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< 第25回朝日オープン将棋選手権本戦第1局 >
  先手 ▲安用寺孝功 五段   対   後手 △鈴木大介 八段
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58〜63手

        
△2六歩12
▲同 歩  
△8四角
▲3三角成 
△2一飛
▲7三歩1

▲8四同飛まで

棋譜

指了図・▲7三歩

棋譜

気配りの人

 気配りという点で、鈴木は若手の筆頭格。先輩には礼儀正しく、後輩の面倒見も抜群にいい。奨励会員と飲みに行けば、何人いようと勘定はすべて持つ。財布が空になっても涙は見せない。控えめで太っ腹の大局観だ。

 大盤解説でもファンサービスに徹している。先後の符号がごっちゃになるのはご愛敬。読み筋を披露するうち結論が逆になっても動じない。テレビ将棋の感想戦では、投了以後の自玉の詰みを最後の1手まで解説する。

 棋聖戦五番勝負で一敗地にまみれた直後、専門誌のインタビューに答えて敗戦譜を振り返ったのも、鈴木らしい決断だった。あえてピエロ役を引き受け、棋士の苦悩と勝負魂を伝えようとした。

 だが盤上、鈴木は鬼のような形相で読みふけっている。局面は依然、形勢不明。図で△8四同角は、▲3三角成△2一飛▲4四桂△6二金左▲3二桂成で飛車が狭い。鈴木は2筋を突き捨て△8四角。これなら飛車を追われても、△2六飛だ。

 戻って△2六歩には、▲7三歩△同桂▲2六歩もあった。以下は△2八歩▲同玉に、(1)△8五桂は▲同飛△8三歩▲2五桂。(2)△8三歩は▲5四飛△同歩▲4二歩。(3)△8三銀は▲同飛成△同金▲7三桂成で先手有望。

 指了図の▲7三歩が敗着となった。 (剣) [次の譜へ]

2006年12月05日


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