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< 第25回朝日オープン将棋選手権五番勝負第1局 >
先手 ▲ 羽生善治  選手権者   対   後手 △ 阿久津主税  挑戦者

「関西の竜」

2007年07月16日

 博多は昔から将棋の盛んな土地である。江戸時代は福岡城下の商業地区として栄え、商人のほか、将棋などの遊芸を好む人たちも多く住んでいた。博多で輸入衣料品を手広く扱っていた「関西の竜」帯屋宇兵衛と「棋聖」天野宗歩(幼名は留次郎)の熱戦譜も数局残されている。

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△7四歩まで 棋譜

25〜35手

  1. ▲3七銀6 
  2. △6四角
  3. ▲6八角3 
  4. △3一玉
  5. ▲7九玉  
  6. △4三金右
  7. ▲8八玉  
  8. △7三銀6
  9. ▲4六銀7 
  10. △7五歩11
  11. ▲同歩2

指了図・▲7五同歩まで

棋譜

 △7五歩と阿久津が仕掛け、加藤九段の検討も熱を帯びてきた。

 振り飛車もやる阿久津だが、居飛車なら常に積極的に主導権を奪いにいく棋風である。後手番ながら先制攻撃を狙った局面。ここがもし東京のホテルなら、控室には渡辺明竜王らの研究熱心な若手棋士たちが、大勢詰めかけたことだろう。

 「△7五歩は1回やってみたかった形で」と阿久津の感想がある。

 控室に小柄な上野裕和五段が現れ、「勉強に来ました」と言う。順位戦で昇級昇段したばかりの若手。日帰りの予定で来たそうだ。さっそく加藤立会人の検討の相手を務めていたが、最新の序盤の研究なら、偉大な先輩よりずっと詳しい。

 深浦八段解説「△7五歩▲同歩(指了図)に△4五歩は、▲6五歩△7五角▲5七銀、または▲3七銀ですが、△3一玉の形で手荒なことはできません」

(東公平)

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