ここから本文エリア現在位置asahi.comトップ > 将棋 > 朝日オープン記事

第24回朝日オープン将棋選手権 五番勝負第3局

 【5月4日 芝苑(しえん)】 
▲羽生善治選手権者  対  △藤井猛九段

別ウインドウで開きます指し手再現 | 使い方

日程 |  見どころ |  両対局者の声

五番勝負第3局フォトギャラリー

写真

大盤解説会から戻った両対局者は、芝苑4階の対局室「ふるさと」にて感想戦を行なった

写真

終局直後の羽生選手権者

写真

終局直後、盤を見つめる藤井九段

写真

投了の局面

写真

朝日アマ名人の加藤幸男さんが連れてきた後輩(奥)が見守る中、検討を行う阿部隆八段(手前)

写真

再開後の第一手を指す藤井九段

写真

先手の羽生善治選手権者は初手に7六歩を指した

写真

対局室の掛け軸には「関 南北東西活路通」の文字が。本局のために新調されたものだ

写真

開始前の羽生選手権者

写真

駒を並べる藤井九段

写真

今にも咲きそうなカキツバタとイタヤカエデ

写真

対局室検分で、駒の感触を確かめる羽生善治選手権者=5月3日

写真

立会人の内藤國雄九段と言葉を交わす、羽生善治選手権者と挑戦者の藤井猛九段=5月3日

写真

対局が行われる「ふるさと」。畳のへりをさけ、将棋盤が置かれている。床の間には、女将のいけたカキツバタが=5月3日、大阪市北区の料亭「芝苑」で

感想戦の模様

 リーガロイヤルホテルから戻った両対局者は、芝苑4階の対局室「ふるさと」にて感想戦を行なった。

 36手目△9五歩が、問題の一手だった。代わって△3五歩に、▲7七歩△6五銀▲4五桂△4四角▲2四飛△5四銀(好手)▲2一飛成△4五銀▲4六歩△5四銀が変化の一例となる。解説の阿部八段によれば、羽生が本局のために想定していた変化で、最終手△5四銀に対して▲3四桂が羽生の予定だったようだ。この変化は優劣不明で、今後の検討課題といえるだろう。本譜の△9五歩▲同歩の突き捨ては本来盤面全体の戦いに持ち込む目的があるが、後の△3五歩(40手目)は縦向きの攻めと食い違っている。形勢は微差ではあるが一貫性に欠ける構想となってしまった。

 感想戦で敗着とされたのが42手目△2二角。ここは△3三角とすべきだった。▲4七金△9八歩▲同香△9七歩▲同桂△6五銀▲3五歩△9六歩▲3四歩△2二角の変化は、単に△2二角と引くよりも手数を稼ぐ意味がある。

 48手目△3六歩では△9五香ならまだ難しかった。以下、▲7六歩には控え室で検討されていた通り、△9七香成▲同香△3三角打▲2三飛成△8八角成▲6九玉△9六歩▲同香△8七馬▲7八金△9六馬が予想手順。後手は苦しいながらもまだこちらを選ぶべきだった。藤井が「ダメすぎましたね」とぼやいて感想戦はお開きとなった。

(19:40)

*   *   *

一気に終局

 最終盤でいよいよ形勢が傾き、どうやらこれは先手がはっきり優勢になったようだと言われ始めた頃、▲4四香を見た藤井が投了した。局面はまだ終盤に入っていないが、△4三歩には▲2一龍で飛車の働きが大差で、形勢も先手勝勢だ。消費時間は▲羽生2時間33分、△藤井2時間59分。

 終局後、インタビューが行なわれた。羽生は「序盤は経験のある形でしたが、端を突き捨ててからの△4四角が意外な手で複雑でした。勝ちになったと思ったのは▲8八銀(59手目)を打ったときです。(番勝負が2勝1敗になったことについて)ええ、まあこれからも精一杯頑張ります」と話した。藤井は途中で予定変更があったようで、その誤算を反省する弁が言葉少なく語られた。

 インタビューのあと、両対局者はタクシーで大盤解説会が行なわれているリーガロイヤルホテルに向かった。大盤解説会に出演した後、再び芝苑の対局室で感想戦を行なう予定となっている。関係者によれば、両者は口頭で感想戦を行ないながら同じタクシーに乗り、そのまま駒を使わない感想戦を続けていたそうだ。

