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 【7月2日 東京・将棋会館】  ▲城間春樹アマ  対  △中田宏樹八段

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予選組み合わせ | アマ対プロ成績

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アマの挑戦を退けた中田八段

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「見落としが多かったです」と語る城間アマ

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控え室では阿久津主税五段(右)を中心に局面を検討

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対局開始直後の特別対局室。記録係は小浦吉登5級(中央左)、観戦記者は鈴木宏彦さん(中央右)。小浦5級は安恵照剛八段門下で16歳

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高い壁として立ちはだかる中田宏樹八段

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城間春樹アマは元奨励会三段の実力者

光るプロの底力

 62手目△8五銀の局面では検討陣の見解と同様、中田八段も自信がなかった。城間アマもまた、形勢よしと判断していた。

 敗着は71手目▲3三桂成。桂を渡すと反動で後の△7五桂が厳しかった。城間アマはこの手を見落としていて、「△6八桂成▲同飛でよしと勝手読みしていました」。

 ▲3三同桂成では代わりに▲3六飛と力をためる順が優った。変化の一例は△7六桂▲同金△同銀▲3四歩△同金▲同飛△4三金打▲3八飛△3七歩▲同飛△6七銀打▲3四歩(▲2四角も考えられる)△7八銀成▲同玉△8七飛成▲6九玉△7八金▲5八玉△6八金▲4八玉。難解ながらも、本譜の順と比べれば明らかによい。

 城間アマにとっては、やや残念な敗戦。「悔いが残る結果ですか」の問いには「少し見落としが多かったですけど……。でもそれが実力ですから」とさわやかに笑っていた。

 振り返って、△8五銀は中田八段の実力を示した一手であった。少し悪くなった程度では、プロは容易には崩れない。本局もまた先日おこなわれた森下卓九段−清水上徹アマと同様に、プロの底力を示す結果となった。

2006年07月02日 19時43分

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中田八段が城間アマ下す

 7月2日午前10時から東京・千駄ケ谷の将棋会館で指されていた、第25回朝日オープン将棋選手権2回戦、城間春樹アマ−中田宏樹八段戦は、午後5時40分、後手の中田八段が城間アマを108手で破った。

2006年07月02日 17時52分

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城間アマ、ついに投了

 103手目、城間アマは残り時間13分をすべて使って▲5二飛と打った。攻防ともに手段なしと見ての形作りであろう。

 108手目△3八銀は控え室でも指摘されていた鮮やかな決め手。▲同銀ならば△5九飛成で先手玉は詰む。城間アマはここで投了した。

 終了時刻は午後5時40分。残り時間は両者ともに1分。

2006年07月02日 17時48分

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中田八段、残り1分

 96手目、中田八段は1分を使って△5六桂と打つ。以下は一分将棋である。対して城間アマは16分を残している。

 △3七歩成▲同銀の成り捨ては▲7二飛に△3二歩合を用意した意味。

 102手目△7九馬では代わりに△6七桂が検討されていた。中田八段の寄せはやや変調気味に思われるが、勝勢に変わりはなさそうだ。

2006年07月02日 17時37分

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驚きの寄せ手順

 85手目▲6九玉に対して中田八段は△6八金と打ち込み、一直線に寄せに入った。

 92手目△6七角は驚きの手。▲同金ならば△8八飛以下必至をかけて勝ちということか。城間アマは▲6九銀と打って辛抱を続けた。

2006年07月02日 17時10分

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中田八段、残り7分

 84手目△6七銀の時点で残り時間は城間28分。中田7分。

 城間アマはしばらく考えて▲6九玉と引いた。「後手が勝ちなんでしょうけど、意外と難しいですね」(阿久津五段)

