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 【6月27日 東京・将棋会館】  ▲森下卓九段  対  △清水上徹アマ

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「途中は自信がなかったです」と森下九段

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終局後、熱戦を振り返る両対局者

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昼食休憩時、32手目△5四銀左までの盤面

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記者室で検討する瀬川晶司四段と片上大輔四段

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定刻10時、対局開始

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対局開始前、気合を高める森下卓九段

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アマチュア屈指の実力者、清水上徹さん

熱戦を振り返って

 森下九段リードで進んだ中盤戦、56手目△5二銀は清水上アマが底力を見せた一手だった。粘り強く、容易には負けない。以下▲3二銀成△5一角▲3一飛に△2八成桂と進んで逆転ムード。取られたはずの成桂を逃げ、逆に桂香を取れる展開となって清水上さんも棋勢好転を意識した。

 66手目、清水上さんが△2九成桂と桂を取ったところでは、△1九成桂と香を取る順が優ったか。後に▲2二龍〜▲2九龍と成桂を取り返されては、また難しくなったようだ。

 清水上さんの敗着は80手目(1)△8二玉。▲8三香成以下本譜の通りに進められて受けが難しくなった。87手目▲7一金は森下九段真骨頂の一手。検討陣からは評判が悪かったが、不思議と受けづらい。91手目▲5五歩も好手で、代わりに▲6一歩成は△同銀▲同金△3三角で怪しい。

 戻って(1)△8二玉では代わりに(2)△6五角が優った。龍取りに打ちつつ8三の地点に利かせている。変化の一例は▲1二龍△2二歩▲1一龍△3一歩(▲同龍ならば△7七角成〜△3一龍の素抜きがある)。後手陣の2枚の歩が先手の龍の動きを封じて、息の長い戦いとなる。

 本局の結果を知った加藤朝日アマ名人は「当然ですけど(森下九段は)強いですね」とコメントしていた。

2006年06月27日 19時55分

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森下九段、貫禄の勝利

 森下九段は▲4五角△2七角▲同角△同龍と進めて、後手の龍を二段目からあまり利いていない三段目にずらした。すでに大差の局面でさらに細かくポイントを稼がれては、さすがの清水上さんでもどうしようもない。

 119手目▲8一飛成は決め手。逆転の要素はほとんど残されていないが、清水上さんは気力をふりしぼって指し続けた。途中は優勢と見られた局面もあっただけに、その表情は少し残念そうであった。

 139手目▲5七馬を見て、ついに清水上さんは投了した。終了時刻は午後6時2分。残り時間は森下4分。清水上3分。

2006年06月27日 18時10分

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森下九段が清水上アマ下す

 6月27日午前10時から将棋会館で指されていた、第25回朝日オープン将棋選手権2回戦、森下卓九段−清水上徹アマ戦は、午後6時2分、先手の森下九段が清水上アマを139手で破った。

2006年06月27日 18時10分

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両者残り時間切迫

 馬筋を止められた清水上さんは112手目、△1八馬と入って交換を迫る。以下▲同馬△同龍と進んで、残り時間は森下10分。清水上6分。

 森下九段は2分考えて▲4五角と打った。

2006年06月27日 17時42分

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森下勝勢

 決め手を逃したかとも思われた森下九段だったが、その指し回しは着実なものである。97手目▲6三銀の局面で残り時間は森下20分。清水上14分。

 清水上さんは3分考え△同銀▲6一角と進めた。王手龍取り。形勢ははっきり、森下九段よしに傾いたようだ。

 109手目▲2六歩の局面を見て瀬川四段は「森下先生、勝勢です」と断言した。

2006年06月27日 17時22分

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形勢二転三転?

 手数が進むにつれ、検討陣の「清水上よし」という見解は次第に確固たるものとなった。片上四段流の表現を借りると、「アマ大会ならばもう逆転しないでしょう」。しかし相手は言うまでもなく、森下九段である。

 79手目、森下九段が▲7五桂と打った局面で残り時間は森下30分。清水上18分。

 清水上アマは1分で△8二玉と上がる。控え室の検討陣は、あれれという表情。▲8三香成△同銀▲6二歩△5一金▲8三桂成△同玉と進んだ後、(1)▲3二金で森下九段必勝ではないか。以下△2四角ならば▲3三銀で5一金が浮いてしまう。「いったん水が漏れるともうダメなんですよね」と瀬川四段。

 ところが森下九段は(2)▲7一金と打った。この手はいったいどうなのか?