(17:30)

*   *   *

羽生選手権者が2勝目

 第24回朝日オープン将棋選手権五番勝負の第3局は4日、大阪市北区の「芝苑」で指され、午後5時5分、羽生善治選手権者が63手で挑戦者の藤井猛九段を破り、対戦成績を2勝1敗とした。持ち時間各3時間のうち残りは、羽生選手権者27分、藤井九段1分だった。第4局は5月15日、静岡県伊豆市の「鬼の栖」でおこなわれる。

(17:15)

*   *   *

次の一手、お題は56手目 東京本社で大盤解説会

 午後3時半から朝日新聞東京本社の読者ホールで、野月浩貴七段、上田初美女流初段による大盤解説会が開かれた。両者1勝1敗、シリーズの流れを左右する重要な一戦とあり、約190人の将棋ファンが詰め掛けた会場は熱気にあふれた。

 「次の一手」のお題は、▲9七香の後、藤井九段の56手目。

  (1)1五角
  (2)9九角成
  (3)9八歩
  (4)その他の手

 と、3つのヒントが出された。野月七段の「受けは苦手、攻め将棋が得意な2人からの出題です」との言葉に、会場から笑いがこぼれた。

 静岡県焼津市の前川英己さん(39)は、「9八歩」を選んだ。

 「この局面の場合、かなり振り飛車が悪いと思う。困ったときは『一に盤上、二に持歩』という言葉がある。この場合も歩を指して、と金を作るのがよいのではないか」と見立てを語った。

 会場の回答は以下のとおり。

  (1)1五角 83名
  (2)9九角成 35名
  (3)9八歩 29名
  (4)9六歩 11名
  (5)9三歩 6名
  (6)その他の手

 藤井九段の56手目は、回答者の一番多かった「1五角」だった。

(17:00)

*   *   *

藤井に疑問手か

 藤井の48手目はあまり予想されていなかった△3六歩だった。検討室では一瞬の沈黙のあと「これはどうかなあ」と疑問視する声が出た。目標としている桂頭ではあったが、▲2五桂△9五香▲7六歩と堂々と銀を取られてはっきりとした目標がなくなってしまった。▲2五桂と跳ねているため、前述した△3三角打は不可能。また、本譜54手目△9七香成▲同香と進んだときの駒割りは角と銀香の二枚換え。先手の9七香は遠く敵陣まで効いているのが大きく、居飛車が指しやすくなったのではないかと言われている。

(16:55)

*   *   *

藤井、長考

 藤井は△9八歩〜△9七歩と端を連打し、▲9七同角とされた局面(47手目)で考え続けている。既に残り時間は30分ほどと推定されている。

 ▲9七同角に対する応手は(1)△9五香が最有力。以下、(A)▲9四歩は△3三角(▲2一飛成には△9七香成▲同香△8七銀成▲同玉△5四角がある)と飛車に当てて後手が指しやすい。また、(A)▲9四歩に代えて(B)▲7六歩は、△9七香成▲同香△3三角打▲2三飛成△8八角成▲6九玉△9六歩▲同香△8七馬▲7八金△9六馬が予想手順で、こちらは形勢不明。また、47手目▲9七同角の局面で長考に沈むタイミングから、(2)△8五銀も考えているかもしれない、という予想もあった。

 複数のグループに分かれて行なわれている検討だが、どのグループも形勢不明としている。

(16:22)

*   *   *

勝負どころ

 38手目△4四角は31分、続く▲7七歩は35分。持ち時間各3時間の将棋としては長考に入る時間を、両者とも費やした。控え室には前期挑戦者の山崎隆之六段も現れ、同年代の棋士が検討する盤に座っている。

 40手目△3五歩に藤井は17分考えた。勝負所だけに、予定の順でも念には念を入れて確かめているようすが感じられる。阿部八段を中心とした検討グループでは、「▲2四飛とは走りづらいんだね。驚いた」という声が聞かれた。盤面を覗き込むと△3五歩に(1)▲2四飛△3六歩▲4五桂△3七歩成▲同銀△3三桂の局面。以下、▲3三同桂成△同角▲2三飛成は△4九飛成と強く突っ込み、▲3三龍△8七銀成▲同玉△8九龍の局面は後手が勝っているという。

