目、郷田は△7五歩と突き出す。飛車筋をいかした気持ちのいい手。検討陣の見解は、郷田よしに傾いた。

 114手目△7九角成は鋭く明快な寄せ。▲同金に△8六歩が詰めろならば、わかりやすくなったか。「やっぱりこの人たちは、手の見え方が違いますね」。ある若手棋士はそう言って、苦笑していた。

(15:55)

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形勢不明

 片上四段の見解は以下の通り。「脇システムはやたら駒損して攻めるから、どうも僕はなじめないですね。(79手目▲1六飛の局面は)ひと目先手が自信ないような。△7五歩が第一感だけど、▲1二香成から▲1三飛成が詰めろになっちゃうから1回△3七桂と、香取っとくんですかね」。

 本譜、郷田は54分考えて△3七桂成とした。残り時間は三浦2時間5分。郷田20分。

 三浦は小考の末、端から攻め込んでいった。

 93手目▲3一馬に対して、後手が何もしなければ▲4二馬が必殺手。郷田が△4一銀と引いて受けたのに対して、三浦は▲7一銀と打つ。相居飛車の戦いにおける、終盤の手筋。この一手が入ったのは大きい。郷田は△7二飛と寄って辛抱するよりない。三浦玉の包囲網は、手順に解けていった。

 ただし102手目、郷田の△3二金打はしぶとい手。どちらが勝っているのか、結論はまだ出ていない。

(15:45)

*   *   *

西村門下の決勝なるか

 三浦は50分考えて▲1六飛と寄った。1筋からのなだれ込みを狙った手。ただし自玉が不安定なだけに、怖いところでもある。

 この次、後手は△8八歩と打つか。あるいは△7八馬▲同玉△8八金▲6九玉△8七飛成と迫るか。前者は遅いけれど、確実。後者は早いけれども、攻め駒不足が気になる。

 ところで本日、片上大輔四段(24)と北尾まどか女流初段(26)の婚約が発表された。北尾女流初段は三浦と同じく、西村一義九段門下である。

 27日(月)に指される準決勝のもう一局は、谷川九段−藤井九段戦。三浦と藤井がともに勝ち上がれば、西村門下同士の挑戦者決定戦となる。

(14:45)

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三浦、長考に沈む

 郷田△8二飛のあと、盤面はぴたりと止まった。午後2時を過ぎ、三浦の長考はそろそろ1時間を超えようとしている。序中盤は極力飛ばし、勝負どころに時間を注ぎ込むのが三浦得意のペース配分。どんなに終盤が強くても、時間がなければ間違える可能性は高い。三浦の徹底した現実主義の姿勢は、プロのひとつの典型とも言える。

 本日将棋会館では、NHK戦予選もおこなわれている。1手30秒の早指しなので、何が起こっても不思議はない。昨日関西でおこなわれた増田五段―橋本五段戦、終盤で橋本五段が王手をかけたのに対して、増田五段がそれを受けずに王手をかけ返すという椿事が起こった。もちろん「王手放置」の反則で、橋本五段の勝ち。昨年4月のNHK杯本戦1回戦の先崎八段−松尾五段戦では、松尾五段が「二歩」の反則で負けるということもあった。

(14:23)

*   *   *

早くも終盤戦

 両者の過去の対戦成績は、郷田から見て●●○○○●●○○○。郷田6勝、三浦4勝である。今年度A級1回戦は郷田が勝ち。3月3日のA級最終9回戦を控えた現在、郷田が5勝3敗で残留を決めているのに対して、三浦は3勝5敗で降級の可能性がある。

 午後1時、対局再開。郷田はすぐに△8六飛と銀を取った。雰囲気はすでに終盤戦である。▲8六同歩は△8七歩▲同玉△7九角成で寄り筋。三浦はここで初めて1分を使って、▲4六飛と角を取った。郷田は△7九銀▲7七玉まで決めて、△8二飛と引く。

 今度は三浦が考える番となった。

(13:43)

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対局再開

三浦八段―郷田九段戦は午後1時に予定通り対局が再開された。再開後の郷田九段の74手目は8六飛。

(13:20)

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三浦、消費時間0分 昼食休憩に

 67手目▲3五歩までの局面が最初に現れたのは、▲村山聖―△森内戦(1998年3月、棋聖戦)。当時を知る勝又五段によると、このときは先手が指せるという結論だったそうだ。

 69手目▲3七香のところ、▲脇―木村戦(2003年12月、B級2組)では▲2七飛が指されている。どちらが優るのかは難しい。

 70手目、郷田は△2五桂とかわす手に45分を使っている。

 71手目、過去の前例では、村山九段は▲1二香成△同玉▲1四銀と進めている。結果は村山勝ち。

 本局、三浦はノータイムで▲4八歩と打った。どこまでが三浦の研究範囲なのかはわからない。しかしその指し手の早さを見れば、相当に自信を持っていることは間違いない。

 73手目、三浦が▲2六飛と角取りに浮いた局面で昼食休憩に入った。

 消費時間の通計は、三浦0分。郷田1時間41分。

 昼食の注文は、三浦は将棋会館近くの喫茶店である「さと」のランチ。郷田は注文なし。

(12:25)

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局面指定戦

 三浦▲7六歩、郷田△8四歩で相矢倉模様の序盤となる。となれば、三浦十八番の「脇システム」は予想できるところ。46手目△1五同歩までは、A級順位戦1回戦における両者の対戦の再現である。

 47手目、三浦は▲1五同香ではなく▲同銀として手を変えた。ノータイム。「また昔に戻ったわけですね」(ある若手棋士)。▲同銀はどちらかといえば少し前に見られていた手で、三浦も指したことがある。

 11時を過ぎた時点で、あっという間に67手目▲3五歩まで進んでいる。前例は3局。

(11:15)

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対局開始

 本局が指されるのは東京・将棋会館4階「特別対局室」。先に対局室に入った郷田は上座に座り、瞑目して時間を待つ。続いてあわただしく、三浦が現れた。定刻10時の2分前だった。

 本局の隣りには竜王戦4組1回戦の加藤一二三九段−佐藤紳哉五段戦が配されている。郷田と三浦が駒を並べている間に、加藤九段の初手が指された。

 本局の記録係は竹部さゆり女流三段。振り駒をすると「歩」が2枚、「と」が2枚、横に立ったものが1枚でイーブン。再度の振り駒では「と」が3枚出て、三浦の先手と決まった。

 定刻10時を少し過ぎ、三浦の▲7六歩で対局が開始された。

(10:43)

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好調のA級棋士対決

 第24回朝日オープン将棋選手権(朝日新聞社主催)の本戦トーナメント準決勝第1局、郷田真隆九段―三浦弘行八段戦が、23日午前10時から、東京・千駄ケ谷の将棋会館で始まった。持ち時間は各3時間。

 郷田九段は、ともに若手の俊英の山崎隆之六段(第23回挑戦者)と宮田敦史五段を連破して4強入り。一方、三浦八段も中原誠永世名人、鈴木大介八段を破って勝ち上がってきた。好調のA級棋士同士による、目の離せない勝負となりそうだ。

(10:10)

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