2006年06月27日 17時03分

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形勢逆転、清水上よしか

 57手目、森下九段は15分考えて▲3二銀成と入る。残り時間は森下42分。清水上50分。

 清水上さんが△5一角と逃げた後、森下九段は▲3一飛と打ち込む。控え室では「えっ?」という声。「駒得は人を裏切らない」が有名な森下九段の信条である。▲1七桂と成桂を取っておいて十分ではないか。清水上さんは△2八成桂と逃げ、さらには△2九成桂と逆に桂を取ることに成功した。

 記者室では片上四段と瀬川四段が検討をしている。67手目▲2二龍の局面で、両者の見解は清水上よし。ただし森下玉も堅いために、簡単ではない。

2006年06月27日 16時30分

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意表の連続

 清水上さんが△2三歩と謝った以上、穏やかに指していけば先手が自然とよくなりそうである。しかし森下九段は13分考え、力強く▲3五銀とぶつけた。清水上さんは待っていたかのように△2五桂。モニターテレビからは音は伝わってこないが、ずいぶんと高い駒音がしたはずである。森下九段はノータイムで▲3四銀。一気に大さばきとなった。以下は△1七桂成▲2三飛成△同飛▲同銀不成△5二銀と進む。片上四段によると「これは当たりません」。意表の連続であるという。

 56手目△5二銀と局面を見た瀬川四段は「清水上君らしい粘りのある手ですね。先手を持ちたいけれど△3九飛〜△2四角が実現すれば後手も面白いですね」とのことだった。

 両者の残り時間は、1時間を切った。

2006年06月27日 16時15分

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森下九段リード

 47手目▲1七角の局面で局面がずっと止まっていた。振り飛車からはいくらでも押さえ込む手段がありそうだが、片上四段によると一筋縄ではいかない。進行の一例は(1)△2六歩▲同角△2五銀▲3五角。これで次がないというのだ。「うーん、この形は本当に苦労が絶えないんですよ」と片上四段。

 清水上さんは苦吟の末に(2)△2三歩(!)と打った。「ひょえー!」と悲鳴を上げる片上四段。自ら作戦失敗を認めるような手だけに、なかなかこうは指しづらい。アマチュアを応援する方にとっては残念だろうが、現在は明らかに清水上さんの模様が悪い。

2006年06月27日 15時15分

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押さえ込みに入る清水上アマ

 いつもは1日に2局おこなわれる三段リーグも、本日に限っては1局のみ。全19回戦のうち9回戦までが終わり、上位陣が軒並み星を伸ばした。  清水上さんはかつて奨励会を受験し、実力十分と言われながらも試験で黒星を重ねてしまった。結果は不合格。清水上さんはプロ入りを断念するがその才能はいささかも曇ることなく、小、中、高、大と学生タイトルを総なめにした。アマにプロ入りの道が開かれた今、清水上さんは最もプロに近い位置にいる内の一人だ。

 43手目、森下九段は18分考えて▲3五同角と引く。清水上さんは22分で△4三金。力強く金を繰り出して、押さえ込みにかかった。

 記者室を訪れた片上大輔四段によると「振り飛車がうまくやれば押さえ込めそうです。ただしこうした戦形は、玉が薄いので勝ちにくいんですよ。振り飛車は飛角の位置も悪いですね」とのことだった。清水上さんが大豪を相手に、どこまでうまくまとめきるかに注目だ。

 47手目、森下九段が▲1七角と引いた局面で清水上さんが考え込む。午後3時を過ぎた。

2006年06月27日 15時00分

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早くも勝負どころ

 森下九段は3年前、本棋戦で桐山隆アマと対戦している。公式戦における唯一のアマプロ戦だ。結果は千日手指し直しの末、森下九段が貫禄を見せた。

 清水上さんのアマプロ戦成績は2勝3敗。本棋戦には4年前にも出場し、大平武洋四段を破っている。今期は若手実力者の村中秀史四段と対戦し、終盤のねじり合いを制しての2回戦進出となった。

