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< 第25回朝日オープン将棋選手権五番勝負第2局 >
先手 ▲ 阿久津主税  挑戦者   対   後手 △ 羽生善治  選手権者

攻めが決まる

2007年07月23日

 前にも書いたように、羽生も阿久津も同じ八王子将棋クラブでプロ入り前の成長期を過ごした。いわば、同窓の先輩と後輩である。

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△1五角まで 棋譜

63〜65手

  1. ▲5四角13
  2. △3七角成
  3. ▲3一飛1

指了図・▲3一飛まで

棋譜

 プロになってからの羽生は何度か同クラブに指導に行っており、阿久津少年と直接指す機会はなかったものの、その名前はよく見聞きしていたという。

 「私と阿久津君はちょうど一回り世代が離れている。八王子将棋クラブからは何人ものプロ棋士が出ていますが、大半が阿久津君のあとの世代。彼らは私を追ったというより、阿久津君を追ったのでしょう。阿久津君の将棋はここ数年急速に伸びた。出足がシャープで鋭い。心してかからないといけない」と羽生。これは五番勝負の開幕前に聞いた話だ。

 図の△1五角に▲8四桂なら、△3七角成▲7二桂成△3八馬で、ぴったり後手の勝ちになる。後手玉は詰まない。解説の渡辺竜王は「その変化が羽生さんの読みの中心にあったのではないか」と推測する。

 だが、阿久津は▲5四角と飛車を取った。これが平凡なる好手。△5四同歩は▲3一飛で先に攻められるので、羽生は△3七角成としたが、阿久津は馬も角も放置したまま▲3一飛と打った。これまたぴったりの一手。

 羽生が警戒していた阿久津の鋭い攻めが決まったのである。

(青)

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