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< 第25回朝日オープン将棋選手権五番勝負第3局 > 最善手を逃す2007年07月30日 1手を争う終盤戦になっている。先手は駒得になったが、控室の見解は「後手よし」で一致していた。図での最有力候補手は△7四金で、他に△5八歩や△6八歩もありそうだという。
午後5時25分、阿久津は残り7分になるまで考えて△6八歩と打った。飛車の横利きを止め、次に△7四金と出て勝とうというのだ。だが△6八歩は甘かった。ここは控室推奨の△7四金が最善だった。 △7四金に▲6三歩なら△6五金▲6二歩成△8三玉▲6一と△6八歩(詰めろ)で、以下▲7九金には△7八角打で後手勝ち。途中、△6八歩と▲7九金の交換を入れるのがポイントで、単に△7八角打は▲7九桂と受けられて失敗する。阿久津は“単角”を読んで「先手玉は寄らない」と即断したようだ。 もう一つ、△7四金に▲5四馬なら△8三玉▲6三歩△8二飛で、直後の▲7五桂の王手には△同金▲同歩△5八歩とする。この手順は感想戦では出ず、記者は後日、羽生に教えてもらった。△5八歩からは▲6五馬△9三玉▲7九金△8七角成▲同玉△6四歩▲同馬△6六金が一例で、「混戦だけど少し後手の分が良さそう」とのことだ。 ぬっと出た羽生の▲2五飛が阿久津の意表を突いた。驚いたのは記者もそうで、観戦中は意味がわからなかった。 (遊) |
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