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< 第25回朝日オープン将棋選手権本戦第17局 >
先手 ▲ 鈴木大介  八段   対   後手 △ 三浦弘行  八段

将棋の鉱脈

2007年04月03日

 本局から2回戦。振り駒で先手番になった鈴木八段の3手目は▲7五歩。次いで△8四歩なら▲7八飛△8五歩▲7四歩△同歩▲同飛△8八角成▲同銀△6五角▲5六角と進む「新・石田流」が見られると思ったが、三浦八段は△4二玉。乱闘型を避け、じっくり戦う作戦だ。この図で▲7八飛なら、角交換から△4五角も成立する。

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△4二玉まで 棋譜

1〜27手

  1. ▲7六歩
  2. △3四歩
  3. ▲7五歩
  4. △4二玉1=図
  5. ▲6六歩
  6. △3二玉
  7. ▲7八飛
  8. △8四歩
  9. ▲4八玉
  10. △8五歩
  11. ▲7六飛
  12. △6二銀
  13. ▲3八玉
  14. △6四歩
  15. ▲5八金左
  16. △6三銀
  17. ▲2八玉
  18. △4二銀
  19. ▲1六歩
  20. △1四歩
  21. ▲3八銀
  22. △5四歩
  23. ▲9六歩
  24. △5三銀7
  25. ▲5六歩9
  26. △4二金14
  27. ▲6七金2

指了図・▲6七金まで

棋譜

 ▲6六歩以下、石田流の本組みに進行した。この戦法は江戸中期の盲目の棋客・石田検校の創案と伝わるが、上方では宗無流と呼ばれた。この古い鉱脈を掘り起こした棋士が2人いる。ご存じ升田幸三の「升田式石田流」であり、鈴木大介の「新・石田流」である。

 今年は、どんな新戦法が見られるのだろう。

 昔の石田流は▲7七桂〜▲6七銀の型で、そのため後手の棒金(△7二金〜△8三金)が石田崩しの秘策として有効だった。最新の研究では早く▲6七金と上がる。△7二金なら▲6八銀△8三金に▲7八飛と引き、▲7六金の構えで対抗する含み。

(東公平)

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