現在位置:asahi.com>将棋>朝日オープン> 記事

< 第25回朝日オープン将棋選手権 準々決勝第1局 >
先手 ▲ 鈴木大介  八段   対   後手 △ 山崎隆之  七段

夢のような展開

2007年05月29日

 図から飛車交換となり先手の左桂も要所にはねた。楽観派で知られる鈴木八段は「振り飛車としては夢のような展開」と大満足だった。解説の深浦八段も「振り飛車がきれいにさばいた。陣形も堅く、ここでは先手優勢」と判定する。

棋譜再生 別ウインドウで開きます | 使い方

▲6五飛まで 棋譜

54〜64手

  1. △6五同飛8
  2. ▲同桂
  3. △4六歩4
  4. ▲同銀2
  5. △同銀
  6. ▲同金
  7. △8九飛
  8. ▲4八歩14
  9. △5七銀1
  10. ▲4七金11
  11. △5八銀不成

指了図・△5八銀不成

棋譜

 山崎七段は今年度絶好調だ。この対局の前までで24勝8敗。0.75の勝率はB級2組以上の棋士ではトップ。しかも10連勝で本局を迎えた。作戦失敗に気付いたが、あきらめてはいない。△4六歩から銀を交換、敵陣を乱して勝負に出る。

 ▲4六同金の瞬間をとらえた△8九飛が厳しい。ねらいは△4八銀▲同金△3九角の美濃崩し定跡だが、わかっていても受けにくい。

 鈴木の楽観気分は吹っ飛んだ。腕を組み、下唇を突きだし、目を細めて盤上をみつめる。「変だぞ」と言いたそうな表情で14分考え、残り1時間を告げられたところで▲4八歩と守った。「敵の打ちたいところに打て」の格言通りだが、ここは歩を打たずに▲4七金の方が勝った。

 山崎は△5七銀と攻める。もちろん放置すれば△4八銀成がある。▲4七金の守りに△5八銀不成(指了図)と強気の勝負手を放った。

(佐々木賢介)

[次の譜へ]

このページのトップに戻る