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< 第25回朝日オープン将棋選手権本戦第10局 >
  先手 ▲ 小林健二  九段   対   後手 △ 渡辺明  竜王
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101〜124手


▲5二桂成1
△同飛
▲6三歩成
△同馬
▲6八飛
△6二飛2
▲6四歩5
△7三馬
▲4四歩
△5五歩
▲4三歩成
△5一角
▲5五歩3
△6四飛4
▲同飛2
△同馬
▲7一飛1
△6二銀2
▲6一飛成10
△7八飛
▲4六歩1
△5七歩3
▲同銀
△6五馬
まで、
渡辺竜王の勝ち

△5四歩まで

棋譜

終了図・△6五馬まで

棋譜

渡辺完勝

 △5四歩で完封寸前のようだが、小林はあきらめない。十数年前のテレビ将棋で、小林は自玉が詰み筋に入ってから竜と馬の王手に1度ずつ、明らかに無駄な歩の中合いをして延命を図ったことがある。不屈の闘志が力の泉。小林は▲5二桂成〜▲4四歩で桂と銀を犠牲に4三にと金を製造、最後の見せ場を作った。

 △5一角に▲5二とは△6四飛▲同飛△同馬▲5一と△4六歩で「向こうがはるかかなた」(小林)。とすれば▲5五歩は仕方がないが、△6四飛〜△6四同馬に▲6一飛が利かないのが小林の不運だった。6一に飛車を打つと△7三角▲6五歩△7五馬▲7六歩(△同馬は▲3一飛成)△8六馬で、▲8七歩と打つ1歩が足りないのだ。

 本譜▲7一飛には△6二銀がカラい受けで勝負あった。△6五馬で金とと金の両取りを見せられたところで、小林は戦意を喪失し投了となった。

 ちぐはぐな指し手で、小林には不完全燃焼の一局。渡辺の指し回しには一手の緩みもなく、見事の一語に尽きた。

(剣)

2007年02月13日


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