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< 第25回朝日オープン将棋選手権本戦第11局 >
  先手 ▲阿部隆 八段   対   後手 △小林裕士 六段
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44〜50手
         
△4七歩1
▲4二銀59 
△6二玉
▲4四角   
△5七金4
▲5八金左3 
△4六角5

▲3三歩成まで

棋譜

指了図・△4六角

棋譜

詰めろ飛車取り

 今日の図で、阿部は「飛車の働きが大差のうえに、と金が出来ている。将棋の理屈から言って、先手が悪いはずが無い」と判断していた。

平素はニコニコと笑顔を絶やさない小林が、面白くなさそうな顔でペチャリと△4七歩。次に△5七金(△4八銀以下の詰めろ)の狙いで、実は油断ならない。

 直後の午後1時半すぎ、阿部が突然、「ハハハ」と快活に笑い始めた。記者が盤面を凝視する様子がおかしかったと言い、「失礼、失礼」と余裕たっぷり。約1時間考え、駒音を「カン!」と響かせて▲4二銀。

 しかし、感想戦で阿部が何度も立ち戻ったのが、この局面で、「実は▲6八玉が第一感だった」という。

 以下△5七金(▲同玉は△3五角が「目から火が出る王手飛車」)▲7八玉△4八歩成▲同金△同金▲7九銀が読み筋。「▲6八玉で難しいと分かっていたんだ」と阿部は何度も繰り返した。金損して、なおかつ後手を引くが、壁銀を解消するのがたまらない味だ。解説の福崎九段も「こうなれば後手が勝つのは大変」と同意したものの、「本譜も自然な流れ」と話した。

 指了図の△4六角は「詰めろ飛車取り」。大ピンチに見える阿部の次の一手は? (佐藤圭司) [次の譜へ]

2007年02月20日


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