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< 第25回朝日オープン将棋選手権本戦第5局 >
  先手 ▲糸谷哲郎 四段   対   後手 △中原誠 永世十段
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50〜63手

         
△4五歩11
▲同歩    
△3五歩
▲同歩5   
△6五歩
▲8四歩2  
△同歩
▲6四歩1  
△7四銀
▲8四角   
△8三歩
▲5一角成  
△同飛
▲9五歩15

▲6五歩まで

棋譜

指了図・▲9五歩

棋譜

伝説の事件

 糸谷の逸話に、「駒台事件」がある。糸谷が12歳、3級の時の奨励会対局で事件は起きた。

 両者秒読みの最終盤、糸谷少年が不意に時計を止め「すみません」と手を挙げた。当時幹事だった井上慶太八段が駆けつけると、「置いちゃったんですけど」。聞けば糸谷が、取った銀を相手の駒台にのせてしまったのだという。悩んだ八段が「考えられない行為やし、負けかなあ」と裁定を下すと、糸谷は「はい」と答えた後、「わーん」と号泣したのだった。

 その時の対戦相手、佐藤天彦四段(当時1級)は振り返る。「こっちは敵陣に潜った玉を金気3枚で囲んで守っているような状態。盤面に夢中で、何が起きたのかわかりませんでした」。ちなみに、その銀はそのままプレゼントしても、糸谷の必勝形だったそうだ。

 数時間後、ショボンとする糸谷に井上八段が声をかけた。「プロになったら、これが伝説になるんやから、よかったやないか」。途端に糸谷はニッコリ。井上八段が少年の泣き顔を見たのは、その日が最後になった。

 ▲6五歩に、△4五歩が指し過ぎで糸谷優勢。後手は△6五同歩で頑張るしかなかった。 (剣) [次の譜へ]

2007年01月09日


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