 長沼七段、島本四段が検討するグループでは(2)▲7六歩と銀を取る手も有力とされていた。以下、△8八角成▲同玉△3六歩▲4六歩△3七歩成▲同銀△3二飛▲3六歩△3五歩(▲同歩は△同飛▲3六歩△2五飛。常に王手飛車取りがあるため、この筋が受けにくい)が一例。当初はこれで後手良しとされていたが、内藤九段が▲2三角〜▲4五角成が手厚いと指摘。この変化は優劣不明のようだ。

 40手目△3五歩までの消費時間は▲羽生1時間31分、△藤井1時間59分。(持ち時間各3時間)

(15:28)

*   *   *

浦野七段「大人になっても続けて欲しい」

 第24回朝日オープン将棋選手権の五番勝負第3局が大阪で行われることに合わせ、「将棋フェスティバル」が大阪市北区のリーガロイヤルホテルで行われた。

 子ども向けのイベント「子ども81面指し」は4日午後1時から行われ、関西のプロ棋士9人(桐山清澄九段、井上慶太八段、浦野真彦七段、平藤眞吾六段、矢倉規広六段、小林裕士五段、鹿野圭生女流初段、村田智穂女流初段、岩根忍女流初段)が、計81人の子どもたちに指導対局を行った。

 子どもたちは、熱心に指導を受けており、会場は熱気に包まれていた。

 指導にあたった浦野真彦七段は、「最近、子どもの間で将棋が盛んになってきて、人数も増え、レベルも高くなっており、層も厚い。びっくりするほど強い子もおり、こちらも自分の子ども時代とは格段の差を感じる。末、恐ろしいのでは」と指導をした感想を述べていた。最後に「趣味としても、将棋は非常に魅力的なので、このまま大人になっても続けて欲しい。その願いをこめて指導にあたっている」と浦野七段は将棋に対する思いも語った。

(15:20)

*   *   *

「将来は棋士になりたい」 東京本社でこども将棋教室

 午後1時半から、朝日新聞東京本社の特設会場で「こども将棋教室」が開かれた。小学2年生から中学2年生まで、事前に抽選で選ばれた33名のこども達が集まり、野月浩貴七段と上田初美女流初段らの指導将棋を受けた。

 東京都大田区の小学2年生、大川雄才くん(7)は、将棋を始めて1年がたつ。今回は野月七段に平手で挑戦。テレビで羽生選手権者の姿を見て憧れを抱いたのが、駒を持つきっかけだったという。「負けたり勝ったりして、強くなっていくのが将棋の面白いところ。僕も羽生さんや森内さん、渡辺さんのような強いプロの棋士になりたい」と、盤を見つめながら夢を語った。

(15:15)

*   *   *

藤井、決断の時

 局面が進むにつれて、検討室の棋士の人数も増えていく。その後も福崎文吾九段、長沼洋七段、山本真也五段、島本亮四段、村田智弘四段らが検討室に姿を見せている。

 36手目では△3五歩も候補に挙がっていたが、本譜は△9五歩と端から仕掛けた。実はこの局面、▲6九金―△1一香の形で▲羽生―△藤井戦が指されている。その将棋では▲9五同歩△9七歩▲7七歩△9五香▲9六歩△同香▲9七桂と進み、短手数で羽生が勝っている。村山四段は「6九金型と6八金型では全く違いますね。今日の6八金型のほうが先手は得じゃないかと思います」と話していた。

 羽生は本局でも▲9五同歩と取ったが、藤井はここで△4四角と変化した。検討室ではすぐに様々な変化が並べられる。候補は(1)▲7七歩と(2)▲4四角△同飛▲7七歩。(1)▲7七歩はプロの視点では「あまり打ちたくない歩」だそうだ。角が使えないのがその理由だが、(2)▲4四角△同飛▲7七歩は後手も角を手持ちにするため、強い戦いが起こしにくい。