2006年07月02日 17時03分

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中田八段勝勢

 80手目△8七歩成の後、城間アマの手が止まっていた。控え室では▲8二馬△6七銀で負けならば、ここで投了もあるのではないかと言われていた。

 城間アマは形作りの順は指さずに、▲5七角と上がった。

2006年07月02日 16時55分

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的確に攻める中田八段

 78手目、中田八段は△8八歩ではなく△8六歩と打った。

 (1)▲7三角成△8七歩成▲8二馬△6七銀▲7二飛△3二金と一直線に進めるのは後手勝ちそうだ。

 (2)▲8六同歩は△8七歩と垂らされるのが厳しい。

2006年07月02日 16時28分

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辛抱する城間アマ

 76手目△7五桂の時点で残り時間は城間53分。中田27分。

 城間アマは▲6六金とかわして辛抱した。この一手か。ただし検討陣からは△8八歩と打って中田八段よしと言われている。

2006年07月02日 16時20分

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中田八段優勢か

 角を取らせる方が受けやすくなるのであれば、取らない方がいいというのも理屈。検討陣は(1)▲3五銀△7六桂▲同金△同銀▲3四歩という順を検討していた。

 本譜、城間アマは単に(2)▲3三桂成とした。「ああ、取っちゃったか」と大平四段。△同金上の形がしっかりとしている。城間アマは▲5一角と打ち込むが、あまり感触はよくない。△7六桂▲7九玉△7五桂と進んで、中田八段の攻めが振りほどきにくくなってきた。阿久津五段の見解は、中田優勢である。

2006年07月02日 16時08分

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中田八段、驚嘆の指し回し

 中田八段が△3三同角と応じたのは▲2五桂の瞬間に手抜いて、角を渡す代わりに金2枚を残そうという狙い。

 中田八段は△8四桂と据えて攻め合いの形を作った。「すごい指し回しですですね」と阿久津五段。

 控え室には加藤朝日アマ名人が訪れている。千葉県から東京都内に引っ越した加藤さんはアマ名人戦の区内予選に参加し、早くも負けてしまったそうだ。現局面を見ての感想は「すごいですね。すごいとしか言いようがないです」。

2006年07月02日 15時53分

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手渡しと直接手

 △8五銀を見て阿久津五段は「これぞプロの一着ですね」。将棋は先に攻め込んでいけばいいというわけではない。現局面は先に大きく動いた方が反動がきついということだろうか。

 この次、城間アマは▲3三銀と打ち込んだ。こちらは見ればわかる通りの直接手。以下△同桂▲同歩成△同銀▲同桂成△同角と進んで控え室からは喚声が上がった。大平四段によれば「城間さん勝つんじゃないですか」。次に▲2五桂がきつそうである。

2006年07月02日 15時43分

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中田八段、予想外の手を放つ

 61手目▲3四歩の時点で消費時間は城間1時間32分。中田1時間37分。(持ち時間各3時間)

 大平四段の見解は先手よし。

 後手から(1)△9六歩▲同歩△9七歩▲同香△8五桂▲8六銀△9七桂成▲同銀△9三香と進めるのは歩切れになる上にさほど迫力がなく、逆に3三へ駒を打ち込まれる順がきつい。

 大平四段の予想手は(2)△7五歩。しかしながら阿久津主税五段は「ええっ?! そんな手があるんですか?」と同意しない。プロでも見解が分かれる局面のようだ。

 本譜、中田八段は44分考えて(3)△8五銀と置いた。「すごい手ですね」と片上大輔四段。中田八段が予想外の手を放って、今度は城間アマの考える番である。

2006年07月02日 15時21分

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城間アマ、堂々たる指し回し

 中田八段は△8六歩▲同銀と突き捨てを入れてから△9五銀と棒銀をさばいた。以下▲同銀△同歩と進んで、再び城間アマの手番。▲3四歩と垂らして中田八段の応手を問うた。八段を相手に堂々たる指し回しで、臆した様子はまったく感じられない。

 控え室を訪れた大平武洋四段はモニターテレビを見て「先手がいけそうなんじゃないですか」と一言。後手からは△9六歩▲同歩△9七歩▲同香△8五桂の端攻めが見えるが▲8六銀と受けておいてどうか。

