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< 第25回朝日オープン将棋選手権 挑戦者決定戦決勝 >
先手 ▲ 鈴木大介  八段   対   後手 △ 阿久津主税  五段

思いつかない手

2007年07月09日

 ▲4四銀は馬と角の利きを生かして厳しい攻めに見えるが、こうした一方通行の攻めはプロは怖がらない。ここで△4七歩成▲同銀△4三歩と催促したのが好手順。拠点を失うのはもったいないようだが、ここさえ受け止めてしまえば、あとの攻めはなんとでもなると見ている。

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▲4四銀まで 棋譜

60〜80手

  1. △4七歩成14
  2. ▲同 銀
  3. △4三歩1
  4. ▲3三銀不成6
  5. △同金右3
  6. ▲6六馬
  7. △8八歩成8
  8. ▲8六歩
  9. △8二飛1
  10. ▲2五桂
  11. △2四銀
  12. ▲3三桂成
  13. △同 銀
  14. ▲8八角1
  15. △8七飛3
  16. ▲7七馬10
  17. △8六飛上
  18. ▲7九金
  19. △4四歩4
  20. ▲3八銀
  21. △1六桂8

指了図・△1六桂まで

棋譜

 銀桂交換のあとの▲6六馬は力をためた手。すぐに▲2五桂は△4四金で息が切れる。

 後手の△8七飛では、△8六飛▲3八金△6六飛▲同角△8六飛のコースが分かりやすかったらしい。鈴木の▲7七馬から▲7九金がしぶとい頑張りで、後手の二枚飛車と先手の二枚角がにらみ合う珍しい形ができた。

 その▲7九金に対する△4四歩が落ち着いた好手で、「やはり後手の優勢は動かない」というのが控室の評判だった。

 次の▲3八銀に対しては「△2四歩や△5七歩とじわじわ指して後手安全勝ち」と解説の藤井九段らは検討していた。

 だが、阿久津は控室の誰も思いつかない手を指した。それが指了図の△1六桂だ。

(青)

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