 (2)▲4四角△同飛▲7七歩以下の変化の一例は、△8五銀▲2四飛△9八歩▲同香△9七歩。ここで(A)▲9七同桂と(B)▲9七同香が考えられ、(A)▲9七同桂は△9六銀▲3二角(▲2一飛成は△8七銀成▲同玉△5四角の王手飛車取り)△3三桂は後手が指しやすそうだ。(B)▲9七同香には△9六歩▲2一飛成△9七歩成▲同桂△9六銀▲6六角が考えられ、こちらの変化は検討室で結論が出されていない。

 なお、36手目の△9五歩▲同歩が入っていなければ、先手は歩切れなので(2)▲4四角△同飛▲7七歩で△8五銀の代わりに△8七銀成▲同玉△8四飛が厳しい。本譜は先手が一歩を持っているので、△8七銀成▲同玉△8四飛には▲8六歩がある。

 本譜、羽生は長考の末、単に(1)▲7七歩と打った。現在は藤井が考えている。

(15:00)

*   *   *

再開

 昼食は松花堂弁当。羽生は一旦洋服に着替えて関係者とともに食事をとったが、藤井は用意された控え室でひとりで食べたようだ。対局室に先に戻ってきたのは羽生。直後に藤井が入室した。

 午後1時、立会人の内藤九段が「時間になりました」と告げ、午後の対局が始まった。藤井は腕を組んで目をつぶっていたが、ぱっと目を開け△7六銀と指した。検討室でも他に候補がなかったとも言ってもいい、大本命の一手だった。

 午後に入って検討室には杉本昌隆七段、増田裕司五段、村山慈明四段、阪口悟四段、それに多くの奨励会員が姿を見せ始め、検討も複数の盤が使われるようになった。芝苑の検討室には約10面の盤が用意されており、そのいずれもがタイトル戦で使用されてもおかしくないほどの逸品だという。立命館の将棋部員は、プロ棋士中心に進められる検討をうしろからそっと覗き込んでいる。

(13:50)

*   *   *

昼食休憩

 31手目▲4五歩の局面で正午となり、昼食休憩に入った。藤井は30手目に11分考えている。ここまでの消費時間は▲羽生49分、△藤井54分。

 対局は午後1時に再開される。

(12:10)

*   *   *

羽生、仕掛ける

 藤井は28手目に△5四銀と出た。狙いは△6五銀〜△7六銀の玉頭への殺到。アマチュアでは急戦対策としてよく見られる「玉頭銀」だが、プロ公式戦で同一局面を探してみると、1年半前に藤井自身が宮田敦史五段を相手に指した将棋までさかのぼる。▲宮田―△藤井戦は△5四銀以下、▲5五歩△6五銀▲3五歩△同歩▲3八飛△4五歩と激しい戦いに入り、藤井が勝っている。阿部八段は「こういう将棋は玉が堅い分、後手が勝ちやすい形ではないでしょうか」と話していた。

 本譜、羽生は▲3七桂と跳ね、あくまでも4五の地点からの開戦を目指した。藤井はすぐに△6五銀と上がり、羽生も▲4五歩と突いた。お互い予定通りと言わんばかりの早い指し手だ。

 31手目▲4五歩の局面と同一の将棋を探すと▲森下卓八段−△村山聖八段(肩書きは当時)の一局がある。▲森下―△村山戦では▲4五歩△7六銀▲4四歩△3五歩と進行した(森下勝ち)。阿部八段は「激しすぎるからこういう変化にはならないと思いますけどね」と前置きして、△7六銀▲2四歩△同歩▲4四歩△9五歩▲同歩△9七歩と振り飛車が強く反撃する順を示した。途中の△9五歩では△3五歩も有力な変化だ。藤井はどのような反撃を見せるだろうか。

(12:00)

*   *   *

羽生、急戦を採用

 検討室には対局開始前からスーツ姿の若者が8人訪れていた。朝日アマ名人の加藤幸男さんと、氏の後輩にあたる立命館大学将棋研究会のメンバーだ。局面がまだ序盤であることもあり、解説の阿部隆八段に長い持ち時間の使い方などを質問していた。

