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< 第25回朝日オープン将棋選手権本戦第18局 >
先手 ▲ 糸谷哲郎  四段   対   後手 △ 山崎隆之  七段

踏み込みを欠く

2007年04月10日

 「▲4一角△1四桂の折衝で形勢逆転」が森六段の見解。勝負所なので、長めの変化手順も紹介したい。盤に並べて鑑賞して頂けたら幸いだ。

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▲4一角まで 棋譜

108〜113手

  1. △1四桂2
  2. ▲2五飛1 
  3. △4二金右1
  4. ▲6三角成2
  5. △1二歩1
  6. ▲6八桂3

指了図・▲6八桂まで

棋譜

 「▲4一角が惜しい。なぜ、▲2三桂と打たなかったんだ」。森六段は何度も繰り返した。

 図の▲4一角で▲2三桂ならどうだったか。両対局者の読みは「△同歩▲同歩成△2五歩▲同飛△2四歩▲1二香成△3一玉▲3二と△同角▲1五飛△1四歩▲1六飛△2五金」までは同じだった。

 糸谷は、最後の△2五金で飛車をいじめられて「先手まずい」と判断し、読みを打ちきった。

 山崎は「そこで▲2三歩がある」。以下△1六金▲2二歩成△同銀▲同成香△同玉▲1一角△同玉▲1三銀の局面は「後手玉は寄り。先手玉は危ないが詰まないはず」(山崎)。糸谷はこう踏み込むべきだった。

 ただし、▲4一角に対し、単に△4二金右では、▲2三桂△1二歩▲同香成△同玉▲3二角成△同金▲1四香△1三合駒▲1一金まで、後手玉は詰む。本譜の△1四桂は、右の変化の▲1四香を消す意味でも好手だ。

 ▲6三角成△1二歩の局面で、山崎は「逆転したか?」、糸谷は「ひどいことをした」。指了図の▲6八桂が勝敗を決定づけた。

(佐藤圭司)

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