< 第24回朝日オープン将棋選手権本戦第13局 >
▲佐藤秀司 六段
対
△森下卓 九段
指し手再現 | 使い方
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21〜41手
▲6八玉3 △4二玉
▲3七桂 △7四歩5
▲7八金1 △5四銀6
▲5八金1 △6五歩6
▲9六歩2 △9四歩
▲7九玉1 △6四角3
▲1七香18 △4四歩7
▲1八飛1 △3一玉1
▲1五歩7 △同 歩
▲同香 △1三歩
▲6八金右3
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△5二金まで
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指了図・▲6八金右
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花村九段の指導
子ども教室で私は最初に駒の点数を教える。飛10、角9、金6、銀5、桂4、香3、歩1。やたら歩を取りたがる子には「二歩は打てないから0点の歩もある」と教える。森下の名言「駒得は裏切らない」や、色紙に書く「一意専心」も子どもたちにぴったりで、「おしゃべりは、将棋が終わってからだよ」。
飛、角が成ればプラス2点。図で△5四歩だと▲7一角で11点の馬ができる。「角は攻め専門の駒、馬は最強の守り駒」と強調している。
花村元司九段は異例の五段試験に合格してプロ入り。弟子の森下、深浦康市を徹底した実戦指導で鍛え上げた。町の将棋クラブへ気軽に立ち寄り、客を無料で指導した人だ。私も2局指してもらい、定跡にない上手の陣形に面食らった。
観戦記者になってから「昔、先生に飛香落ちで負けまして」と話すと、「今なら勝てるかね?」と笑顔できついお言葉。丸い頭をきれいにそり、太陽のように明るい人だった。思い出にふけるうち駒組みが進行、△6五歩は最先端の手である。
(東公平)
[次の譜へ]
2006年05月05日
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関連情報
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