 8手目の△9四歩に受けない先手のようすを見て、阿部八段は「これは100%穴熊だな」。しかし直後、15手目に羽生が▲9六歩と受け「あれ? 受けましたね。でも羽生さんの▲5七銀左急戦は最近ほとんど見ませんね。▲5七銀右急戦ならまだ見るんですが…」と驚いた。加藤朝日アマ名人は「そうですね。(▲5七銀)右(急戦)なら何度かありますね」と返していた。加藤さんは羽生七冠ブームで将棋を始め、羽生の棋譜を並べる機会も多いそうだ。

 19手目▲3六歩を見て「うん、これは(▲5七銀)左(急戦)ですね」と阿部八段。続いて▲6八銀〜▲5七銀左と進み、阿部八段の確信通り、▲5七銀左型の急戦となった。羽生がこの急戦を採用するのは、2年半ぶりとなる。

(11:23)

*   *   *

藤井、四間飛車

 対局室の床の間には「関 南北東西活路通」と書かれた掛け軸が掛けられている。本局のために新たに作られたもので、ニューヨーク在住の住職、嶋野榮道さんによって書かれた。

 昨日、久島さんから「今回は私のようなアマチュアにもわかりやすい将棋が見られそうで嬉しいです」と話しかけられた藤井は「羽生さんが応じてくれればもちろん四間飛車です」と答えたという。その藤井、6手目に△4二飛と指して宣言どおり四間飛車となった。芝苑2階に設けられた検討室に姿を見せた久島さんは満面の笑みを見せていた。

 一方の羽生。2局目では飯島(栄治五段)流の引き角戦法を採用したが、本局はよくある居飛車となった。端歩を受けないまま駒組みは進んでいるが、急戦か持久戦か、まだわからない。

(10:58)

*   *   *

対局開始

 対局室となる芝苑の4階「ふるさと」。床の間にはカキツバタとイタヤカエデが生けられていた。カキツバタはつぼみが膨らみ、今にも咲きそうな気配だ。芝苑の女将、久島真知子さんは「夕方に咲いてくれればいいのですけれども」と心配そうな表情を見せていた。

 9時50分には、盤側に立会人の内藤國雄九段、記録係の関口武史三段(25歳、小林健二九段門下)らが顔をそろえた。51分頃、まず挑戦者の藤井猛九段、時をほぼ同じくして羽生善治選手権者が対局室に入室。すぐに駒が並べられた。羽生選手権者は顎に手を当て、何やら思いをめぐらせていた。対する藤井九段はじっと盤を見つめたまま動きがない。静と動がはっきりと分かれた対局開始前のひとコマだった。

 10時、内藤立会人が「時間になりました」。続いて関口三段が「羽生先生の先手番でお願いいたします」と宣言して対局が開始された。羽生選手権者の初手は▲7六歩。

(10:25)

*   *   *

先手番、羽生選手権者の初手は7六歩

 羽生善治選手権者に藤井猛九段が挑戦する第24回朝日オープン将棋選手権五番勝負の第3局が4日午前10時、大阪市北区の「芝苑」で始まった。持ち時間は各3時間。先手番、羽生選手権者の初手は7六歩。

 第1局は羽生選手権者が、第2局は藤井九段が勝ち、通算成績は1勝1敗の五分となっている。

(10:10)

*   *   *

2組の駒を吟味 前日の対局室検分

 第3局の舞台となる「芝苑」では3日、両対局者による対局室検分が行われた。午後5時半、対局室「ふるさと」で、立会人の内藤國雄九段ら関係者が見守る中、藤井九段がまず入室、続いて羽生選手権者が姿を見せた。

 駒は、宮松影水作の水無瀬書と児玉龍兒作の錦旗書の2点が用意された。羽生選手権者が「私はどちらでも構いません」と話すと、藤井九段は「日頃は厚めの駒が好きだが、今回はこちらに」と、薄めの児玉龍兒作・錦旗書を選んだ。

 床の間にはこの日のために用意された掛け軸と花が飾られていた。日本将棋連盟の関係者は、将棋盤が畳のへりが目障りにならないように置かれている点に注目、「対局者が集中できる場にあつらえてある」と話していた。

(05/04)

*   *   *


朝日新聞サービス

ここから広告です
広告終わり
∧このページのトップに戻る
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。 Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.