 清水上さんは△4五銀と出る手に23分を使っている。早くも中盤の勝負どころだ。以下▲3五歩△同歩と進んだ時点で、消費時間は森下1時間19分。清水上1時間15分。

2006年06月27日 14時25分

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戦闘開始

 記録係の渡辺愛生三段は今期三段リーグ開始後に昇段したため、参加は来期から。そのため本日は奨励会の例会日ながら、手空きとなっている。渡辺三段は昨日の王座戦準々決勝・渡辺明竜王−丸山忠久九段戦からの連投。渡辺−丸山戦は渡辺勝ちだった。準決勝の組み合わせは深浦八段−渡辺竜王、森下九段−佐藤康棋聖。森下九段は盤外で多忙の日々の中、各棋戦でコンスタントに上位に進出している。

 午後1時、対局再開。森下九段はすぐに▲2四歩と仕掛けた。以下は△同歩▲同角△2二飛▲2五歩△3三桂と進む。ここで一段落。大きく転換した角が最初にいた位置に移動した森下玉は、▲7八銀としまって左美濃の好形を得た。

 清水上さんは玉形整備を後回しにして△4五銀と出る。右辺は振り飛車側の駒の数が多い。こちらでポイントをあげることができるだろうか。

 森下九段が考慮中に、時刻は1時半を過ぎた。

2006年06月27日 13時45分

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昼食休憩

 32手目、清水上アマが△5四銀左と上がった局面で森下九段が21分考え、昼食休憩に入った。

 ここまでの消費時間は森下1時間14分。清水上38分。

2006年06月27日 12時25分

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森下九段、早くも動く

 森下九段は昨年5月から、激務の将棋連盟理事職を務めている。本局が始まる前も寸暇を惜しんで3階の事務室に立ち寄るあわただしさだった。森下九段は瀬川晶司さんのプロ編入試験を担当理事としてプロデュース。その後はプロ編入制度案を取りまとめるなど、アマに対する門戸開放推進に大きな役割を果たした。しかしながら今日はストッパー役として清水上さんの前に立ちはだかっているのも、運命の妙である。

 21手目、森下九段は▲5五角と上がった。今年1月の王将戦第2局▲佐藤康光棋聖−△羽生善治王将戦など、前例のある動きだ。対して清水上さんは前例通り△6三銀。清水上さんの序盤知識は若手棋士たちも賞賛するほどの確かさがある。その後王将戦の展開からは離れたが、28手目△3二飛まではなおも実戦例がある形。清水上さんの時間の使い方の早さは、研究が行き届いていることを示しているようだ。

 森下九段が次の手を考慮中に11時半を過ぎた。

2006年06月27日 11時30分

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アマトップの実力者、清水上さん

 清水上さんは今年3月におこなわれた朝日アマチュア名人戦において決勝に進出。同じNECに勤める加藤幸男さんと頂点を争った。両者は常に全国大会の優勝本命格。現アマ棋界の双璧と見ても、そう大きく間違ってはいないだろう。

 8手目、清水上アマが△9四歩と端を突いたのに対して、森下九段は1分で▲9六歩と受けた。居飛車穴熊全盛の現代棋界ではあるが、森下九段が穴熊に組むことは比較的少ない。

 17手目▲5七銀までの消費時間は森下17分、清水上6分。(持ち時間各3時間)

2006年06月27日 10時50分

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清水上アマ、得意の四間飛車

 本局は東京・将棋会館の特別対局室にて指される。東西の将棋会館ともに奨励会がおこなわれているため、公式戦は本局のみ。森下九段、清水上アマともに、対局開始の定刻である午前10時の10分以上前から盤の前に座っていた。

 記録係の渡辺愛生三段(18歳、安恵照剛七段門下)が森下側の歩を5枚取って振り駒をすると、「歩」が3枚、「と」が2枚出て先手は森下九段。

 対局開始の一礼の際、清水上アマはよく通る声で「よろしくお願いします」と挨拶をした。森下▲7六歩、清水上△3四歩で対局開始。

 6手目、清水上アマは△4二飛と得意の四間飛車に振った。

2006年06月27日 10時20分

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先手は森下九段

 第25回朝日オープン将棋選手権(朝日新聞社主催)の2回戦、森下卓九段−清水上徹アマ戦が、6月27日午前10時から東京の将棋会館で始まった。持ち時間は3時間。振り駒で、先手は森下九段に決まった。

2006年06月27日 10時00分

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