 時刻はそろそろ午後3時。中田八段は熟慮に沈んでいる。

2006年07月02日 14時53分

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中盤戦

 控え室では松尾歩六段と佐々木慎五段が練習将棋を指している。奨励会時代に何度も城間さんと対戦した佐々木五段は、「筋がよく正統派の棋風」と評していた。

 49手目▲6五歩のところ、単に▲4六銀と出るのは△5六歩と角筋を通されて攻め続けるのは難しそう。

 ▲6五歩に対して△同桂ならば▲6六銀と出る。後手が桂を守るには△5四金と上がるよりないが、それでは少し薄い。

 中田八段は昼食休憩をはさんで48分を使い、△4二角と引いた。以下は▲4六銀△3六歩と進む。ここでしばらく城間アマの手が止まっていた。

 松尾六段によると進行の一例は(1)▲3六同飛△3四歩▲3五歩。そこで後手は(A)△4五歩▲同銀△3五歩と依然受け続けるか。それとも(B)△9五銀や(C)△7五歩などとして攻め合いに出るか。

 本譜、城間アマは27分考えて▲5五銀と出た。「意表の一手ですね」と松尾六段。以下△5四歩▲4六銀と進んで、手番は中田八段に移った。

 ここまでの消費時間は城間1時間21分。中田1時間26分。

2006年07月02日 14時10分

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中田八段長考

 本日は将棋会館の近くにて、アマチュア名人戦の東京区内予選がおこなわれている。昼休みには加藤幸男朝日アマ名人も将棋会館を訪れ、本局の模様をチェックしていた。本棋戦1回戦で遠山雄亮四段を破った加藤さんは17日、2回戦で佐藤秀司六段と対戦する。

 午後1時、対局再開。20分が過ぎても、中田八段の手はまだ動いていない。

2006年07月02日 13時25分

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昼食休憩

 攻め続ける城間アマには躊躇するところが見られない。それにしても49手目▲6五歩は思い切った手。部分的にはある筋だが、後手の火薬庫をさわるような手だけに、後の成算がなければ指せない。

 中田八段は21分考えて、12時10分、昼食休憩に入った。

 ここまでの消費時間は城間54分。中田56分。

 昼食の注文は両者ともになし。

2006年07月02日 12時14分

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城間アマ先攻

 何度も現れた形から数手して40手目△8四銀まで進んでみると、もうほとんど実戦例がないのが将棋の面白いところ。ちょっとした布陣の違いの先には、変化無限の相矢倉の中盤戦が待っている。

 42手目△7三桂までで消費時間は城間29分。中田27分。中田八段の攻撃陣が整備されたのを見て、城間アマは決断早く▲5五歩と先攻した。

2006年07月02日 11時36分

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定跡形

 城間アマは元奨励会三段の実力者。1回戦では修行時代にしのぎを削りあった佐藤和俊四段と対戦して、見事に勝利を収めた。現在は地元沖縄県に在住している。

 35手目▲2六歩までの消費時間は城間4分。中田八段はここで12分を使って△9四歩と突いた。中田八段の矢倉の強さはプロ間でも定評がある。このあたりはまだ定跡形。城間アマが▲1五歩と端を突きこした局面はまだ100局以上の実戦例がある。

2006年07月02日 10時58分

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戦形は相矢倉

 本局は東京「将棋会館」4階の特別対局室で指される。本日は日曜日のため、公式戦は本局のみ。他の部屋は将棋教室の子どもたちであふれている。

 定刻10時、対局開始。城間アマの初手は▲7六歩。対して中田八段は△8四歩。以下はすらすらと相矢倉の定跡形に進んだ。

2006年07月02日 10時28分

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先手は城間アマ

 第25回朝日オープン将棋選手権(朝日新聞社主催)の2回戦、中田宏樹八段―城間春樹アマ戦が、7月2日午前10時から東京の将棋会館で始まった。持ち時間は3時間。振り駒で、先手は城間アマに決まった。

2006年07月02日 10時00分

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