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< 第25回朝日オープン将棋選手権五番勝負第2局 >
先手 ▲ 阿久津主税  挑戦者   対   後手 △ 羽生善治  選手権者

遅かった角打ち

2007年07月23日

 後手の△4二金(3二から)はなぜまずかったのか? それは、この局面で、先手に絶好の一手(▲4五角)を与えたからだ。もちろん、羽生も▲4五角自体は読んでいたはず。そのあとの読みに重大な誤算があったのである。

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△4二金まで 棋譜

61〜62手

  1. ▲4五角2
  2. △1五角3

指了図・△1五角まで

棋譜

 午後3時半から、ホテル3階のホールでは杉本昌隆七段による大盤解説会が始まっている。100人以上のファンが集まった会場では、後手△4二金の局面で先手の次の一手が懸賞問題として出されていたそうだ。

 杉本七段が「候補手」として挙げたのは(1)▲3六銀(2)▲4五銀(3)▲4五角(4)▲3四桂(5)▲3三銀。投票の結果は正解の▲4五角が約4割を占めた。さすがに名古屋のファンはレベルが高い。

 ちなみに(1)の▲3六銀は△3七歩で先手簡単に負け。(2)の▲4五銀は△5五飛でおかしいし、(4)の▲3四桂と(5)の▲3三銀は△4一金と引かれて攻めが重くなる。

 実戦の▲4五角に△5五飛は▲3六角から▲5六桂の攻めを見られて後手がまずい。羽生はそこで△1五角と打った。

 攻めを考える羽生の読み筋の中心に、かなり前からこの△1五角があったのは間違いない。問題はその角を打つタイミングである。結果的に見て、△1五角は2手前に打たなければならなかった。

 羽生はまだ誤算に気付いていない。

(青)

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