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< 第25回朝日オープン将棋選手権五番勝負第1局 >
先手 ▲ 羽生善治  選手権者   対   後手 △ 阿久津主税  挑戦者

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2007年07月16日

 広い座敷。床の間を背にした上座の羽生選手権者の左手に庭が見える。ホテル6階での対局とは思えない。

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▲5四歩まで 棋譜

44〜50手

  1. △4二角12
  2. ▲5九飛   
  3. △6四銀24
  4. ▲3七桂25 
  5. △9四歩16
  6. ▲2六歩5  
  7. △5七歩24

指了図・△5七歩まで

棋譜

 阿久津が12分考えたところで正午になり昼食休憩。食事やおやつの写真をネット中継でご覧になった方も多いだろう。

 羽生は常にファンサービスを心がけている人である。昼食は自室でとったが、終局後の夕食会では、地元福岡の人たちが話しかけるとていねいに応対し、コンピューター将棋ソフトやチェス界の事情にも明るいから、笑顔で説明していた。

 午後1時、対局再開。

 いつもしゃれた小ぶりの扇子を持っている阿久津だが、この日は使わなかった。長考したのは、5四の歩を金で取らずに指す手順はないか、という内容だったと思うが、△4二角と引いた。

 羽生が今年3月、永世王将の資格を得た時、スポーツ紙のインタビューに答え「今後はもっと荒々しく冒険的にいこうかと思う」と語っている。興味深い発言である。

 △9四歩は△9三桂を予定した手だが、▲2六歩に△5七歩は阿久津の予定変更。△9三桂だと▲2五桂△2四銀▲5五銀△同銀▲同飛△5四金に▲6一銀があり、△5一飛には▲5二歩、△5三飛には▲7五飛でまずいと読んでやめたのだった。

(東公平)

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